2013年12月31日火曜日

地道な作業

[第993号記事]
学会発表は確かに華やかなイベントですが、それはあくまで日々の積み重ねがあってのことです。普段の活動というか研究室の日常は極めて地味なものです。今年の年末は、学内の電力系統の追加?があったため、停電がありました。そのため、運用中の「学内使用電力見える化」(リンク)のPCを停止、再起動する必要がありました。


右が本学の管財課さんが管理運用しているPC。左が某研究室が管理運用しているPCです。この二つのPCが連携して、上記リンクにあるWEBページを提供しています(Googleのクラウドサービスも利用しています)。見たことある人いますか?

現場での作業では間違いは許されません、また、不測の事態も考えられます。PC周りのことは、学生の方が詳しいことも多いです(あんたの知識がないからだろ、との指摘は当たっています)。既に大学は休暇になっており、担当の学生は帰省していましたので、研究室に来ていたM1の菅谷君と卒研生の法月君を誘って現場に行きました。トラぶったときは、何かと期待できます。


こちらは、管財課の西川課長と筆者。PCを設置している場所は狭く、夏は大変暑いです。トラブルが例によってありましたが、お蔭様で、何とか無事に復旧しました。安堵しました。学内の関係部署と連携して進めていくことを今後も目指します。

 大学ではシステム開発を担当した学生が卒業してしまうこともあり、システムを維持管理していくことは、意外と大変なことも多いです。使用電力データは確実に蓄積しています。運用を通して蓄積したデータの解析や有効利用を検討していくことが一つのミッションであり、地道な努力を何とか成果につなげていきたいと考えています。

PS)
上記記事を書いた昨夜は、完全復旧を確認したつもりでしたが、本日確認すると???の状態になっていました。年明け早々に確認しなければなりません。また、仕事が増えてしまいました(泣)。会社なら正月休みなしで、復旧しなければならないところですが・・・


読者の皆様も良い年をお迎えください。

その後(12/31 18時)追記
正常に動作しているようです。
朝見たのは、幻だったのでしょうか?
研究室で越冬?しているM1の屋良君か卒研生の法月君が何か処置してくれたのでしょうか? それともGoogle側で何かあったのでしょうか?(無料サービスを利用しているので何もいえません) それとも私が見たのは幻だったのどれかです。

これから紅白歌合戦ですね。知らない歌手と曲が多く、NHKさんには申し訳ないですが、昔ほど魅力を感じないのが残念です。自分で選ぶ紅白歌合戦があれば、懐かしいのですが・・・

久しぶりにPCを組み立ててみました

[第992号記事]
管理してるサーバーが古くなったので、新しいサーバーを構築することにしました。サーバーと言っても専用の機械を使うわけではなく、普通の市販されているパソコンです。現在のパソコンはそれだけ性能が良いです。

古いサーバー(左)と新しい(サーバー)を並べてみました。似たようなものを買ったつもりではあったのですが、かなりそっくりです。というか、今写真を見て気づきました。同じメーカーじゃないですか (@_@)。偶然です。
左側が古いサーバー、右側が新しいサーバーです
組み立てていて驚いたのは、CPUの裏にピンが無いことです。昔のCPUの裏は剣山のようにピンがたくさんありましたが、現在は端子がむき出しになっているだけなんですね。勉強になりました。
CPUの裏面です(ピンボケすみません)

そのほか、CPUに放熱用のグリスを塗ったり、HDDの接続が完全にシリアルATAになっていたり、アナログのディスプレイ端子はなかったり、もちろんPS/2のコネクタは無いし、などなど、色々勉強になりました。

自分で組み立てる作業(自分で体を動かす/作業する)は、知識と技術を陳腐化させないためにも必要なようです (^_^)。

研究室に門松としめ飾り

[第991号記事]
大学に飾られている門松の話は何度かブログで紹介されています。今度の正月(2014年度。平成26年)の門松に関する記事は、以下の通りです。
  • 今年も「門松」が飾られました(リンク)
門松を飾っているのは大学だけではないようです。以下の写真は、とある研究室の入り口の風景です。

研究室の入り口に、門松としめ飾りが飾られています。
画面の右下、左下に門松、画面上部真ん中にしめ飾りがあるのが見えますか? 見えない方のために、拡大写真を下に用意します。

しめ飾りです

門松です
紙に印刷しただけではありますが、きっとこれは、研究室で新年を迎えようという意気込みなんじゃないかと思っています (^_^)。違うかな?

