2017年11月9日木曜日

コンピュータ将棋に関する雑感

最近、将棋界は、最年少プロ藤井聡太さんの大活躍やコンピュータ将棋PONANZAが佐藤天彦名人に勝ったことなどで、注目を浴びています。その他にも、叡王戦が加わり、将棋のタイトルが8大タイトルになったりなどの話題もあります。

昔話です。15年以上前から、コンピュータ将棋に興味のある学生はいないかな? いたら、コンピュータ将棋選手権に出たいなと思い、論文や雑誌を細々と集めていました。あの時代は、今に比べてずっと論文の入手が難しかったので、目に入ったら取っておくのが、研究者として大事な仕事でした。
コンピュータ将棋に関する論文や記事
コンピュータの世界は、進歩が激しいとは言っても基本が大事です。基本を身に着けていれば、ほとんど対処できます。目新しく見える技術は、名前を変えただけだったり、古い技術の焼き直しだったりします。しかし、コンピュータ将棋に関しては、古い知恵が一掃されてしまいました。皆さんも名前くらい聞いたことがあるBonaza Methodです。

 上記の論文(の写真)は、もう不要になったであろう論文(記事)を、捨てるのはもったいないので、スキャナで読み込んだものです。紙情報をスキャナで読み込むというのも、10年以上前からはHDDの容量が貴重だったため考えられませんでした。このことに関しても、時代は変わっています。

■コンピュータ将棋ソフトの変遷

 以下は、コンピュータ将棋の歴代順位表です。潰れてしまって何も見えないかもしれません。以下を読み取っていただければ幸いです。
  • 最近、上位を占めているソフトは、ごく最近から参加していること
  • 古くから参加しているソフトで、途中から参加しなくなっているソフトが多いこと
  • 古くから参加しているソフトは、成績上位になるのが難しいこと
歴代のコンピュータ選手権の順位表
栄枯盛衰を感じます。上記の表のオリジナルはこのサイトをご覧ください。

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