2013年3月24日日曜日

情報工学科から12件の研究発表
~電子情報通信学会2013年総合大会報告~

319日(火)から22日(金)の4日間にわたって、岐阜大学で電子情報通信学会 2013年総合大会が開催されました。


本学科からは、学部生7名、院生3名、教職員2名の合計12件の発表を行いました。いずれも卒業論文、修士論文で取り組んできた成果の発表です。教職員のものは、スマートフォン内蔵の気圧センサによる新たな可能性の提案や厚木市内の自治会と共同で進めている情報共有システムに関するものです。

本学科での全ての卒研が学会発表レベルということはあり得ませんが(そんなこと、当然ですね)、指導教員がヨシ!!と判断したものは、学会で発表することになります(もちろん、学生に発表を無理強い?することはありません。発表に関して、教員によって判断基準が違うのではないか?との鋭い指摘は、正しいです)。

 まずは、発表一覧を掲載します。ToM先生アップのブログのように、表になっていなくて、申し訳ありません(私は情報リテラシーはX(履修せず)です)。

鈴木孝幸 Android端末内蔵気圧センサを用いた在階推定方法の基礎検討

示野浩士 ケータイを利用した防犯情報共有システムの機能拡張と運用状況

長井祐馬 脳波によるに2値判定アルゴリズムの研究

成沢良太郎 TVフィルタのFPGA実装についての検討

屋良朝克 Map Serverを用いた屋内測位基盤のための地図情報表示システムの構築

白井宏幸 Android端末の音声認識を用いた家電操作法の検討と評価

小堀達也 まばたき検知のための閾値設定手法の提案と評価

菅谷隆浩 手指形状の性質を考慮した形状認識の性能向上

薬袋洋平 クラウドを活用した学内使用電力可視化システムの構築と初期運用

小林恵太 サブピクセルを使った画像の任意拡大法

加藤正樹 頭部の傾きによる重力加速度の変化を利用したマウスカーソルの制御方法の評価

秋山征己 スマートフォン内蔵ジャイロセンサを用いた曲がり検出手法の提案と評価

(順いい加減、敬称略)

以下、各写真とともに、学生の感想やコメントなどを・・・

Excuses(高校生の皆様は、辞書で意味を調べてください。辞書なしで分かるあなたは、ちょっとGOODというか、大人の言葉?を知ってますね):学会終了は22日、卒業式23日で学生のコメントは一部です。ということで、学会報告というよりも、大半は指導教員の感想、卒業に関する思いになっちゃっています。また、写真を選ぶのも大変。ベストショットと言えるようなものは意外とないものです。簡単にデジカメで撮れるので、数はあるのですが・・・。実際の被写体はもっと素敵なことを念のため申し添えておきます(本当か)・・・

岐阜駅前には臨時便のバスが来るまで、長蛇の列ができました。私の感覚では、200m以上?
でも、多数のバスが来ましたので、混乱にはなりませんでした。現地(岐阜大学)の本学会の幹事の方の対応の賜物です。ちなみに、この写真の真ん中上部に金色のものが見えますが、これは「織田信長公」の銅像です(銅像という表現がおかしいようにも思えますが・・・)。台座を除いても3mはあったと思います。

集合写真その1。会場での案内板の前で。名古屋-岐阜は電車で20分ちょっとと近かったですが、岐阜駅から大学まではバスでそれ以上の時間がかかりました。木曽川を渡りました。

集合写真その2。これで、出張のアリバイ作成は完了。

ここからは、発表のもようを掲載します。

鈴木先生:今回、私が聴講した発表の中で最も質問が多かった(反響が大きかった?)発表でした。大切にしていきたいテーマですね。いろいろな応用が考えられます。

示野先生:学生の発表とセッションの時間が重なっていて、私は聴講できませんでした。ちなみに、あとからプログラムを確認すると、そのセッションの示野先生以外の発表者は全員、女性の方々でした。

長井君:こちらはポスターセッションで発表です。「自分の研究の目的や内容を言葉で簡潔に説明するのに苦労しました。質問や意見などを貰い、視野を広げることができました。」とのことです。人からの意見は、基本的にありがたい、と思って受けることが大切だと思います(特に若いうちは。学会は若い研究者、技術者を育成、エンカレッジするのも役割です)。


成沢君:ポスターセッション開始前に撮った写真です。写真ではわかりづらいですが、かなり緊張しています(分かります)。ポスターセッションでのやり取りを想像しながらリハーサルを行なっています。「ポスターセッションが始まったばかりの時は、たくさんの人に見ていただきました.貴重な意見もいただけた」、ということです。緊張した甲斐があったというものですね。

屋良君:初めての発表です。元々声が小さいのでちょっと心配していました。が、発表、質疑応答とも大きな声で立派な発表でした。より技術的に的確に、そして高い視点から質問に回答できるようになることが、彼の当面の目標です。

白井君:落ち着いた発表でした。質問に対しても、発表時では説明しなかった別の手法を説明し、検討の深さを相手に伝えることができたことはよかったと思います。

 小堀君:(残念ながら、私は前日に帰ったので、聴講していません。)彼とは身長、体重がほぼ同じ私なので、自分が登壇するとこのように見えるのか、という参考になります。お互い、あまり嬉しくありませんね。

 菅谷君:(残念ながら、私は前日に帰ったので、聴講していません。) 彼とは相性が悪く?彼の発表を聞くことがなかなかできません。今回もです。でも、研究室の様子から問題ない、ということで安心しています。今回も大丈夫だったんだよね?(昨日は卒業式+宴会?でそのような話どころではなかったです)。

 薬袋君:初日の午前中の発表でしたが、聴講者が結構いました。初めてなので、ちょっとひやひやしましたが、十分合格です。システム設計のポリシーに関する質問もありましたね。

 小林君:「初めての学会での発表ということでとても緊張しました。至らぬ点も多くありましたがとても良い経験となりました。外部の方の研究を聴くことで面白いと感じたり、勉強になると感じました。」ということです。多くの点で吸収できたように思えます。今後のいっそうの飛躍を期待します。
加藤君:彼の発表時間に他の聞きたい発表があったので、彼に任せました。彼は国外発表を含め、何回もやっているので、ケアの必要はありません(要するに、「あとは任せた」、と彼に言って、私は行方不明になれます)。したがって、No Photoです。写真がないのは、申し訳ないので?代わりに宴会での写真を掲載します(右列中央)。

秋山君:こちらもベテランなので、彼の発表時はうだうだしています。発表後、誰が、どのような質問をするのか?という点にのみ、私の注意が注がれます。

木村先生:これは発表ではありません。発表セッション(だいたい5件くらいが1セッション)ごとに座長といわれる司会が学会から割り当てられます。本学科の木村先生が座長を担当しているところです。発表内容に関する質疑応答の活発化、スケジュール管理が座長の仕事となります。


学会は22日終了、卒業式は23日でした。最後の最後まで、きちんと責任感を持ってやってくれたことに感謝します。発表のための検討や準備で、本人の訓練になることはもちろんですが、大学、学科として取り組んでいることを他の大学や企業の方に示し、本学のプレゼンスを高めることにも彼らは寄与してくれていることになります。その意味で、学生と教員はWin-Winの関係になっています(旅行もできるし。実際、修学旅行みたいに、旅行?のしおりも作っていましたね(結構、うまく周遊したようで何よりです))。

皆様、お疲れ様でした。加えて、年度末の多忙な時期、旅費清算処理などを行ってくれる経理の方にも感謝したいと思います。

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