2012年11月17日土曜日

国際会議で発表しました

 大学院修士課程2年の加藤正樹君が研究内容をイタリア、トスカーナ州のピサ(例の斜塔で有名)で開催された国際会議で発表しましたので、以下、写真とともに報告します。参加した会議は、AmI2012International Conf. on Ambient Intelligence)という国際学会(11/13-15で開催)で、会議名称が示すとおり、コンピュータを用いて知的な空間(人間が意識しないでもサービスを提供してくれる空間)を実現しようとする取り組みなどが発表される学会です。以下、学会参加、発表関連を時系列で。

注:番外編は別途アップします。ここでは、公式報告(大本営発表?)に特化します。

 発表タイトルは「Proposal ands Demonstration of Equipment Operated by Blinking」で、まばたきによって周辺の家電(テレビやLEDライトや)空調機器など)を操作するためのしくみの提案、実証とその評価に関する内容です。ポスターに加えて、動画を入れたタブレットやセンサも持参し、簡単なデモもできるようにしました。

現地には夕方着きました。明日からは学会で散歩もできない?ということで、ホテルから「ピサの斜塔」に行きました。既に5時ごろで、この鐘楼に登ることを断念しました。本当に傾いていることを確認しました。

翌日のホテルから学会会場まで道の途中の風景です。本当に欧州の古い街という風景だと感じました。川はアルノ川で、フィレンツェの方から流れてきます。

学会会場です。迷わず歩いてホテルから30分程度です。初日は、迷ってフランスから来た参加者(何と、若い女性でした)と一緒に会場(の建物)を探しました。

今回はパネルでの発表です。最初は「人が来てくれるのか?加藤君は大丈夫か?」と心配しました。見てのとおりです。途中から、私は撮影に注力しました。完全にお任せモードに移行しました。「水を飲みに行く」、と言ってついでに庭で休憩しました。

本当に多くの方が、彼の説明とデモに関心を持ってくれました。有難いことです。彼も嬉しかったに相違ありません。技術の世界は、英語よりも、まずは技術が優先します(当然ですが)。学生には、いろいろ御託を並べるよりも実力行使せよ、と言っていますが、それがはまりました。実際にデモも交えて、説明していました。「Interesting!!!」という大きな声が聞こえました。

発表が終了後は、学会恒例のSocial eventBanquet(要するに宴会)です。バスに乗せられて?Natural History Museumに案内されました。山の中腹にあり、帰りのバスに乗り損ねたら、帰ることはできない、と緊張しました。古代の恐竜の展示に混じって、こんなのがありました。これがNaturalとは解せませんが、ちょっと怖かったです。

 宴会のときの模様です。スペイン、ドイツ、ノルウェイ、他は失念、から来た方々とテーブルを囲みました。「Enjoy meal!」を日本語で言ってください、と言われました。英語そのものは高校初年度の知識でも何とかなると思います。ポイントは話す内容があるか、ということです。この意味で広い教養が必要となりまます。フランスのラスコーの壁画の話でちょっと盛り上がりました(教養がある、といっているわけではないので念のため)。

11時ごろ、バスで街に戻ってきてその場で解散です。皆さん、あたかも自分の家に帰るごとく(迷う心配が感じられない)、自信たっぷりに帰っていきました。もっとも一人ではなく、仲間やパートナーと宴会に参加している方がほとんどです。ヨーロッパの街の夜は暗いです(灯りの色が日本とは異なります。初めてのときは暗くて、不気味に感じました)。

ホテルに着いたのは11時過ぎ。ホテルの前で。人がいないように見えますが、すぐ近くの広場で人(若者)が大勢で盛り上がっていました。ピサは人口8万人程度の街のようですが、日本のその規模の街に比べて豊かなような気がしました。一時期(大昔ですが)は、ベネチアのライバルだったことも遠因なのでしょうか?

 というわけで、無事外国出張も終わりそうです(この記事は宿泊したホテルのバーで書いています。4人の家族連れが、先ほどまでトランプ遊びに興じていました)。加藤君は単に研究発表に留まらない貴重な経験をしたと思います(そう、信じたいです)。いよいよ明日は、加藤君の今回の苦労に報いるために?「ローマの平日」作戦を決行します。

加藤君のコメント
 初めての国際会議は大変でしたが、とても良い経験になりました。発表形式はポスターセッションで、今まで行ったことがなく、何を用意すればいいのかわかりませんでした。ポスターセッションの経験がある人に何度か話を聞いて、ポスターやデモ動画などの準備を行ってきました。ポスターセッションの時は実際にデモを行ったり、デモ動画を見せて説明したので相手は好印象で、多くの方に来ていただけました。また、見学会や懇親会などのイベントで参加者と交流する機会があり、楽しい時間を過ごすことができましたが、懇親会では、英語の必要性を感じました。自分が国際会議で発表できたのは指導の先生をはじめ、色々な人のサポートがあったからだと思います。本当にありがとうございました。

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