今、本学(神奈川工科大学)では、新しい施設が建設されています。その一方、古い建物が壊されています。
本学の前進である幾徳工専時代の建物が壊されています。現在の大学のマークが付けられています。感慨深いものがありますが、新しく生まれ変わるのには致し方ないのかもしれません。
この校舎が壊された後は、2009年の4月に中央公園(メインストリート)として、生まれ変わります。きれいになった大学に期待しましょう!。
教員の活躍の紹介
本学科の教員は様々な活躍をしています。ここでは、そのほんの一例を紹介します。
掲載順は、新しいトピック順です。
DICOMO2007優秀プレゼンテーション賞受賞
DICOMO2007優秀論文賞受賞
KAIT 2007年夏号では『「マルチメディア、分散、協調とモバイルシンポジウム(DICOMO2007)」で、優秀プレゼンテーション賞を受賞』したことを報告させていただきました。この受賞に続き、優秀論文賞を頂きました。
優秀プレゼンテーション賞は発表内容を元にシンポジウム期間中に受賞が決まります。一方優秀論文賞は、シンポジウム後に論文の内容を精査し受賞を決めるため、より格の高い賞になっています。
この研究は、本学情報メディア科の速水治夫教授をはじめとした共同研究者です。
情報処理学会平成15年度論文賞受賞 徳増眞司教授
徳増眞司教授らが書いた論文「位相的特徴量に基づく平面ポリオミノ箱詰め問題の解法」が、情報処理学会平成15年度論文賞を受賞しました。この賞は、情報処理学会の機関誌に発表された論文のうち特に優秀な著者に授与されるものです。
この研究の応用例としては、決められた数の部品(素子)をできるだけ小さいLSI内に配置するにはどうしたらよいか、1枚の板からできるだけ多くの部品を切り出すためには部品をどのように配置したらよいか、といった問題があります。
この問題を解くために、正方形をいくつか組み合わせて作られたピースを決められた大きさの箱に隙間無く詰め込む、平面ポリオミノというパズルを設定し、問題を単純化して、コンピュータで効率よく解くための方法を開発しました。パズルを研究に用いることで研究を楽しく、わかりやすく進めています。
この記事はKAIT 2004年 夏号に掲載された記事の抜粋です。
この論文は情報工学科村井保之助手(当時)、および筑波技術短期大学巽久行助教授(徳増研究室の元助手)との共著です。
国際標準化機構(ISO)のワーキンググループのコンビーナ(主査) 松田三知子教授
松田教授は、規格開発のプロジェクトのリーダーとして経済産業省の支援を受け1990年から国際会議へ参加し、コンビーナとして国際会議の議長を務めています。
松田教授が勤めるコンビーナは、情ISO(International Organization for Standards:国際標準化機構)の中のひとつのワーキンググループで、正式名称はISO/TC184/SC5/WG4と言います。組織的には、技術委員会TC184(Industrial Automation Systems and Integration:産業オートメーションシステム
と統合)の下の小委員会SC5(Architecture, Communication and Integration Framework:アーキテクチャ、通信とフレームワーク)に所属する5つのWGのひとつで、そのタイトルは“Manufacturing Software and its Environment”(FAソフトウェア環境)となっています。
ISO16100シリーズは、機能プロファイリング(Capability Profiling)により、プラットフォームに非依存な生産ソフトウェアの相互運用性(Interoperability)を確保するための規格です。ISO16100Part2で提示されている方法論によると、生産ソフトウェアはそのプロファイルをデータベースに登録することにより、生産ソフトウェアユニットとして公開され、生産ソフトウェアシステムの開発者は、データベースに登録されているプロファイルを参照して必要な生産ソフトウェアユニットを選択し組み合わせることにより、自身の要求にあった生産ソフトウェアシステムを構成することができるようになります。また、プロファイルの形で生産ソフトウェアユニットの相互運用を計ることにより、各ソフトウェアユニットの中に含まれるノウハウは隠蔽されることになり、外側から見える生産ソフトウェアの機能とインターフェースによる統合が可能となります。このように、ISO16100シリーズの開発方式は、旧来の規格制定でよく見られたすでにデフォルトで標準となっているものを後から国際規格とするというものではなく、最新の研究成果や情報技術をかんがみながら新しい考え方を導入して国際規格としてまとめていくというものです。また、そのために、大学などの研究機関からのエキスパート参加への強い要請がありました。