この研究室の学生さんも、このブログを見ている皆さんも、良いお年をお迎えください。

2013年12月30日月曜日

神奈工ゼミ 作者描き下ろし 年賀状

とあるところではアナウンスさせていただきましたが、「神奈工ゼミ 作者描き下ろし 年賀状」を作成しました。K1号館1階で無料配布されていますので、皆さんぜひお持ちください。同時に神奈工ゼミ 1話、2話も配布中です。
神奈工ゼミ 作者描き下ろし 年賀状(サンプル)
年が明けたら、上記4人のファン投票をしたいと思っています。そのときは、ぜひ投票してください。それぞれのキャラクター名は、左から五百蔵アイさん、平川アキさん、神林リナさん、一崎ユウカさんです。

神奈工ゼミ関連の記事は以下の通りです。
  • 神奈工ゼミ 第一話! 授業選択ってどうするの?編 (リンク
  • 神奈工ゼミ 第2話 基礎教育支援センターってどんなとこ?編 (リンク
  • 神奈工ゼミ 作者描き下ろし 年賀状(リンク
  • 完売御礼 神奈工ゼミ年賀状(リンク
  • 人気投票(神奈工ゼミのキャラ) (リンク
  • 「進研ゼミじゃないですか!」 (リンク
  • 神奈工ゼミ LINEスタンプ (リンク)

NFC Test Program Using MIT App Inventor(ささやかな国際化)

Japanese Notice:
以前の記事を、App Inventorのフォーラムで紹介したのですが(ここです)、日本語のためか、もっと完全なものを公開してほしいとの要望がありましたので、英語版でソースリスト(画面キャプチャ)を公開します。フォーラムは下記にあります。

English Notice:
This demo application was build using NFC facilities adopted in the MIT App Inventor (Ai2). You can easily make your own applications that write and read messages on NFC tags (Mifare tags). I hope this demo app will help you. Complete source program (screen shot) of my demo app is shown here. Also please read notices below:

(1)  Use this app after “Build” rather than just in “Connect” mode. That is, download the app on your Android device and then touch a tag.
(2)  NFC tags should be initialized before using this app. I recommend you to write something on your tag first by using TagWriter or some other app in the Google Play.
(3)  Also note that if “NearField1.ReadMode” is true then it is in ReadMode else it is in WriteMode !


 Click the figures to enlarge.



2013年12月27日金曜日

(続)HCGシンポジウム2013学会発表報告

毎年参加しているシンポジウムですが,今年は愛媛県松山市で開催されました.すでに当ブログでも今年のシンポジウムに関する記事[1][2][3]が公開されておりますのでその続きとなります.

ヒューマンコミュニケーションという研究分野では,人間中心設計(HCDHuman Centered Design)という考え方に注目が集まっています.今回のシンポジウムでは,『人々の生活を幸せで豊かにしていくICTとコミュニケーション』が統一テーマとして掲げられておりました.また,オーガナイズドセッションでも「ユーザセンタードデザインとデザイン思考」というタイトルで発表がなされておりました.

私たちの研究室でも,人間とコンピュータ,あるいは人間と情報サービスにおける「安全性」や「簡便性」などの視点から研究を進めています.「Usability」,「Accessibility」,「Reliability」,「Availability」,「Portability」,「Convenience」などの言葉でも表現できますが,いわゆる情報通信技術を使って,人間が感じることのできる「良さ」を追求することを研究目的にしています.
今回のHCGシンポジウムでの発表では,セキュリティに関するテーマが2件,簡便性に関するテーマが1件でした.これらのうち,口頭発表が1件,ポスター発表が2件でした.ポスター発表ではデモンストレーションも行いました.以下,3名の学生による発表を紹介します.


