私は,“機械読唇”と呼ばれる研究を行っています.ここでいう“機械”とは,主にコンピュータを指します.“読唇”は,読唇術にもある通り,唇の動きから話をしている内容を理解することです.つまり,機械読唇は,コンピュータに唇の動きの映像から話している内容を理解させようとする研究になります.
フジテレビ様からの依頼は,ある映像の中の人物の話している内容を,機械読唇の技術を使って解析してほしいというものでした.しかし,私の本来の研究目的は,人々の生活を支援,特に聴覚障害の方々を支援することになります.今回の依頼はこの目的から外れていたため,迷いましたが(ここでは理由をお示しできませんが)引き受けることにしました.
さて,取材の詳しい内容は,無事テレビで放送されることをお祈りしつつお待ちください.ここでは,撮影の様子と取材を受けた感想などをお伝えしたいと思います.
さて,取材の詳しい内容は,無事テレビで放送されることをお祈りしつつお待ちください.ここでは,撮影の様子と取材を受けた感想などをお伝えしたいと思います.
今回,テレビ局からは,取材をする方とカメラマン,アシスタントの3名がいらっしゃいました.撮影は,私の部屋(教員室)で行うことになりました.私の部屋はそれほど広くないので,テレビ局の方と私を含め4人が入るとかなり窮屈です.そんな中,撮影の準備が始まりました.
初めに,部屋の窓に暗幕が張られ,私にも小型のマイクが付けられました.そのあと,スタンドの照明が設置され,部屋の照明は消されました.スタンド照明は1基だけなので,それを点けても薄暗いのですが撮影には大丈夫なようです.
暗幕を張る様子
なお,今回のテレビ撮影にあたり,その様子を研究室の学生にデジカメで撮ってもらおうと思ったのですが,部屋にはこれ以上人の入れる余地がなかったので,撮れた写真はここに示しす2枚だけでした.
その後,部屋の片付けなどをしてカメラの色調整を行うと,撮影が開始されました.撮影時には,解析に使用したプログラムや画像処理して加工した映像,結果の数値などをパソコン画面に表示させながらそれらの解説をしました.
普段,授業などで話をすることは慣れているのですが,カメラに撮られている(さらに放送されるかも知れない)と思うとかなり緊張しました.いくつかのパターンを撮影し,3時間半ほどでなんとか終了しました.
今回,初めてテレビの取材を受けてみて,とても大変だということを知りました.撮影中は緊張の連続だったので,撮影が終わった後は疲労感と脱力感で一杯でした.普段テレビを見ていると,色々な大学の先生や研究者がテレビに出てきますが,そのような方々も同じようなご苦労をされているのですね.テレビ局の方も,素人相手の撮影に大変だったのではないでしょうか.
それでは,無事放送が決まりましたら,またお知らせしたいと思います.
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