2014年1月30日木曜日

蝶の山越え:3年セミナーの一場面

今年度の3年生のあるセミナーでは、「エージェント指向モデリングとプログラミング」を行いました。(事情により来年度は別のテーマとなりますが…)実施した例題の画像が気に入っていますので、ご紹介します。なんか美しい。

プログラミング環境としては、NetLogoを使用しています。NetLogoの基本的なことはこのブログでも紹介しています。ここです。

セミナーではテキストは使っていませんが、最終回近くになって、下記の英語書籍にある例題をやってもらうことにしました。

Steven F. Railsback, Volker Grimm :Agent-Based and Individual-Based Modeling: A Practical Introduction(この中の、Butterfly Hill-topping(蝶の山越え)という例題)

蝶は高い山をどうやって越えるのでしょうか。その戦略をいろいろと考察するようになっています。それを通して、エージェント指向モデリングの理解を深めるというものです。英語のテキストですが、何とか理解してやってもらいました。

(1)円錐の山ならば、….
下図では、高い円錐と低い円錐の山が2つあります。暗い部分が低く、白くなるほど高い場所を示しています。円錐と分かっていれば、行動は決まっていますね。とにかく、自分がいる近傍のもっとも高い方へ行けば一直線に山頂へ着くでしょう。

円錐の山と分かっていれば、一直線に山頂へ行ける
(2)山が円錐形とは限らない場合は….
蝶は、実際の山の全体像を知ることはできません。自分の近傍の情報しか得られないので、どの方向へ進むべきかは、戦略が必要です。とにかく現在地よりも高いところへ行くだけは、うまく行きません。「適当なある戦略」をもって、山を登ろうとする2匹の蝶を下図に示します。赤い蝶は、まさに紆余曲折しながらも、ほぼ高い方の山頂へ到着したようです。一方、黄色の蝶もなんとか、低い方の山頂へ近づいています。

「必ずしも高い方向へ向かわない」戦略で山頂をめざす

(3)本当の山野のデータを使え!
次に、この英語のテキストでは、実際の(たぶん)米国のある山野の地勢図を使って、そこで蝶の山越えをさせています。下図では、白い部分の尾根がいくつかあります。暗い部分は谷になっています。青と赤の2匹の蝶を放しました。この実際の地形でも(2)でとっている戦略はある程度うまく行っているようです。少なくも青い蝶にとっては。

実際の地勢図での蝶の山越えの様子
これは一例なのですが、セミナー、卒研では、簡単な想定だけでなく、できるだけ実際の環境、実社会の情報の元で実験と考察を行うことが必要です。それによって次のステップへ向かうきっかけが掴めるのではないでしょうか。



2014年1月29日水曜日

あらためて "Internet of Things"

スマートフォン(Androidなど)に内蔵のセンサ、すなわち、加速度計、気圧センサなどの活用は増えています。このブログにも関連記事が多数あります。ここでは、ある高さ(階)の気圧をリアルタイムに公開する例をご紹介します。私が始めたことではありません。世の中では、放射線量、気温などが各地で多数このように公開されています。非常に手軽にできて、大学などでの研究には大いに活用できます。本学では、あまり使っている人はいないようなので、ご興味をもっていただくきっかけになりますか。
(このようなデータ公開法は他にもあります。これまでは、Google App Engine上のTinyWebDBというのを利用していました。下記のものはこれとは異なるものです。選択肢はいくつかあるので、用途に応じて使い方を研究することも必要です。)

下図は、情報学部棟8階の気圧を10秒間隔で提供している例です。気圧はかなり敏感なところがあり、8階と言っても高さを言う必要がります。床から1mの位置です。

情報学部棟8F (+1m)のリアルタイム気圧表示

下図は、気圧を送出しているAndroid端末です。他には何も付いていません。電池が持つかぎり、10秒間隔でクラウドへ送出しています。端末の左側に、物差し(スケール)があります。床から1mを明示しています。このくらいこだわりが必要です。気圧を、高さ情報として活用する応用はいろいろ考えられます。
(無用のアクセスによるトラフィック増大を防ぐため、上記urlは示していません。)