シンポジウム会場前にて
  

    発表題目:スマートフォンにおけるタッチジェスチャーを用いたバイオメトリクス認証手法

 


山田健一朗さん(修士2年)

研究室に配属されて3年目の山田君ですが,学部時代から精力的に学会発表をこなしてきています.修士論文を作成している最中ですが,2013年の締めくくりとして,今回のシンポジウムに参加しました.ユーザの行動的特徴量を利用して本人認証を行う手法を研究しています.卒研生(学部4年生)の頃は,キーボードからの特定のパスフレーズの打鍵タイミングを使って,機械学習を行うことで個人識別を実現する方法を研究しておりましたが,現在では,スマートフォンなどのタッチスクリーン上の操作やデバイスの保持姿勢など,人間が普段何気なく行っている動作から,コンピュータが自動的に特徴を見出し,学習する方法を研究しています.行動的特徴量として,「タッチ」,「フリック」,「ピンチイン」,「ピンチアウト」というタッチデバイス特有の操作に着目しています.

 今回の発表の質疑応答で,「なりすまし」の可能性についての質問に対しては,「画面の操作情報は視認できるため,なりすましされてしまう可能性もありますが,本研究では画面情報だけでなく,加速度も特徴として利用しており,端末の持ち方で発生する加速度までを視認してなりすますことは難しいのではないかと考えています」と答えていました.また,シンポジウムの感想について山田君に聞いたところ,「手話の方を通じて聴覚障害者の方と質疑応答をする難しさを知りました」,「インタラクティブ発表は初めてでしたが,研究について納得のいくまで対話することができ、貴重なご意見もいただけました」,「出発前日に体調を崩してしまったため,修論にむけて体調管理をしっかりしたいと思います」と語ってくれました.


    手指画像におけるカラーヒストグラム間のバタチャリヤ距離による生体認証手法 ~認証システムのパラメータ調整~

 


谷村 祐さん(修士2年)

同じく研究室配属3年目の谷村君です.プログラミングを得意とし,学部時代から他のメンバーと共に学会発表をコンスタントにこなしてきており,修士論文をまとめるために今回のシンポジウムに参加しました.教育支援システムの開発とセキュリティの確保について研究を進めています.課題レポート提出支援システムの開発,アドバイス機能付きリマインドサーバの構築を経て,キーボード上の手指形状を身体的特徴量として活用することで生体個人認証(バイオメトリクス認証)を実現するシステムの開発・評価を行っています.これまでに私たちの研究室で行ってきた研究をベースにしていますが,Webカメラなどの廉価のカメラをリアルタイムで駆動し,連続的に撮像・認識・判定までの一連の動作を行うプログラムの開発を行っています.

今回の感想について谷村君に聞いたところ,「いつもの口頭発表とは違う,ポスターでの発表を行いました.口頭発表の質疑ではできないような対話ができたため,とても良い経験になりました」と答えてくれました.


    発表題目:オンライン配布資料へのノート機能自動付与ウェブシステムの開発

 


 
星野裕樹さん(学部4年)

研究室に配属されて1年目の星野君ですが,来年度は大学院に進学し,さらに2年間研究することになっています.クライアントサーバシステムの開発やWeb系プログラミングに興味があり,学会発表にも大変積極的に取り組んでいます.今回は,卒業論文をまとめるためにシンポジウムに参加しました.教育支援システムの開発が研究テーマですが,具体的には,教材作成・配布支援,ポートフォリオ活用支援が中心になっています.研究室に配属される前は,むしろプログラミングが不得手だったのですが,サーバ構築やシステム管理などを実際にやっていく上でWeb系プログラミングに興味が持てるようになったようです.研究では,すでに教材として存在しているPDFファイルから自動的にページを抽出し,テキスト入力欄や送信フォームを追加・再統合して,新たなPDFファイルを再構築するWebサービスを考案し,実現しています.

