2013年11月30日土曜日

また、壊してしまいました

 以前、研究室の学生が卒業研究の実験を行っているときに、隣の研究室の器物を破損したことを報告しましたが(リンク)、またしてもヤラかしてくれました。



これがその破損したスマートフォンです。上部をご覧ください。私は始め、報告を受けたとき、ずいぶん斬新なデザインというか模様だな、と思いました。よく見るとひび割れです。あんたの踵(かかと)みたいだな、とは禁句。ここまでひどくないです。いやー、参りました。機能はOKなので、使用には問題ありませんが、どうしたものか、という感じです。
 
ちなみに、18という数字は、研究室にあるスマートフォンとタブレットの管理番号です。たまたま直近のブログ記事(リンク)にもあるように、スマートフォンによって、内蔵センサの出力そのもの、その出力のサンプリング間隔やスピーカの特性(特に高周波数の領域、おっと、これ以上言うと、今やろうとしていることがバレるので?、今はここまでに留めます)が異なります。したがって、複数のメーカのものを購入して、特性を確認しています。もちろん、それだけではなく、少人数セミナーでの実習にも使用しています(自分のものを持っている学生が多くなりました)。


こちらが今回の原因となった方々です。反省を込めて、実験をしているようです。もっとも、まだ実験というレベルには行っておらず、実験系というか実験のための基本機能を実装中という感じです。

 積極的に打ってでていった上での失敗(器物破損を含む)は、認められます。しかし、十分な注意は必要です。特に情報系ということで、ふだんはパソコンでの仕事が中心かと思いがちですが、測定器を含め、それ以外の機器を扱うことも多いです。モノの扱い(人ではない!!!)に慣れていくことも大切なことです。会社で破壊することのないように、今のうちから経験しておいてください。


2013年11月29日金曜日

内蔵センサでAndroidを選ぶ

Androidスマートフォンには、各種のセンサが内蔵されていますね。自分のソフトウェア(システム、アプリケーション)を構想する際、使えそうだなと思い浮かべる場面が増えてきました。みなさんも大いに活用を考えていかがですか。

ところで、気圧センサ、加速度センサ、地磁気センサなどはとてもデリケートな物理現象を計測するものなので、「0」か「1」か「2」かなどという、離散的な値に結び付けるには、いろいろと工夫が必要です。しかし、何と言っても、第一にセンサ自体がハードウェアデバイスとして、安定した精度の高いものであることが必要です。

そこで、機種選びです。例えば、気圧センサについて、下記4機種をほぼ同じ時刻に、同じ机の上に並べて計測したグラフ(時間経過)を示します。最新の機種は(C)のAndroid OS 4.4のものですが、明らかにこれが最も選びたいものですね。

(上図では、比較のため縦軸(気圧値)をかなり拡大して表示しています)

ですが、ここでちょっと注意。本学科にはいろいろな分野の専門家が揃っています。コーヒーブレイクで、雑音除去に関する専門家の先生と話していたら、「最近のセンサ技術の進歩はすごい。多分、(C)にはハードウェアフィルタリング機構が付いているのだろう。だが、必ずも滑らかな波形が良いとは限らない。もしかすると、本当は必要な情報が失われているかも知れないので」とのことでした。いろいろな人との雑談は、特に意識した話題でなくても、有用です。何かきっかけを掴んで、友達、知人と気軽に話をするように心がけましょう。

オーストラリア大陸縦断チャレンジWSC2013 車検編6

10月5日(13日目)前編

情報工学科のとある教員です。WSC2013もいよいよ明日から競技開始です。今日はスタート順を決めるサーキット走行による予選と、動的車検が行われます。ここで不合格だと出走させてもらえず、スタート前リタイアということになってしまいます。動的車検とは実際にソーラーカーを走行させてみて、きちんと曲がれるか、止まれるかを測定します。ちゃんと陸運局の職員が計測して、晴れて合格すれば公道走行用のナンバープレートがもらえます。