MIT App Inventorで作成された気圧サーバ(クラウドへ送出)



RICOH & Java Developper Challenge Plus 2013 最終選考会

RICOH & Java Developper Challenge Plusという大会において、2年連続で決勝大会に進出できました。今日は、その決勝大会が催されます。大会会場ですが、今年から、日本科学未来館で行われることになり、一般観戦が可能になりました。日本科学未来館は、台場にあります。台場と言えば、ガンダムですか? or 自由の女神ですか? ガンダムの写真は、昨日の模様を描いたブログをご覧ください。
  • RICOH & Java Developper Challenge Plus 2013の事前準備(リンク
 この前日の記事(リンク)で予告した通り、自由の女神を収めてきました。

お台場の自由の女神です

大会は、日本科学未来館で行われますが、今日は休館日のようです。

未来館の通用口です
 大会では、以下のように立派に発表してきました。
発表の模様(遠景)
発表の模様(舟橋くん)

発表の模様(後ろ:中澤くん、手前:前川君)
 審査委員長はTRONの研究で有名な東京大学の坂村健先生です。

審査委員長はTRONで有名な東京大学の坂村健先生
(ピンボケすみません)
審査結果などは、本家のWebにもまだ出ていませんので、本家のWebに公開され次第、載せさせていただきます。

大会タイトルの前で記念撮影してきました


2014年1月28日火曜日

合格祈願グッズ(合格お守り&ピックセット)

このブログの読者層は多岐に渡っていると思います。特に受験生に読んでもらいたいなと思っています。今週末は、本学の一般入試も始まります。受験生のために、合格祈願グッズを2つほど買ってきました。その2つ目です。

「合格お守り&ピックセット」です。ピックは滑り止めがついているそうです。
島村楽器の「合格お守り&ピックセット」です
島村楽器の「合格お守り&ピックセット」です(裏面)
島村楽器で買ってきたのですが、裏には島村楽器の文字とロゴが入っています。オレンジ好きとしても最高のアイテムです。

神奈川工科大学を受験する人も他大学を受験する人も幸多からんことをお祈りしています。 

合格祈願グッズ(「希望ヶ丘発、ゆめが丘行」の硬券)

このブログの読者層は多岐に渡っていると思います。特に受験生に読んでもらいたいなと思っています。今週末は、本学の一般入試も始まります。受験生のために、合格祈願グッズを2つほど買ってきました。その1つ目です。

相模鉄道の希望ヶ丘駅で発売している「希望ヶ丘発、ゆめが丘行」の硬券です。硬券というのは、裏面に磁気の無い、昔発行されていた形式である厚紙の切符です。切符だけでなく、別売りの切符ホルダーも一緒に買い求めてきました。

希望ヶ丘発、ゆめが丘行の切符

切符ホルダーの表面

もちろん、希望ヶ丘だけでなく、ゆめが丘駅でも発売しています。ゆめが丘駅で買うと「ゆめが丘発、希望ヶ丘行」の硬券になります。

神奈川工科大学を受験する人も他大学を受験する人も幸多からんことをお祈りしています。

2014年1月26日日曜日

卒論提出後の一日(実験実施とOB来訪)

 昨日24日は卒論提出日でした。
 それは卒業する4年生にとっては大学生活のクライマックスと言えますが、教員や修士の学生、これから修士課程に進学しようとする学生にとっては、これで今年度が終わり、というわけではありません。

院生や大学教員は、(比較的)時間がたっぷりあって時間を自由に使えるのでは?と思われている方も多いと思いますが(私が企業に勤務していたときは、そのように思っていました)、授業や会議、その他で意外とまとまった時間がとれないものです。

そこで比較的時間を要する実験などは、休日に実施することも多いです。今回はその状況をまず、報告したいと思います。

 システム開発では、多くの要素技術の統合が必要となります。一研究室で、全てを完成することは難しいです。そこで、一部の試作(今回は増幅回路)は外部の方にお願いしています。今日、その会社の方に来ていただいて、当方のスマートフォンが出す非可聴音に対する回路調整、試作の回路と当方のソフトとの結合試験を行いました。