 今後の展望について,星野君に質問したところ,「学生が記述・送信した授業ノートの内容を,自然言語処理の形態素解析・構文解析を用いて,分析することを考えています.ポスター発表の場でも,同じ意見を言ってくれた方がいました」とのことでした.
 また,今回のシンポジウムに参加した感想としては,「ポスターを専用の筒に入れて会場まで持っていくことが印象に残っています.行きも帰りも,スーツケース+ショルダーバッグ+ポスターの筒を一人で持っていたので,満員電車の中や駅の改札を通るときにものすごく苦労しました」,「今回は文字の多いポスターになってしまったので,あまり目立たないと思いました.また発表する機会があった時には,図を多くして見やすいポスターを作ります」と今後の工夫点などを語ってくれました.


 今回のシンポジウムで今年の学会発表は終了ですが,2014年からまた新たに研究活動を展開して行きたいと思います.


2013年12月26日木曜日

X’mas & 忘年会 in ある研究室

 今年も残り少なくなりました、ってゆーか、もうわずかです。やり残した・・・と言ってジタバタしてもどうにもならないです。と、いう訳でもないですが、恒例の研究室忘年会(今年はX’masの色彩も強かった(本ブログの後半部分を参照ください))を敢行しました。

なんのかんの言っても、やはり親睦のための飲み会は重要というか、必要なものですね。そうでなければ、この時期の街の中はそんなに混雑していません。だいたい、どの研究室でも忘年会はどのような形にせよ実施しています。
笑いのネタは残念ながらありませんが、一研究室での例として紹介のみ。この時期は、来年4月になる新4年生の研究室配属も決まっているので、そのメンバーも加わってやりました。

今回の宴会を取り仕切ってくれた4年生の法月君。後輩にうまく引き継いでください。「最近の新入社員は、宴会の幹事もできない。」という人事関係者の嘆き?は実際聞いたことがあります。でも、幹事っていうのは、意外に難しいものです。

こちらの3名は、来年から新たに研究室に加わるメンバー。活躍を期待せざるを得ませんね。

宴会の全景(に近い)風景。筆者の両隣も来年から新たに研究室に加わるメンバー。素面では、愛想がないように見えた学生の楽しい一面を見ることができました。飲み会は相互理解に大きな寄与があることは確かです。


嬉しいサプライズ!!!がありました。鈴木先生より、高級クリスマスケーキの差し入れがありました。コンビニでのケーキではなく、ケーキ専門店から購入したケーキです。生チョコのクリームが高級感を醸し出しています。筆者が子どもの時代は、バタークリームだったですね。バタークリームが好きだというと家人にバカにされてしまいます。「おいしさは、記憶の要素が大きい。」とは、ある農学部の先生の講演にありました。

奥がスポンサーの鈴木先生。鈴木先生も筆者も本来、生チョコのクリームを食べてはいけませんね。写真を見ると理由は明らかです(笑)。でも、別腹と言う言葉もあるとおり、何故か食べた後でも全く抵抗なく、おいしく食べられちゃいますね。これでは、いかんのですが・・・。でも、おいしかったです。ご馳走様でした。

 という訳で、今年ももう終わりです。皆さんの今年はどうだったでしょうか? 私が子どもの頃に比べて、お正月らしさは薄れているように感じますが、それでもお正月はゆっくりできる期間でもあり、新たな年の英気を養うときでもあると思います。研究室では、基本的に帰省するメンバーが多いです。が、事情?があって帰省しない(できない)学生諸君もいます。正月をどのように過ごすかは、個人差が大きく出ますが、まずは、今年の疲れを癒し、そして新たな活力を得て、新たな年を迎えたいものです。
 

今年も「門松」が飾られました

クリスマスも終わりましたし(^_^;)、お正月に向けて「門松」が飾られました。
正門の門松

アップの写真
今年のもの(2013年)と同程度の大きさでしょうか。そうすると、昨年のもの(2012年)が大きすぎたということでしょうか。景気のバロメータと見てはいけない(^_^;)のですが、程々の大きさが良いですね。