 簡単に流れを説明しますと、ピットを出てサーキットを1周テスト走行し、そのまま計測ラップに入ります。ゴールした後にそのまま、
 ・ キツいコーナーを曲がりきれるか(最小回転半径)
 ・ スラローム(S字)を高速に通過できるか
 ・ 停止線までに止まることができるか(ブレーキの制動力)
を全参加者と大会関係者(と灼熱の太陽)に晒されながら行います。

 文章だけの説明になって申し訳ないのですが、その理由は私がドライバーだったからです。本当はソーラーカーのドライバー経験が豊富な真庭くんに走ってもらおうと考えていましたが、なんとチームマネージャと通訳は別途仕事があるということで、残された私に役割が回ってきたのでした。なんということでしょう!ほとんど運転したことないのに!聞いていた話とチガウ!

 この車両の操縦は、ちょっとだけ大学構内で体験したことがありました。ただしそのときも車両が未完成で、船便でオーストラリアに発送する直前だったため状況がかなり異なっていました。実際コックピットに入ってキャノピー(運転席のフタ)を閉じると、「ま、前が見えない・・・」マジか、こんなに視界が悪かったとは!そしてヘルメットすれすれで頭がほとんど動かせない!そして極めつけは、蒸発してしまいそうなほど暑い!です。こんなんで出走して壁に激突したら死ぬほど怒られるんだろうな~と思いつつも、スタートの合図が出たら行くしかない。

 初めて乗る車両でも、コーナー2,3コ抜ければだいたいの感覚はつかめる自信がありました。ただしこのときの最大の危機は、ブレーキトラブルが解消し切れていなかったということです。日本からの支援物資でなんとかしようとメカニックが頑張ったのですが、どうしても出走までに完全な状態にはできませんでした。KAIT SPIRIT号は前2後1の3輪タイプで、メインブレーキはフロントの左右に装着されています。そのときは部外者には極秘でしたが、ブレーキが作動するのが右フロントのみという凶悪仕様だったのです。その他、後輪には別系統のブレーキが付いていましたが、駐車用のいわゆるサイドブレーキです。これで止まってくれるのか!?

 そういうわけで、走り出したのはいいものの最初の1週はブレーキのテストに費やしてしまいまして、それでも最終コーナーからホームストレートにかけては車両性能の見せ場だったので最高速度まで加速します。そしてこのとき更なる問題が! KAIT SPIRIT号自慢のテレメトリシステムはスマートフォンを用いて情報をドライバーに伝える仕組みなのですが、ソフトウェアの不具合(いわゆるバグ)で、車速表示が75km/h固定になってしまいました。早い話が、どのくらいスピードがでているのかわかりません。別途GPSを用いた速度計もバックアップで積み込んでありましたが、変なところに付けたせいで見えない!まあ、予選走行はスピードが見えなくても(練習走行もしていない故に)コーナーへの進入速度をつめているわけではないので感覚で走れます。しかし問題はスラロームとブレーキテストです。

 トロトロ走行の安全運転でしたが無事に予選の1週を終え、最小回転半径もクリアしました。さあ問題のスラロームです。ここは35km/hで通過しなければならないのですが、速度がわからないので「まあこんなものか?」とスピードを上げていくと、オフィシャルがなんか合図しています。私には“スピードを上げろ”というように見えたので、仕方なしにさらに加速します。タイヤが風防に当たる感覚がステアリングから伝わってきましたが、S字は華麗に通過!車幅感覚がつかめていないのでパイロンを蹴飛ばしたかと思いましたが一発クリアしました。奇跡だ・・・
そしてそのままの速度でブレーキです。短い足でペダルを目いっぱい踏み込み、さらにサイドブレーキを左手で操作します。車は右を向くのでハンドルを左に切り込んで、さあどうだ!?