実験系の設定の準備をするM1屋良君と4年生の村田君。地道な設定は重要です。


測定系の準備をする村田君。情報と言ってもソフトだけではモノ、システムは成立しません。多くのことを学び、吸収してほしいと切に願うものであります。

今回の実験を一緒に行った外部の方です。回路の変更(右)中です。左の方は、回路技術を専門とし、多くの経験をお持ちの方です。そのような方々との協同作業を通して、指導教員からだけではなく、多くのことを学んでほしいです。結合試験時のトラブルの問題の切り分けは、技術者にとって醍醐味でもあると思います。多くの機会を学生に与えることが、教員の責務でもあります。


何とか実験目的を完了しつつあるころ・・・

4時過ぎごろでしょうか?昨年大学院を修了した篠原君(H23年度情報工学専攻 総代)がやってきました。部活動の後輩でもある村田君に、卒論締め切り間際にもかかわらず、事前に宿題(****を設定、準備しておくようにという)を申し渡していたようです。遠慮なく言う態度は昔と変わっていません。

 彼に文句を言っているわけではありません。むしろ、私からもお礼を言いたいです。視野を広げるためにも外からの刺激が必要です。

暗くなったので、研究室に来ていた学生と篠原君が在学中お世話になった隣の研究室の先生を誘って(謝意を示すためというよりも、差し入れを期待してだな)、鉄板を囲みました。

自ら調理をする筆者。男子厨房に入らず、という言葉がありますが、もう死語になるのでしょうか?構図はいまいちですが、撮影者の菅谷君(たぶん)に配慮?して。機敏に動くことは、若いときは特に重要です。

篠原君:さっきの実験、何なんですか?
私:○○のFeasibility(実現性という意味)確認なんだ。
篠原君:2年前くらいに言っていたやつですね(今頃やってんの?という意味をこめて)。

 相変わらず、失敬な男ですが、事実は事実なので・・・(言うのと実際にやるのとの違いの大きさは彼は十分認識しているはず)。その他、遠慮のない発言多数につき、省略。


筆者に代わって、取り仕切るM1菅谷君(バイトはしていない、○○も(当然)いない、ということで(私の学生時代と同じ)、必ず土曜日は研究室にいます)。買出しも彼と4年生の法月君が担当してくれました(「こっちの準備はできている、今何やってんの?早く帰って来い」、と買い物中、催促までされました)

相も変わらぬ風景。しかし、この研究室に女子学生が加わるとどうなるのでしょうか?その日が早く来てほしいような、微妙な気持ちです。

 お約束どおり、実験では小さなトラブルが2つほどありましたが、何とか克服し、目標を達成しました。また、久しぶりに卒業生の篠原君が来て、よい一日になりました。
 卒業生には研究室を利用せよ、と言っています。ちょっと試したいものなど、一緒に試していきたいと思います。研究室の新たなテーマにもなります。

2014年1月25日土曜日

卒論提出のある光景

別の記事にもあるように、1月24日(金)は情報学科の卒業研究の提出日でした。一年間の成果である卒業研究論文を提出するという、ある意味で「大学生活のクライマックス」なのですが、少し紹介します。
受付時刻前の行列
当然、受付の時間帯が決まっています。とすると、受付時間前から並んで行列ができるのは、例年と同じなのですが、やや出足が悪いようにも感じました。受付時間帯が少し長くなったので余裕があるのでしょうか。
卒研委員の先生による論文のチェック
提出された論文は、卒研委員の先生が1通づつチェックします。と言っても、この段階では、内容よりも「体裁」が中心です。内容については、卒研発表会でのプレゼンテーションの良し悪しが重視されます。(2013年度の卒研発表会は、2月6日(木)に公開発表会の形式で行いますので、興味のある方は奮ってご参加下さい。)「家に帰るまでが遠足です」ではありませんが、「発表会が終わるまでが卒研です」ということで、ラストパートを頑張ってください。