2013年12月25日水曜日

本日12月25日が今年最後の授業

今年も残すところあと僅かです。本日12月25日は、今年最後の授業日でした。私の場合、最終の5限(16:40-18:10)の授業がありました。通常の授業は4限までですが、この5限とは補講を意味します。補講って?それは、多くの場合、教員が国内、国際学会等への出張で休講した授業の代わりです。今回もそれに該当します。「プログラム言語処理(コンパイラ)」という科目の演習と解説を実施しました。学生諸君は、演習にはかなり熱心に取り組みます。ああ、もう18:10を過ぎたというのに、まだ、たくさんの学生諸君が鉛筆をもって何とか解こうと取り組んでいるではありませんか。でもそこは心を鬼にして「では、時間ですので終了します。残りは家でやって、年明けにレポートとして提出して下さい。」みなさん、よいお歳を!

高校生の研究室体験


 今日は、大学進学準備プログラム冬季講座(第三ステージ)として、研究室体験を受け入れました(2年生4名)。スケジュール、内容は、受け入れ研究室で決めてほしい、とのことでしたので、下記のようにギシギシに詰め込んでしまいました。

・大学・研究室の概要説明(大学の研究室とは?など):10:1010:40
・先輩の研究説明・実演等:10:4012:00
・昼食休憩:12:00-12:30
スマートフォンプログラミング体験:12:3014:20
教員・先輩との意見・感想交換:14:20-14:40
その後は別のプログラム


自分の研究内容とその実演をするM1の菅谷君。慣れた作業と思いますが、相手の反応を見ながら説明内容を臨機応変に変えていくスキルの訓練にもなります。また、デモを通じたやりとりの中で新たな気づきを得てほしいものです。

ちらは4年生の村田君。久しぶりの家電操作プラットフォームのデモでした。機器もたまに使用すると機嫌がよくないこともありますが、そこは宥(なだ)めてなんとかしました。

こちらは、同じく説明と実演をおこなったM1の屋良君と4年生の法月君。ホワイトボードを使って、動作原理の説明をしているようです。高校生は完璧には分からないと思いますが(そう簡単に分かられても困る?)、高校生諸君には何かを感じてほしいです。


体験授業として、スマートフォンプログラミングをやってもらいました。村田君が師範代?として担当してくれました。私も消化しきれない立派な内容でした。高校生には(も)ちょっと難しかったかな?

個別に対応している村田君。ちょっと欲張りすぎました。でも、何とか最終点まで行き着きました。実際にスマートフォンにプログラムを書き込んで、皆で動作確認までできました。彼らも本格的なプログラミングの入り口を覗いたという記憶は残ると思います。

最後に、今回の研究室体験の全員での記念写真。以下は、参加してくれた生徒さんの感想です。

「プログラミングの内容が難しかった。学校のプログラミングとは全然違った」→そう簡単に分かってもらっては、我々の仕事がなくなります。
「英語が難しかった。」→学校の勉強の重要性を実感したと思います。
「感銘を受けた。」→いろいろ高校では言わない(言えない)、大人の話をしたからなのかな?

 様子を見ていた卒研生が、「楽しそうに見えた」と言ってくれたので、そうだったと思いたいです。みんな、素直で快活な好青年(少年の方がまだ妥当かな)でした。まだ2年生なので、今後も有意義な高校生活を送って、是非とも本学本学科に入学してほしいものです。

  彼らに「“情報工学科 ブログ”でググッてください。今日のもようがWEBで見えます。」と言いましたが、何人見てくれるでしょうか?楽しみです。 

2013年12月24日火曜日

電子情報通信学会 HCGシンポジウム2013 学会発表報告

 すでに公式報告と番外編を掲載しましたが(リンク1リンク2)、ここに学生からの公式報告を寄稿してもらいました。寄稿者はM1の屋良朝克君です。例によって青字は私の追記です。彼らの感想はそのままでは、テンプレートそのものです。もっと、本当のことを言うべきです。
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博士前期課程1年の屋良です.
 
