2014年5月29日木曜日

3年生セミナ1のある風景

3年生の前期には、情報工学応用ユニット1というのがあります。その一部としてセミナー1があり、各研究室毎に、6名〜8名程度が色々なテーマで学びます。ここではそのひとつをご紹介します。

この研究室では、スマートフォンAndroidのためのプログラミングをやっています。その開発環境は多様ですが、親しみやすさ、機能の豊富さ、何か新しいことを示唆する、等々から、ここではMIT App Inventorというのを採用しています。ビジュアルな操作が特徴ですが、プログラミングというものの本質を高い抽象度で扱うことができます。すなわち、一見すると単なる初心者向けのツールに見えるかも知れませんが、奥深いものがあり、学んで得るものは非常に多いと感じます。

図1. App Inventorのセミナのみなさん(手前の2人が写っていません。すみません。)
 写真を拡大すると分かるのですが、中央にサイコロがあります。五の目がこちらを向いています。これが、この後の図3(NFCタグを使って...)と関係があります。
どんな内容のセミナーなのか、その一部をご紹介します。最初に、App Inventorの簡単な入門を実施し、その後に、すぐに一定のアプリケーションを作ってみました。そのアプリケーションは、「セミナのメンバが次回の出欠(ほぼ例外無く出席なのですが)を登録し、それを他のメンバと共有する」というものです。出欠をクラウドデータベースへ登録するので、メンバは何時でも全員の出欠情報をビジュアルに見る事ができるものです。key-value型のデータベース、リスト構造とその処理、GUI部品の動作に対するイベント処理等々もいっしょに学ぶことができます。完成版は一定の複雑さがあるのですが、App Inventorの優れた点として、それを段階的に開発しやすいことがあります。実際この場合も、7段階でトライしながら、完成版まで行きました。

図2. key-value型クラウドデータベースを使った出欠情報共有アプリの開発
ここで使った手作りの手引き書(10ページ)はここで公開しています。

さて、もう一つです。今度は、NFC(近距離無線通信)のタグを使って、大きなサイコロの目(転がして停止した時の上面の目の数)を合成音声で喋るものです。何か楽しいような気がします。(しませんか。)
図3. NFCタグを使ってサイコロの目の数を自動アナウンス



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