2014年6月3日火曜日

特別専攻の学生の研究室来訪

  今年から本学では、スーパーサイエンス特別専攻(http://www.kait.jp/ssc/)と呼ばれる4つのコース(各専門に分けられています)が設けられ、特別専攻の入試を受験して合格した学生が入学してきます。情報工学科にはICTスペシャリスト特別専攻に入学した1名が所属しています。2年次からの研究室配属に向けて、各研究室をまわってその研究室の教員から研究内容の説明などを受けています。先日は、小生の研究室の順番でした。

 最初に小生から、概要や技術的な講義を行いましたが、実際にモノを見たほうが理解できるということで、研究室の学生諸君に対応してもらいました。

自分の学生時代のことを思い出すに、授業の内容が、実際はどこで使われているの?という思いが多くて、意義は分からないままに勉強していました。そして、後でもっと勉強しておくべきだった、と後悔した経験が多くあります。実際に研究内容を見てもらって、授業内容と実際のつながりがそれとなく分かると、より身になる、意識も高まると思います。その意味で、研究室で取り組んでいる内容を実際に見てもらいました。 

以下は、その状況です。各文言の最後が最も近いと思われる授業名です。実際は、多くの授業が関係します。CC++Javaなどのプログラミング言語は当然です。一つをしっかりマスターしておけば、プログラミング言語はなんとかなります(これは個人的な意見であることを断っておきます)。


まずは、カラー手袋を用いた自動手話翻訳に関する研究です。この研究は、M2の菅谷君とB4の土屋君と岩沢君が担当しています。認識処理工学ですかね。

何から画面を指し示して説明している海老原君。現在はセンサ情報をZigBee経由でパソコンに取り込むことをやっています。モバイルコンピューティングですかね。

こちらは鈴木君。Moverioリンク)を使って、歩きスマホを必要としないしくみを実現しようとしています。Moverioの発売は、延びています。卒業式までには、発売されるでしょう。これは、数理統計学ですかね。

こちらは金田君。このときは、確かArduinoボードを用いて非可聴音を出すことをデモしていました。今後やることがやま積みですね。これは、組み込みシステムですかね。


こちらは村田君。スマホからの音で、スマホを持っている人の位置を数cmの誤差で求めるデモを実演しました。朝からの時間でデモ用の表示プログラムをつくっちゃいました。脱帽です。これは、信号処理基礎ですかね。

こちらは電動車いすの自動走行をデモ、説明しているM1法月君とB4柴田君。下を向いて操作しているように見えますが、彼は何もしていません。橋口君から、「おーー」という感心した声が聞こえました。これは制御工学が最も近いですが、本学科では組み込ソフトウェア工学ですかね。


こちらは屋良君。何故か橋口君が見ているときだけ、うまく動きませんでした。屋良君は何度も修羅場を経験しているので、これくらいでは動じません。これは、Webプログラミングですかね。


 というわけで、先輩がどのようなことに研究室で取り組んでいるかは、わかってもらったはずです。手話認識、車椅子の自動走行、高精度屋内測位などトレンディーな研究と思います(笑)。授業内容がこれらとどのように関係しているか、何の基礎となっているかについて、おぼろげながらも繋がっていくことを期待します。それがより授業内容に興味を持ち、そしてより理解を深めることになると思います。

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