2013年2月2日土曜日

NetLogoのネットワーク(社会的/電子的)

このブログで「NetLogoプログラミングの ススメ」を書きました。
http://blog.cs.kanagawa-it.ac.jp/2012/05/netlogo.html

ところで、このNetLogoNetとは何を意味するのでしょうか。前の記事ではそれがあまり明確に出ていませんでしたね。そこで、私の勝手な解釈ですが、NetLogoの「ネットワーク」について、ちょっと考えてみたいと思います。2つあるようです。

(1)社会的ネットワーク:これは、エージェント(図でいうと亀や蝶のように、コマンドを実行できる主体)の間での情報のやりとりです。それができるネットワークです。
(2)電子的ネットワーク:通常、エージェントのグループは1台のPC上でいろいろな動作をしています。各PCは有線、無線のLANでつながっているのが普通ですから、それらのPC間でのやりとりを可能にするものです。(NetLogoHubNetと呼ばれる機能です。)

サーバとクライアントのインタフェース(GUI)は異なるようですね

上図は、簡単なゲームですが、左上のサーバが提供するNetLogoのプログラムにクライアント2台が加わって動作するものです。サーバのプログラムでは、多数の蝶が舞って(動いて)います。2台(もっと多くてもよいですが)のクライアントが、自分のPCの画面で、蝶をクリックして捕獲することを競うものです。これは、(2)の電子的ネットワークの利用です。

前の記事は、「亀が、隣接する亀の色情報の一部を自分に取り入れていく」という例でした。この場合は、下図のように、エージェント(亀)同士の情報交換ネットワークがどんどん形成されます。(黄色の直線がそれです。)これは、(1)の社会的ネットワークです。(1)と(2)のタイプのネットワークを組み合わせると、さらに高度なことができるでしょう。

黄色の直線が社会的ネットワーク(動きながら変わる)

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