2015年9月2日水曜日

今年の兵庫県立大学との研究交流会

 昨日1日(火)に兵庫県立大学 大学院工学研究科の相河先生の研究室と研究交流会を去年に引き続き行いました(去年の記録はこちら)。その模様を報告します。

 今年は、日程調整の結果、先方の大学院入試の合否発表日に重なりました(先方の学生さんには、ドタバタした時期に設定することになり、申し訳なかったです)。昨年の交流会では、教員が古くからの知り合いというのが理由ではないと思いますが、お互いの学生同士に垣根がなく、相手の発表に対する質疑や意見交換が活発に行われたことが印象に残っています。今年も学生に新たな刺激と気づきを与えることを目的に開催しました。

姫路駅から姫路城を見たところ。昨年は工事中?につき、よく見えなかったという記憶があります。


今回の交流会の発表プレゼンの予稿集(表紙作成 工藤君)。最新の成果?があったり、長いこと変わりのない成果?があったり(そんなんで発表できるの?は、禁句)。自分の進捗を客観的に見つめることにもなりますね。


今回の出張メンバー。IO研究室の岩崎君が加わっています。脱落者もなく、無事全員到着しました。


開催の挨拶をされる相河先生。すみません。内容は失念してしまいました。でも、院入試が直前にあり、そして合否発表日という時期に対応していただき、ありがとうございました。

双方の発表の様子の一例を。今回は、兵庫県立大学からは5人の学生(M2 2名、卒研生3名)、当方からは8名の学生(M2 2名、M1 4名、卒研生2名)が参加しました。発表者は県立大は、卒研生3名、当方はM2 1名、M1 4名でした。県立大の3名は全員、大学院受験者です。(日程調整時に、その結果によっては懇親会がお通夜???のようになってしまうことを心配していました。)


















活発な質疑応答と意見交換がありました(学会以上でした)。質疑応答の時間を多めにとったこともあると思います。身内みたいなもんだから、いろいろ率直なことが言えたのだと思います。
 
全体の記念写真を。セルフタイマーを使って・・・。今年は双方に紅一点がありませんでした。



 
 
 
 
 
 
 

宴会の前に、彼らが手がけている姫路地下街での無線LANを用いた測位システムのデモを見学と言うか試用させてもらいました。このように、実フィールドで自分たちのアイデアを試み、検証、評価することは、大きな意義のあることですね。当方もこのようなことを何とか実現していきたいものです。

 








宴会の1シーン。トラブルがあったものの難なく解決し、さっそく酩酊状態に突入しました。懇親会兼大学院入試合格祝いの宴になってよかったです。我々の心配が杞憂になりました。


最後の締めの挨拶は、今回の幹事をしてくれた県立大の青木君。いろいろお世話になりました。ありがとうございました。

 

最後に参加した本学学生の今回の交流会を振り返った感想を寄稿してもらいました(掲載順=提出順です)。全員、締め切り(今朝の午前9時)を守りました(当然ですね)。
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K藤
今回、私は聴講者として両校の発表を聴きました。今回は県立大学側の発表する学生が全員学部4年生であるということで、同じく学部4年である私があるべき姿を見て学べるとてもいい機会でした。県立大学さんの発表・聴講する姿を直接みれたのは、同学年としてとても刺激になりました。発表・聴講それぞれに対する態度は、神奈川工科大学の学生にとって、とても参考になるものでした。今回、私達側の学部4年の参加者が私を含め2名だけなのがとても残念です。彼らのハキハキとした態度は、自分が習得しなければならないものとしてとても勉強になりました。
 
K田
去年に引続き2回目の研究交流会ということで、過去の成果を踏まえた議論が出来て、両大学にとってとても有意義な時間を過ごせたと思います。今年は進学志望の4年生3人の発表を聴講しましたが、先行研究への理解・現状の問題点と自分なりの改善策を例外なく示していました。先行研究をしっかりと受け継いで、さらに発展させていくことはなかなか難しいとは思いますが、このような姿勢は私たちのお手本にするべきだとこの研究交流会を経て思いました。

 
Y本
先方の研究はそれぞれ筋道が立てられていたのに対し、自分の研究は実験結果から考察しなければならない事が多いにもかかわらず今後の実験方法が明確になっていないため、早急に検討まで持っていくための筋道を立てる必要があると焦燥感に駆られました。質疑応答では数式による説明、不足のない実験環境の説明、実験結果から推測されること、今後の研究の筋道などが明確であることが求められているのだなと感じました。
 
N月
 今回の研究会では,一つの研究テーマを複数人で取り組むことで,より良いものを作ることができることを確認できました.県立大の方々の発表で印象に残ったことは,研究中のシステムの中から自分が行うべき課題を見つけ,先行研究の方法よりも良い方法を検討しているところで,特に青木さんのDBの更新方法を改善する方法を聞いているときに感じました.

 
I
私が研究しているシステムは,そのまま実用すると様々な問題が発生するため,限定された環境でしか正常に動作しません.実用可能なシステムにするには,環境の変化や障害に対応する必要があります.相河研究室の皆様に,実用環境で動作するシステムを見せていただきました.システムは,実用環境でも正常に動作しており,研究に熱意を持って取り組んでいると感じました.また,実用環境で正常に動作するシステムの説得力の強さを実感しました.研究発表会では,ご指摘を数多く頂きました.これを活かして,私が研究しているシステムも実用に耐えるものにしたいと感じました

 
M田
今回、兵庫県立大は院志望の学部4年生が発表を行っていたが、発表姿勢や受け答えは学部生以上のものを感じた。引き継いだ研究をよく理解しているように思え、今後の研究発展が期待できる。我々M2も修了まで残り半期となり、研究の引継ぎを考える時期となってきた。今ある知識を引き継ぐのも重要であるが、まだまだやり残したことは多い。今後の研究発展のため、より多くのものを残せるように、残り半期努力していかなければならないと感じた。

 
S田
発表を聞いて感じたのは県立大学側は過去の先行研究の成果を自分のテーマにうまく生かしていると感じました.これはうちの研究室(大学)では大いに見習うべき点だと思います.その他では,今回の発表は今後の方針などの話が多かったため,もしまた来年交流会があるとしたらどのように進んだのかを聞かせていただきたいと思います.また逆に,去年から進歩が無いと言われないように私も頑張ります.

 
E原
今年の兵庫県立大学は4年生が3人発表していました。3人とも大学院に進む学生だったため、今までは院の入試の勉強をしていたという話を聞きました。研究に集中できない状況にも関わらず、先輩の研究をうまく引き継いでいるなと感じました。今回、本学からは院生のみの発表でした。兵庫県立大学の学生を見ると、学部生が発表できるくらいに、後輩に研究を引き継ぎ理解してもらう必要があると感じました。
 
 
 私も彼らの発表を聴いて、いろいろ思うところ、感じるところがありました。“喉下過ぎれば、熱さ忘れる”っていうようなことのないように、気づいた点は戻り次第、学生にフィードバックしたいと思います。また、今年は4年生をあまり連れて行くことができませんでした/当方の4年生の発表ができなかったので、この点も課題とします(学生のせいにしてはいけません)。
 
PS)せっかくの姫路城、朝見てきました。入り口(たぶん、開門されていなかったはず)も分かりませんでしたが、少し遠くから見るほうが、よいのだと思います。

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