つづく

2013年11月28日木曜日

第24回 (最終回) 情報工学科アンドロイドの会が開催されました

表記に関して、修士1年の屋良君に寄稿してもらいました。

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

今回は,所用のため情報工学科アンドロイドの会に参加できなかった,鈴木先生(普段,アンドロイドの会のブログを担当されている)の代理といたしまして,田中(博)・鈴木研究室所属の屋良(以前タイで象に乗ったと報告した)が報告させていただきます.

残念ながら,本アンドロイドの会は,今回の第24回をもちまして終了ということになります.今回は,約20名程度の参加者と5件の発表がありました.

◎渡辺圭祐 (田中() 研究室) :  Android端末を使った吹奏楽初心者のための楽器演奏支援ツールの研究と開発

吹奏楽初心者のための楽譜理解や運指問題を支援するツールの既存の音楽支援ソフトの問題点を解決する手法の提案の発表でした.

渡辺さんの発表

◎塩原慶一 (陳研究室) : クラウドとANDROIDを教育現場で活用 実験Ⅱ同期採点アプリの開発

クラウドサービスとAndroid端末を活用した,課題の進捗が遅れている学生への個別指導などが可能になる手法の提案でした.

塩原さんの発表
実機によるデモンストレーションも行ってもらいました.(私も実験Ⅱの担当をしていてこの実機を使わせてもらっていますが,学生の進捗状況が一目でわかり,使いやすく,非常に便利です.)

    実機によるデモンストレーションの様子


◎富上哲也 (田中()・鈴木研究室) : 電動車いすの自動走行のための在階推定に関する基本実験

こちらは,山本先生発案アイディアの気圧センサを用いた在階推定を行う手法を用いて,算出した在階を電動車いすの自動走行に適用するという内容でした.

富上さんの発表


◎菅谷隆浩 (田中()・鈴木研究室) : CEATEC2013出典報告

以前に,情報工学アンドロイドの会で出展した展示会, CEATEC JAPAN2013での出展内容などを報告してくれました.質疑応答では,田中博先生(本会の副会長)のコンパニオンさんの衣装に対する熱い思い?を聞くことができました.

菅谷さんの発表


◎山本先生: 加速度波形からエレベータの次の停止階を検出

最後に,山本先生による発表でAndroid端末内蔵の加速度センサを用いたエレベータでの階層移動の停止階の検出手法の提案を発表して頂きました.この加速度センサを用いた在階移動推定と気圧センサを用いた在階推定を組み合わせて,在階推定の高精度化を図るようです.特許の申請も行っているようです.

山本先生の発表

今回で最後の情報工学科アンドロイドの会ということで,発表の最後に,このアンドロイドの会の会長である山本先生の締めのあいさつがありました.

 山本先生のあいさつ


発表はどれもすばらしい内容でした.今回で,i-Androidの会の発表は最後になります.ですが,来年以降も似たような会を発足する予定だそうです.興味ある方は是非参加してください.
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
 面白い記事、読者の方が読んでよかったと思うような記事を書くようにと厳命?しましたが、出来はいかがでしたでしょうか?ブログは記録としての意味が大きいので、最低限記録として残すべき情報を入れるべきであると私は考えています。その意味では、合格点ですね。
 学科の研究室が横断的に情報交換したり、連携していく場を確保していくことは重要です。その意味で、この会は3年間に渡って学科の教育研究活動の活性化に大きな寄与をしたと思います。本会は、来年度以降も名称を変えて、リニューアルして再開する予定です。今度はどんな発表があるのか楽しみにしていてください。実は、私も大いに期待しています。

2013年11月27日水曜日

アジア地区予選に行ってきました(1日目)

2013年11月23日から11月24日に、会津大学で、ACM国際大学対抗プログラミングコンテストのアジア地区予選が開かれました。
会津大学正門にあった大会の看板です

