2018年3月7日水曜日

動画データ取得兼引継ぎ

 卒論発表が終わったこの時期、穏やかな時が学内に流れている・・・と思いたい気持ちがある一方で、現実はもろもろの案件が多く、その日暮らしの有様です(ねぇ、N富先生)。すでに、クイックなレポートがありましたが(リンク)、4月から卒研生への引継ぎを兼ねて、手話動作のデータ取得を行っているもようを報告します。この記事のモチベーションは、この時期にもかかわらず、引継ぎをきちんと行おうとする、また、きちんと引継ぎを受けようとする学生諸君に対するリスペクトであります。

データ取得前の準備の状況。データとは、手話の動作データです。今回のデータ取得実験のリーダーの岡安さんと引き継がれる坂本君は、日曜日に事前に準備したとのことです。頭が下がります。ちなみに、日曜日は私も頑張っていました(リンクに参加していました)。私も立派です(^_^)。
 


監督中?の岡安さん。まずは、KCCさん(リンク)で、SmartDeafリンク)を担当しているNative Signerであり、また手話動作の指導、監督者である小林さんから撮影します。

 

こちらは、上の写真のもう一方を見たところ。坂本君と共同で研究を進めている西村研究室の2名の学生も引き継ぎに参加してくれました。坂本君の合図のタイミングで手話動作を行っています。
 
 
これが全景と言えるでしょう。小林さんの指導と監督を受けながら撮影します。今回の手話者は合計9人です。人による違いは必ずあります。顔は当然ですが、声などもですね。一定数の人数を確保することにより、より高い学習効果が得られます。

 
何からの注意?というかポイントの説明がされているようです。動作の信頼性の確保は何よりも重要です。


こちらは昼食休憩中の様子です。朝から夕方までの時間をかけて、2日間にわたって実施します。総勢15人が参加して動画データ採取を行いました。同じ釜の飯を食う、という言葉はもはや死語なのかも知れませんが、これはまさしくその一実施例です。皆で囲んで同じものを食べることには、やはり意味があると感じます。


片手の手話7単語、両手を用いた10単語、それぞれ34個を9名から取得できました。5000個を超えるデータの取得ができました。もっとも、これからの処理を行って初めて機械学習に使えるデータとなります。
  


 最後まで責任感を持ってくれる学生がいればこそ、継続的な検討が可能となります。本件、外部の企業の方の協力をいただきながら進めている案件なので、特にその点が大切です。研究室の学生は学生ではなく、職場の仲間と感じるときでもあります。それは、学生の成長を示すものでもあると思います。学生への感謝とリスペクトの気持ちは、教員の新たなモチベーションになります。この意味でも学生諸君に感謝します。

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