ちなみに、あまりにも学生の論文の出来が悪い(^_^;)体裁が整っていないと、指導教員まで呼ばれたりします。(教員も大変なのです。)とは言え、この後、論文は無事に受け取ってもらえたようです。指導教員追記:本当に大変ですよ。ゴキブリが1匹見つかると少なくとも10匹はいるとよく言われます。皆さんも提出前には、十分にチェックしてください。私の学生時代の指導の先生は、「一度寝かせて、改めてチェックする」と言われていました。そのように時間的な余裕を確保して仕事をすることが重要です。)
「物言い」があったY君の指導教員は中央

2014年1月24日金曜日

今日は卒論提出日 -ある一例:最後の最後まで笑わせてくれます-

 提出期限は430分です。論文としての体をなすために、いろいろ作法というかお約束事があります。それを守るのも意外と大変です。背表紙、表紙、目次で、全て論文名が異なっている人(N月君)もいました。

Q:どうしてそんなことになんの?
A:分かっていれば、そんなことにはなりません!!! 
確かに。愚問でした。
こちらは、最後までバグ取りをしていたY宜君。横で修士のS谷君が、いらいらしています。見かねて、俺がやってやる!!ということで、下の写真です。


人のこと、人の論文だと却って落ち着いて客観的に見られるものです。人の論文だから、気楽に修正しているようです。大丈夫です。締切時間はすぐですが、まだ多くの学生が並んで受け取りの審査を受けているようです。


隣の研究室の先生も自分の研究室のことではないので、余裕を持って見ています。研究室のもう一人の院生のY良君も余裕です。

 本当はもっと笑えるシーン&感動的な場面がありました。皆で協力し、脱落者を出さない、という強い仲間の気持ちに私も感動しました(けど、涙腺は全然緩みませんでした)。そのようなシーンを的確に捉える写真家は素晴らしいと思います。ちなみにY宜君は提出しましたが、一部不具合が指摘され、条件付き採録となりました(私が修正を担保するということで、頭を下げて一件落着となりました。感謝してくれたでしょうか?)。Y君の仕事は、来週いよいよクライマックスを迎えます。大きな仕事というか実用レベルの仕事をしてもらっているので、責任は重いです。無事、報告できることを期待しています。

2014年1月22日水曜日

国内開催の国際会議AROB2014

AROB 19th 2014, International Symposium on Artificial Life and Roboticsという学会に参加しています。温泉で知られる別府で開催されています。国内開催の情報関係の国際会議はいくつかありますが、これもその一つです。第19回目ですから、成熟してきた感があります。
一昨年は、当方の卒研生2名(たまたま女子学生でした)と教員2名で論文発表に行ったので、華やかでしたが、今年は、ちょっとうまく行かず(何事も普通はそうです。いくらがんばったつもりでもうまく行かない方が普通と考える方が自分のためになる)、結局教員の私が一人で寂しく来ました。そんなことで、以下の写真は私の発表ではありません。私の会社時代の同僚など、知り合い数名がいたのは幸いでした。



私ともう一人の先生、加えて卒研生1名による共著論文2件を発表しました。題名だけ掲載しておきます。いずれも、屋内の3次元位置情報取得に関する基本的な手法です。エレベータの加速度と気圧を使っています。(この2件については、本学リエゾンオフィスとTAMA-TLOのご尽力により、特許出願も済ませました。)
  論文1:Detecting velocity profile generated by an elevator control system and estimating the elevator car position using accelerometer of an Android smartphone
  論文2:Estimating elevator car position by referring to Android server providing fluctuating atmospheric pressure of a base floor

あまり情報がないのですが、ちょっとだけ。学外でプレゼンする際、会場のプロジェクタに自分のノートPCがうまくつながらない場合があります。あるセッションの最初の人が、いきなりトラブルです。座長もあせっているようでした。見かねた私が、プロジェクタを調べたところ、outという端子にノートPCがつながるようになっていました。事務局の人が、早朝一番のセッションのための接続を間違えたようです。学生のみなさんも、もしも映らなかったら、まずこれをチェックすべし!