実際の活動としては、インターネットを利用した情報交換や意見交換を常時活発に行うとともに、年3~4回程度、WGメンバーが交代でホストを務めながら世界各地を回って国際会議を開催して、終日活発な討議を行い規格開発を進めています。コンビーナは、ISO16100シリーズ開発のプロジェクトリーダーを務めるととも、国際会議の運営を取り仕切るなどの役目があります。次回国際会議は、8月18日~20日に神奈川工科大学で開催します。
この記事はKAIT 2003年夏号(第127号)に学科トピックとして掲載された記事の抜粋です
松田教授のコンビーナとしてのご活躍は以下にも掲載されています。
山本富士男教授が情報処理学会「優秀教育賞」を受賞
情報処理学会全国大会(慶応大学)で、情報工学科山本富士男教授が「優秀教育賞」を授与されました。この賞は、学会創立40周年を契機に、平成12年度より制定され、「優れた情報処理教育の実践を行った個人(5名以内)を表彰する」というものです。具体的な審査は、教育内容と教材等が分かるように構成されたインターネット上のWebページを見て行われました。今回の受賞対象となったWebページは以下のようなものです。
『このページは、(1)情報工学実験Ⅲ、(2)並列処理特論、(3)Java開講準備の3部で構成されています。(1)は3年生の実験、(2)は大学院講義ですが、いずれもワークステーションや並列計算機を実際に使う演習によって理解を深められるよう、5年間に渡って改訂を重ねて来ました。(3)は、新規開講授業の準備のために買い揃えた本が約70冊に達したので、それらの簡単な書評と教科書選定過程を記載したものです。また、演習のためのコンピュータ導入や環境整備、それと実際の演習指導においては、多くの方々の御協力をいただきました。なかでも、情報工学科助手(当時)の荒木智行博士のご尽力は忘れることができません。また、熱心に受講していただいた多くの学生諸君にも感謝したいと思います。今後も、“難しい”という印象を最初に持ったとしても、何とか頑張って演習課題を達成でき、その結果として力がつき、自信が湧くような授業にしてゆきたいと考えます。』と語る山本先生。この受賞された内容は、社会で求められている“大学でしっかりと力をつけてきた人材”の育成プログラムであるとともに、学生のやる気に応える教育プログラムです。
この記事はKAIT 2001年3月号(第115号)に情報工学科(学科トピックス)として掲載された記事の抜粋です
DICOMO2007優秀プレゼンテーション賞受賞 DICOMO2007優秀論文賞受賞 | 五百蔵重典准教授 |
情報処理学会平成15年度論文賞受賞 | 徳増眞司教授 |
国際標準化機構(ISO)のワーキンググループのコンビーナ(主査) | 松田三知子教授 |
情報処理学会「優秀教育賞」受賞 | 山本富士男教授 |
掲載順は、新しいトピック順です。
DICOMO2007優秀プレゼンテーション賞受賞
DICOMO2007優秀論文賞受賞
KAIT 2007年夏号では『「マルチメディア、分散、協調とモバイルシンポジウム(DICOMO2007)」で、優秀プレゼンテーション賞を受賞』したことを報告させていただきました。この受賞に続き、優秀論文賞を頂きました。
優秀プレゼンテーション賞は発表内容を元にシンポジウム期間中に受賞が決まります。一方優秀論文賞は、シンポジウム後に論文の内容を精査し受賞を決めるため、より格の高い賞になっています。
この研究は、本学情報メディア科の速水治夫教授をはじめとした共同研究者です。
情報処理学会平成15年度論文賞受賞 徳増眞司教授
徳増眞司教授らが書いた論文「位相的特徴量に基づく平面ポリオミノ箱詰め問題の解法」が、情報処理学会平成15年度論文賞を受賞しました。この賞は、情報処理学会の機関誌に発表された論文のうち特に優秀な著者に授与されるものです。
この研究の応用例としては、決められた数の部品(素子)をできるだけ小さいLSI内に配置するにはどうしたらよいか、1枚の板からできるだけ多くの部品を切り出すためには部品をどのように配置したらよいか、といった問題があります。
この問題を解くために、正方形をいくつか組み合わせて作られたピースを決められた大きさの箱に隙間無く詰め込む、平面ポリオミノというパズルを設定し、問題を単純化して、コンピュータで効率よく解くための方法を開発しました。パズルを研究に用いることで研究を楽しく、わかりやすく進めています。
この記事はKAIT 2004年 夏号に掲載された記事の抜粋です。
この論文は情報工学科村井保之助手(当時)、および筑波技術短期大学巽久行助教授(徳増研究室の元助手)との共著です。
国際標準化機構(ISO)のワーキンググループのコンビーナ(主査) 松田三知子教授