会津大学正門の看板です
大会のポスターには、名だたる大学が勢ぞろいです。この中に、神奈川工科大学の名前も刻まれています。大変名誉なことです。
ポスターです

大学名をアップで撮ってみました
コンテスト参加者は、お揃いのTシャツを着て、大会に臨みます。今年はオレンジ色のTシャツでした。チーム名が書かれた紙と一緒に記念撮影します。
コンテスタントの皆さんです
左から、小松くん、前川くん、鈴木くんです
大会には以下のような感じで臨みます。これは、前日の練習の模様です。大会中は、コーチは足を踏み入れられませんので、前日の写真で代用させていただきます。
大会に参加している模様(想像図)
夜は懇親会です。会津大学の学食で、以下のような立食パーティが開かれました。
立食パーティーです
途中、チーム紹介をする場面があります。制限時間は2分です。チーム説明では、プロジェクターの使用が許されています。しかし、僕らのチームだけ、スライドがありませんでした (T_T)。チーム名の由来の「あゆコロちゃん」を言葉だけで、伝えるのは無理があります。
壇上に上がって、説明します。
次は本番がある2日目です。
 実は、高速バスが遅れるなどして、大会が2時間弱ほど遅れて進みました。とりあえず、明日に備えて、1日目は寝ます。

2013年11月25日月曜日

オープンキャンパスが開催されました

どうもこんにちは!
情報工学科のイベント委員の一教員です。

段々と寒くなってきましたね。
もう少ししたら、コタツに潜って一生出てこない、自分が動けばコタツも動くヤドカリ生活を始められる方もいらっしゃるかと思います。

さて、11月23日の土曜日、オープンキャンパスが開催されました
この時期のオープンキャンパスは、これまで開会時間が遅めだったのですが、今回はお客様のご要望にお応えして?いつもどおりの、10:00スタートとなりました。

今回の目玉イベントは、研究室ツアーでしょうか。
情報学部の3学科、すなわちメディア学科、ネットワークコミュニケーション学科、そして我が情報工学科から、それぞれ1つの研究室を、ツアーに参加されるお客様に向けたスペシャル公開するイベントです。
お客様には、3つの研究室を回って頂きます。
そして、このツアーは午前と午後に1回ずつ行われましたが、情報工学科の研究室は、どちらもトリでした。

これは、気合が入るってもんです。

最後に、最大最強のインパクトを与えるチャンスですからね。
情報工学科の教員としては、「神奈川工科大学情報学部っていったら、情報工学科だよな!」と思って頂けると嬉しいわけです。

何名くらいお見えになるのかなぁ~と、期待と不安が入り混じって研究室の様子を窺ってみますと……



部屋に入って頂くのが大変! 嬉しい悲鳴をあげる状態でした。
ツアーに参加されたお客様には大感謝です!

さて、オープンキャンパスなどで外部公開するイベントは、お客様に楽しんで頂くことを優先して実施することが勿論大事なのですが、お客様に本学科の教育の過程や成果をご覧頂くのも大事なことです。
つまり、腐ってもプロである私のような「教員」がウィットに富んだ計算高いプレゼンを行うのではなく、緊張気味の「学生さん」が中心となってプレゼンするのも、大事です。

ということで、今回は学生さんに頑張って頂きました。
そして、イベント委員として現場監督しておりますと、今日一日の中でも、学生さんのプレゼンが進化していることがわかりました。
学科の学生さんをこのような、学外のお客様向けのBlogで褒めるのも恥ずかしいですが、良いことです。

公開内容にも軽く触れましょう。
今回公開された研究室では、ミカンの研究……おっと、これでは誤解されてしまいますね……、ミカン農家さんを情報技術で支援する研究を行っています。農業×ITのコラボレーションです。意外に思われる方がいらっしゃるかもしれませんが、今の農業には情報技術がふんだんに使われています。ちなみに、農業×ITで、攻めとか受けとか考えないでくださいね。
公開研究室は、農家の支援に限らず、Webを中心として情報活用を考える研究室なので、Blog、SNS、Twitter関連の研究もあります。それらの中で特に興味を惹かれるのは……っと、この記事を書いている私自身が、ゲーム研究の前にWeb系の研究をしていたものですから、色々と語りたくなるのですが、まぁ、この辺で……。
とにかく、今年の冬は、こたつでミカン食べながら、「そういえば神奈川工科大学情報学部情報工学科に、「ミカン=農家+Webのような研究室があったな~」と思い出して頂ければ問題なしです!
よろしくお願いしますね☆