 HCG (Human Communication Group)シンポジウムが愛媛県松山市にて12/1812/20の日程で開催されました.当研究室では,菅谷と屋良の2名がこのシンポジウムに参加いたしました.HCGシンポジウムでは,今年から発表者全員がインタラクティブ発表(ポスター発表形式のような)をすることが付与されました.その時の発表の様子などを報告させていただきます.
■発表タイトル
・クラスタリングを用いた色検出閾値決定とその評価
菅谷君の口頭発表
菅谷君の発表は,初日のセッションの一番目でした.左スクリーンは,聾者(ろうしゃ)のためのもので,口頭発表の内容をスクリーンに映し出していました.落ち着いた発表ができていたと思います.

 
菅谷君のインタラクティブ発表

 インタラクティブ発表では,ポスターとデモ用の機材などを持ち込んで発表を行います.当研究室では,ポスターとデモ動画での発表を行いました.
■発表後の感想(菅谷)
 学会発表はこれまでに数多く経験させていただいたので、落ち着いて発表することができました。
 いままでは最終日に近い日に発表することが多かったのですが、今回は初日の最初のセッションの1番目でした。聴講者がいるか心配でしたが、思ったより多くの方に聴講していただき安心しました。
 HCGシンポジウムは去年も参加させていただきましたが、今年は口頭発表者もインタラクティブセッションに参加することができたため、去年よりも活発に議論を行うことができました。特に、時間の都合が合わず聴講できなかった発表もインタラクティブセッション時にお話を聞くことができ、とても有意義な時間を過ごすことが出来ました。

全く面白くない感想だね。テンプレートなのね。という私の指摘に対する彼の追加感想。後輩に対する鋭い指摘が飛んでいます。研究室内での切磋琢磨は重要です。
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また、質疑応答では京都大学の先生から「検出精度を向上させるために取得した情報に対して前処理を与えるのは本末転倒ではないか?」という鋭いご指摘がありました。確かにごもっともな意見です。質問に対してうまく返せたかはわかりませんが、多分納得してもらえたと思います.

他にも「一部の条件でのみ検出精度が急激に落ちているのはなぜか?」という質問を頂きました。(確か名工大の先生だったと思います。)
ちなみにこの質問は、発表練習時に4年生のN月君から受けた質問と全く同じでした。N月君には人に質問するときのように、自分が質問された時も鋭い返しをしてもらいたいですね。

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 ■発表タイトル
・スマートフォン端末を利用したデッドレコニングにおける蓄積誤差補正手法の検討と評価

口頭発表の様子(屋良)

 私の口頭発表は2日目でした.思ったより緊張はしませんでしたが,練習不足気味なところがあり,ところどころうまく喋れませんでした.

インタラクティブ発表の様子(屋良)
 
インタラクティブ発表では,ポスターとデモ動画での発表を行いました.45分間のコアタイムは説明を行い,それ以外の時間は,ほかの発表者の発表を見学しました.

■発表後の感想(屋良)
 HCGシンポジウムは今回が初めての参加となりました.口頭発表とインタラクティブ発表を同時に行う学会というのは新鮮で,準備には少し時間がかかりましたが,とても有意義な時間を過ごせたと思います.インタラクティブ発表では,「デッドレコニングやマップマッチングはまだまだ甘いのではないか,これじゃ,なんちゃってデッドレコニングだよ」というような,おきついコメントを頂いたり,歩幅を動的に補正する方法なども検討済みなので,もしよかったら論文を参考にしてくださいというようなコメントを頂きました.来年は,12/1712/19の間,山口県の下関で開催されるそうですので,皆さんも機会があれば参加してみてください.
(赤字は、面白くない、という私のコメントに対して屋良君が追加した部分です。上記コメントに対しては、私からもコメントしたいものがありますが、ここでは割愛します。)

屋良君のプライベートの個人的記録写真がないので、下記に添付します。松山のゆるキャラとの写真です。

石垣が見えるので、松山城のようですね。四国は天守閣が現存している城が多いので、お城が好きな人にとっては、楽しいエリアと思います。
 
 
  
 
本シンポジウムには、別グループも参加しているので、そのグループからも別途報告があると思います。おいしい食べ物の紹介もあるのではないでしょうか?