2014年1月21日火曜日

UStreamでRICOHの決勝戦が配信

RICOH & Java Developper Challenge Plus 2013の決勝戦(プレゼンテーション)が本日(2014-1-21)行われます。プレゼンテーションの時間は、13:10~16:50です。今年は、UStreamでライブ配信するようです。

UStreamの画面


神奈川工科大学の出番は4番目で、予定では、14:10~14:30の出場です。時間の合う人は、ぜひ、見てください。


RICOH & Java Developper Challenge Plus 2013の事前準備

RICOH & Java Developper Challenge Plusという大会において、2年連続で決勝大会に進出できました。明日は、その決勝大会が催されます。大会会場ですが、今年から、日本科学未来館で行われることになり、一般観戦が可能になりました。日本科学未来館は、台場にあります。台場と言えば、ガンダムですかね?
台場と言えばガンダムですか(?)

自由の女神は写真に収め損ねました m(_ _)m。忘れなかったら、明日撮ってきます。


前日の今日は、事前準備です。プレゼンテーション本番環境でデモが動くかどうかを確認します。

確認作業をしている3人(左から、中澤くん、舟橋くん、前川くん)です
 会場の座席は以下の写真の通りです。

本番で、実力を出し切ってくれることを期待しています。

2014年1月20日月曜日

地域のお手伝いに行ってきました

 センター試験の2日目、何故か全員、今日は試験担当ではなく一同そろいました。

地域(厚木市森の里4丁目自治会さん)との協同で、「地域の目-防犯ネットワーク」というシステムを開発し、運用を行っています。その中で、定期的な自治会さんのイベントにお邪魔しご馳走になるとともに、会員登録のお手伝いをしていることは、これまでも紹介させていただきましたが、今日も行ってきました。

(右のカスタム検索の欄に“森の里自治会”と入力ください。これまでの協業の記録が確認できます。(「森の里自治会」でカスタム検索)


これが、自治会さんが製作された幟(のぼり)です。下の部分に厚木市のゆるキャラの“あゆころちゃん”がいます。左に、本学(実際は本情報工学科と情報メディア学科の研究室)が協力していることが書かれています。右の方は、本学側の本取り組みの責任者の五百蔵先生です。

非常によい天気になりました。今回の参加メンバーです。右から本学の情報センターの示野先生、卒研生の清水君、メディア学科の服部先生です。左の方は、自治会の副会長です(私の大学時代の同期でもあります。学科は異なりますが。世の中って狭いものですね。)

今日は町内会の餅つき大会でもありました。餅以外にも、豚汁、その他いろいろご馳走になりました。もちろん、お酒も。この机が、防犯ネットワークに加入を希望される方に我々が登録手続きのお手伝いをするために設けられた机です。

厚木市の小林市長もお見えになり、ご挨拶がありました。厚木市の中でも、この近辺は大手企業の研究所などが多くあり、税金も多く納められているのだと思われます(関係ないか)。


登録手続きの支援中の様子。ご馳走になるためだけに来ているわけではないことを、念のために改めて付け加えます。

 その後は、室内での宴会にお邪魔しました。そこでも、いろいろご馳走になってしましました。我々のお手伝いが、少しでも町内会のお役に立つことができれば、という思いです。

2014年1月17日金曜日

ICCE2014に参加 (その2)

発表の他に、学生にもわかりやすかったキーノートを紹介しましょう。

 

電子メールが最初はマシンの中だけ、組織の中だけだったのだが、標準化が進んで、他の組織やどこの会社の製品とでも相互にやりとりができるようになったのと同じように、クラウドも標準化が進んできて、どこのどのクラウドとも同じようにアクセスできるように標準化(IEEEP2302)を進めているという話でした。
 みんなが知ってる過去を出して、現在を説明するという手法はとてもわかりやすいものですね。