情報学部棟の1階にあるソフトウェア工房でも研究展示を行いましたが、ミカンの力が強かったせいか、こちらは比較的静かな立ち上がりといったところでしょうか。
お客様にとっては、個別にじっくりと説明を聞いたり、設置されているインタラクティブなシステムで遊んだり?が可能な落ち着いた環境になっていました。
隠れた名所といった感じでしょうか。


以上、情報工学科のオープンキャンパスイベント紹介でした。

次回のオープンキャンパスは、2014年3月29日(土)を予定しています。
ぜひ、遊びにきてくださいね!
そういえば、広報方面の方から、3月に(私の)研究室公開してくださいよーなんて言われましたが、私のところには学生さんが配属されておらず、私一人オンステージ!は微妙ですからね。個人的には、公開展示好きなので、年数回公開しても別に構わないのですが。今後、隠しイベントしてお隣の学科さんに負けないようなエンタテインメント系研究を公開する可能性も?……公式なお約束はできませんけれど……。

2013年11月24日日曜日

オーストラリア大陸縦断チャレンジWSC2013 車検編5

10月4日(12日目)


 今朝は車検場に車を運ぶためにさらに早起きです。この日まで、ピットに到着するのはすべて先生のほうが早かったという事実に、学生たちは気がついていたでしょうか(宿泊先がバラバラだったので、毎日ピットに現地集合)。先生方を待たすようではダメだ、と初日に言うべきだった・・・

車検最終日

 それはさておき、さっそく車検会場にGOです。本来車検の予備日だったので、会場は閑散としています。オフィシャルも暇なので、しっかりチェックしてきます。が、我等がKAIT SPIRIT号は完璧に出来上がっていて怖いものはありません。スンナリと合格してしまいました。ソーラーカーのドライバーは最大4名登録できるのですが、トレーラーを運転できるのがメカニックの塙君だけだったので、前日は3名しか登録できていませんでした。ところが運転手の確保ができた(後日紹介します)ので、彼を4人目のドライバーとして登録する交渉を行い、OKを貰うことができました。 

車検合格を祝って記念撮影

 ピットに戻って記念撮影です。大学の50周年記念ロゴをもって、カラーリングを終えたKAIT SPIRIT号を囲みます(集合写真は私のカメラではなかったので無くてすみません)。エッジが立っていてシャープなフォルムの車体、カッコイイですね!


ピット前に並んだソーラーカー達。この中に総監督が紛れていますが見つけられますか?

一番端っこから見た風景、いろんな形の車体があってワクワクしてきます
 その後、監督と4人目のドライバーが買い物と陸運支局的なところに出かけているうちに、ピット前にすべてのソーラーカーを並べて撮影があるということで、突然盛り上がってきました。出かけていた監督達もなんとか間に合って、でも本当はまだ作業が残っていてそれどころではないのですが・・・

 そして再び整備に戻ります。詳しいことは記載できないのですが、動輪をオフセットさせる「ミルフィーユ作戦」が前日に失敗していて、でもこれを解決しないと走り出すことができません。そこで「ミルフィーユ作戦」を発動、見事成功を収めたのでした。 

翌日のサーキット走行に向けて最後の調整

 一方で私はと言うと、最後の大仕事に取り掛かっておりました。実は車両製作の裏方では様々な雑用が随時発生していて、その究極の肉体労働が「コンテナ解体」だったのです。ソーラーカーと資材を日本から運んできた木枠は再利用の可能性があったのですが、廃棄が決まったため数百キロの木材をバラバラにしなければならなくなりました。塙君と一緒にひたすらノコギリでギコギコ・・・でも、この日は12日目で初めてレストランで夕食をとることができました。総監督、ご馳走様です!
つづく

2013年11月23日土曜日

チャンスは必ずゲットするぜ!!

