2012年9月8日土曜日

データ収集を準備しています

“電力見える化”は社会のキーワードの一つになっています。某超有名大学でも「○○大学の電力使用状況」として公開されています(リンク)。それに倣う、というわけではありませんが、我々も同じような課題に取り組んでいます。“見える”ことによって、気づくこと、明らかになることも多いです。意識も高まります。「考えているだけでは駄目だ。動きながら考えろ。」は私の基本方針です(Don’t think.  Take an action. 強引な意訳)。

というわけで、本学の電力を担当している部署と連携して、「見える化」を着々と(というよりも遅々ですが)進めています。以前の関連記事はこちら。今回はこの状況を報告します。

使用電力測定用のセンサです。右上の白いものがそのプローブ(検出部)です。ケーブルをクランプして、電流を検知するのが基本原理です。危険を示す警告板も見えます。命がけです(あまりにも大げさ。「電力見える化」では死ねません。でも細心の注意は必要です)。

センサ情報が集まってくる部屋(部屋というよりも納戸?)。ここにパソコンを設置し、パソコン経由でクラウドに送信、格納します。現在は、その準備中。担当は、4年生の小林君と修士2年秋山君。

先ほどの部屋に設置する予定のパソコン。そこには空調設備がないこともあり、動作温度範囲が広く、かつ信頼性向上のためにSSDSolid State Drive(フラッシュメモリドライブ))内蔵の法人向けパソコンです。高かった!!! 痛かった!!! これも学生にいい仕事をしてもらいためです(ちょっといいカッコしすぎ)。
というより、大学設備の一部と考えます。

消費電力だけをとっても十分な解析はできません。気象データも重要なファクタと思われます。ということで、別の建屋の屋上に設置されている気象観測装置のデータをもらいます。左:日照計、上:風速、風向き計、右:温度、湿度計です。この写真は現場で作業した8月末の写真。夏は終わってしまいました。

研究室のある建屋とは別なので、無線機器(特小無線システム)を使って、研究室まで観測データを送信します。これがその送信側。


こちらはその受信側。さらにLANでの通信を可能とするための変換装置を介して無線LANで研究室に送信しています。窓際に設置しているのは、・・・。その通りです。少しでも受信状況を良くするためです。

こちらの担当は、4年生の薬袋(みない)君とさきほどの秋山君(彼の守備範囲は広く、かつ安定した守備を誇ります。もちろん、打力もあります)。


 まだ、データ格納が確認できた状況に過ぎません。より把握しやすい「見える化」表示は当然ながら、解析という大きな検討項目が残っています。さらに解析結果をベースにした電力使用に関する何らかの検討にも着手していきたいです(ちょっと欲張り)。当面の目標は、可視化データとして公開できる状況に早く到達することです。ご期待ください。

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