松田教授は、規格開発のプロジェクトのリーダーとして経済産業省の支援を受け1990年から国際会議へ参加し、コンビーナとして国際会議の議長を務めています。
松田教授が勤めるコンビーナは、情ISO(International Organization for Standards:国際標準化機構)の中のひとつのワーキンググループで、正式名称はISO/TC184/SC5/WG4と言います。組織的には、技術委員会TC184(Industrial Automation Systems and Integration:産業オートメーションシステム
と統合)の下の小委員会SC5(Architecture, Communication and Integration Framework:アーキテクチャ、通信とフレームワーク)に所属する5つのWGのひとつで、そのタイトルは“Manufacturing Software and its Environment”(FAソフトウェア環境)となっています。
ISO16100シリーズは、機能プロファイリング(Capability Profiling)により、プラットフォームに非依存な生産ソフトウェアの相互運用性(Interoperability)を確保するための規格です。ISO16100Part2で提示されている方法論によると、生産ソフトウェアはそのプロファイルをデータベースに登録することにより、生産ソフトウェアユニットとして公開され、生産ソフトウェアシステムの開発者は、データベースに登録されているプロファイルを参照して必要な生産ソフトウェアユニットを選択し組み合わせることにより、自身の要求にあった生産ソフトウェアシステムを構成することができるようになります。また、プロファイルの形で生産ソフトウェアユニットの相互運用を計ることにより、各ソフトウェアユニットの中に含まれるノウハウは隠蔽されることになり、外側から見える生産ソフトウェアの機能とインターフェースによる統合が可能となります。このように、ISO16100シリーズの開発方式は、旧来の規格制定でよく見られたすでにデフォルトで標準となっているものを後から国際規格とするというものではなく、最新の研究成果や情報技術をかんがみながら新しい考え方を導入して国際規格としてまとめていくというものです。また、そのために、大学などの研究機関からのエキスパート参加への強い要請がありました。
実際の活動としては、インターネットを利用した情報交換や意見交換を常時活発に行うとともに、年3~4回程度、WGメンバーが交代でホストを務めながら世界各地を回って国際会議を開催して、終日活発な討議を行い規格開発を進めています。コンビーナは、ISO16100シリーズ開発のプロジェクトリーダーを務めるととも、国際会議の運営を取り仕切るなどの役目があります。次回国際会議は、8月18日~20日に神奈川工科大学で開催します。
この記事はKAIT 2003年夏号(第127号)に学科トピックとして掲載された記事の抜粋です
松田教授のコンビーナとしてのご活躍は以下にも掲載されています。
山本富士男教授が情報処理学会「優秀教育賞」を受賞
情報処理学会全国大会(慶応大学)で、情報工学科山本富士男教授が「優秀教育賞」を授与されました。この賞は、学会創立40周年を契機に、平成12年度より制定され、「優れた情報処理教育の実践を行った個人(5名以内)を表彰する」というものです。具体的な審査は、教育内容と教材等が分かるように構成されたインターネット上のWebページを見て行われました。今回の受賞対象となったWebページは以下のようなものです。
『このページは、(1)情報工学実験Ⅲ、(2)並列処理特論、(3)Java開講準備の3部で構成されています。(1)は3年生の実験、(2)は大学院講義ですが、いずれもワークステーションや並列計算機を実際に使う演習によって理解を深められるよう、5年間に渡って改訂を重ねて来ました。(3)は、新規開講授業の準備のために買い揃えた本が約70冊に達したので、それらの簡単な書評と教科書選定過程を記載したものです。また、演習のためのコンピュータ導入や環境整備、それと実際の演習指導においては、多くの方々の御協力をいただきました。なかでも、情報工学科助手(当時)の荒木智行博士のご尽力は忘れることができません。また、熱心に受講していただいた多くの学生諸君にも感謝したいと思います。今後も、“難しい”という印象を最初に持ったとしても、何とか頑張って演習課題を達成でき、その結果として力がつき、自信が湧くような授業にしてゆきたいと考えます。』と語る山本先生。この受賞された内容は、社会で求められている“大学でしっかりと力をつけてきた人材”の育成プログラムであるとともに、学生のやる気に応える教育プログラムです。
この記事はKAIT 2001年3月号(第115号)に情報工学科(学科トピックス)として掲載された記事の抜粋です