 日ごろ研究室の学生諸君には、「提出資料の出来だけに気を取られてはいけない。出すタイミングの方が重要な場合もあるよ。野球で言うと、いくらいいスイングをしても球が行ってから振っても意味がないね。例え悪いスイングでも当たって球が前に飛べば何が起こるか分からないよ。」と指導?しています。実際、会社では上司の指示が曖昧だったり、その後上司の考えが変わることもあります。適宜、報告することによって、提出物がよりよくなっていくことも多いです。以上、前置き。

 本学は開学50周年を迎えました。その記念式典が某ホテルで盛大に開催されました(概要は直前の記事(リンク)を参照ください)。本記事はその模様を報告するものではありません。国会議員の先生、文科省の方、他大学の学長の方々など、多くの方に参列いただきました。格調高い式典、祝賀会を報告することは、恐れ多いです。

 ここでは、チャンスというかタイミングを確実に捉え、そして見事に欲しいものをゲットした事例を紹介します。


分かりますか?向かって右は、大洋ホエールズでトップバッターを長く務めた中塚政幸さん(盗塁王のタイトルも獲った俊足巧打の方です。引退後、40年近くもコーチ、スカウトとして大洋、横浜に在籍されたようです。そんな年齢には見えませんでした。)。左は、言わずと知れたエースピッチャーの平松政次さん(沢村賞1回、最多勝2回を始めタイトルたくさん。最多敗戦3回(これも男の勲章だと思います)、カミソリシュートは有名です。今でいうマー君のスプリットみたいなもんです。)です。真ん中が筆者です。

すごく気さくで、明朗、快活なスポーツマンでした(当たり前ですけど)。快く写真撮影とブログへのアップを了解してくださいました。話すことができた時間は短かったのですが、温かな人柄は感じることができました。しかし、体の大きさが全然違いますね。元野球小僧としては、プロ入り?を諦めてよかったです。

同僚の田中哲雄先生が、サインをいただいた筆者を撮影してくれました。残念ながら、写真写りがよくないです。掲載することは読者の皆様にご迷惑、ストレージを無駄に使用することになりますが、ここは先生に敬意を表して掲載いたします。


平松政次さんのサインです。遠慮なく、シュートで内角を攻める気持ちでお願いしました。のけ反ることなく、快諾してくれました。

こちらは、松原誠さんのサインです。松原さんは大洋の4番を長く勤められました。最多安打2回、オールスター出場11回と言えば、その凄さが分かると思います。初安打:坂東から、初本塁打:村山から、初打点:金田から、という記録を見ると、近代野球の生き字引みたいに感じてしまいますね。プロ野球選手会の会長も務められたようです。確かに非常に理知的な感じがしました。そして、何よりも人望があるという証ですね。


 ということで、個人的に非常に嬉しい50周年記念式典になりました。元選手の方々に多くの人が集まりました。したがって、残念ながら十分にお話しすることができませんでした。「いつの日か、我、(元)プロ野球選手とじっくり野球談義をせん」という人生目標を達成したいと思うものであります。
 
 本学の創設者は大洋漁業(マルハ、と言った方が分かる方も多いかな)を興した中部謙吉翁(リンク)ですが、大洋ホエールズのオーナーでもありました。そのときのつながりを今も大切にしてくださっている松原さん、中塚さん、平松さんに心からお礼を言いたいです。次の機会を楽しみにしています。

11月25日追記
 誤記がありました。指摘してくれた藤村先生に心から感謝いたします。野球の知識には自信がありましたが、私以上の(笑)人もいたことに愕然、ちょっとショックです。が、掲載記事をよりよくすることは、筆者の責任でもあります。その意味でも藤村先生に感謝したいと思います。