さて、学会の楽しみの一つにバンケットがあると以前に書きましたが、このICCEという学会ではバンケットではなく、コンファレンスランチです。 このランチで各種表彰などがあります。


ベストペーパーアワードは日本のNHKの方でした。 ベストポスターにもNTTの方は2位で入りました。まだまだ日本も負けてはいないですね。

 

発表後は有名な夜の無料ショー2つを見にいきました。左がベラジオホテルの噴水ショーです。
右は、ミラージュホテルの火山ショーです。どちらもすばらしかったです。

その後有名なステーキ屋さんで肉を堪能します。


とてもおいしいステーキでした。 ちょっと高いですけどね。ワインも飲んでしまうのでしかたないです。














いつも高いものを食べるわけにはいきません。時にはフードコートで食べるのも良いですね。右はホットドッグとクラムチャウダーです。












さて、学生たちはカジノも楽しんだようです。カジノでは写真は取れません。いくらか儲けられたのでしょうか。使う額さえ決めておけば、それ以上は損失はでないのですが、自分でそのルールを決められたでしょうか。最後に、来年のチェアおよびPC委員長から 来年も投稿するように念を押されてしまったので誰かに投稿してもらいますね。 






2014年1月15日水曜日

ICCE2014に参加(その1) 

ICCE2014に参加してきました。 ICCEは、Inernational Conference on Consumer Eletroicsの略で、ようは情報家電の国際会議です。 情報家電といっても携帯電話やカーナビなども含まれます。毎年1月初旬にラスベガスで、CES(Consumer Electronics Show)と日程を合わせてCESのコンファレンスの一つとして開催しています。 今回は2名の学生がポスターセッションに採択されました。

まずは成田空港に集合します。 早速学生諸君は笑わせてくれます。 何があっても困らないように少し早目に集合にしてよかったです。成田空港には複数のターミナル、それぞれに駅があります。 しっかり間違ってたようです。



ラスベガスで開催です。日本から直接は行けません。ロサンゼルスの空港に到着しましたが、疲れたのでしょうね。 ここで乗り換えです。
 

ロサンゼルスからは日本語のないフライトです。ラスベガスまで1時間ほどです。
ラスベガスの空港につくと、トラムでターミナル間の移動です。疲れより緊張が出てきているようです。こういうところに来てみて、自分たちの英語能力に自信をなくすようです。最近の学生は意識している学生と意識してない学生の間で差が激しいようですが、自分のためにも英会話などをやってるべきと、ここに来て気づくようです。 でも、会社で少しえらくなって気づくよりは良いでしょうね。ただ気づいただけで何もしなければ一緒ですので経験を生かして欲しいですね。



発表は2日目です。 まずは国際会議の初日の挨拶を聞きました。

 

セッションよりも同会場であるCESを見学します。CESは国内であるCEATECの世界版です。 なによりも世界的には、サムスン、LGで、次が日本のはずでしたが、中国メーカの台頭がわかったのではないでしょう。

 


初日の緊張をほぐすたえ、ダウンタウンへ日本から来ている大学の先生や静岡大学の学生と三菱電機の方々をさそって飲みにいきました。さすがにバスで戻る途中では疲れたようです。

さて、発表当日です。

会場の近くの通路でポスターでの説明の練習です。緊張が高まっているのが良くわかります。
 

お昼のパネルセッション後のポスターです。 
 

さて、準備が整いあとは参加者の方々に見てもらい、参考となる意見をいただくことが目的です。 緊張も最高の時、事件は起きました。


まるでTV局の取材のようにマイクを持たされTVカメラに向けて内容の説明を求められたのです。 さすがに教員もサポートし、何をどういう順で話すか助言はしましたがかなりの緊張だったでしょう。しかも2分以内にと言われたようです。後ほど確認したところIEEE exploreのyoutube に出すとのことです。

これで終了です。 緊張の一瞬でしたね。 こういうことを経験すると、日本語での発表などは楽になることでしょう。