 

創立50周年記念式典・祝賀会

11月22日(金)にレンブラントホテル厚木にて、「神奈川工科大学創立50周年記念式典・祝賀会」が盛大に執り行われました。
ホテル入口の看板
受付
大勢の来賓の方から祝辞をいただきました。50年という歴史の重みを感じました。
厚木市長 小林常良様からのご挨拶
多くの先輩方の懐かしい顔も拝見出来ました。
ご退職なさった先生方
祝賀会では、50周年記念学生チャレンジの学生の活動の報告もありました。
学生チャレンジの成果報告
何はともあれ、大学が末永く発展していくことを願います。

付録: 記念式手の始まる前に、キャンパスで見学ツアーがありました。その学内見学ツアーの案内は、本学学生が行なっていました。学生が元気だと、大学も元気ですね。
学内見学ツアーの様子

2013年11月21日木曜日

Embedded Technology 2013へ出展しました

パシフィコ横浜で、組込み総合技術展 Embedded Technology 2013が開催されています(2013年11月20日~22日)が、情報工学科の木村研究室は3日間出展しました。
Embedded Technology 2013の会場の看板
看板は、「信号処理応用研究室」となっていますが、木村研究室からの出展です。
木村研究室の出展ブース
今回の木村研(信号処理応用研究室)の出展の見どころは、次のようになります。FPGA(Field-Programmable Gate Array)とは、製造後に購入者や設計者が構成を設定できる集積回路のことです。
  • FPGAによる拡大処理
  • FPGAによるTVフィルタ実装
  • Kinectを使った肢体不自由者向けのインターフェイス
馴れない展示での説明に学生が頑張っていました。

2013年11月19日火曜日

リチウム電池のせいのようだ

SIMフリーのスマートフォンやタブレットを、研究に使う必要上、海外から購入することが多いです。最近、どうも「発送しました」から「到着」までかなり時間がかかる場合が多くなりました。従来2,3日が10日もかかる場合がありました。最近受領した段ボールに(これは国内輸送のものですが)、下図のように「航空機搭載厳禁」とありました。リチウム電池のためのようです。そのため、船便になっているのでしょうか。

情報処理学会研究会発表

秋も深まるこの時期には、地方で学会の研究会が開催されることが多くなります。情報処理学会のモバイルコンピューティング研究会と高度交通システム研究会、デジタルコンテンツクリエーション研究会は毎年共催でこの時期に研究発表会を開催します。 今年も11月14、15と広島市立大学で開催されました。この研究会にI科の4年生2名が発表してきました。

大塚 亮祐,加藤 翼,清原 良三:スマートフォンナビにおける高さ情報精度の向上方式
柿澤浩仁, 加藤翼, 大植達也, 清原良三:車載スマートフォン向けプローブデータ圧縮方式

の2件です。

11月13日の夜出発です。 最終便の広島行の航空機は満席に近いですが、何事もなく、1時間ぐらいのフライトで広島空港に到着。そこからバスで1時間ほど広島バスセンターまで移動し、バスセンタ近くの
ホテルにチェックイン。 酒も飲まずの緊張です。






ホテルの近くを路面電車が走っています。この電車で広島駅にも行けます。


11月14日 広島市立大学までバスセンターからバスで20分ほどです。






緊張した発表。


発表時間20分質疑5分はとても長く、細かくいろいろなことが言えます。質問も多くでましがなんとか対応しました。 発表を無事終えると広島と言えば、牡蠣とお好み焼きです。お金を落とすことも重要です。





ちょっと時間があったので寄り道の紹介です。 地方の学会では食べることと寄り道が楽しいですね。苦労のあとは気持ちの良いものです。




原爆ドーム、資料館は広島に来たら必ず行って欲しいところです。人間の愚かさを知ることは重要です。そのあと、遊びに行くと良いでしょう。 ↓は大和ミュージアム