10月5日(13日目)後編
前回ブレーキを踏んでから永遠とも思える時間が過ぎた・・・とかくだらない表現は置いておいて、結果を申しますと、ストップラインをかなりオーバーランしてしまいました。オフィシャルも、よく欧米人がやる「オ~ゥノ~」みたいなポーズをしています。だから止まるわけないよって。。。
こんな感じ |
さて、私は一度ピットに戻って整備、それから再トライがいいと思ったのですが、首脳陣の結論はとりあえずもう一回やってみようというものでした。ただし同じことを繰り返しても意味がないので、今度の戦略は
・何キロ出ていたかわからないが、少し進入速度を控える
・とにかくペダルを渾身のパワーで踏み込む
・回生ブレーキのタイミングを変える
回生ブレーキというのは、電気でモーターを回すのとは逆に、車の運動エネルギーでモーターを回して発電するという仕組みで、発電するときの抵抗がストップパワーに加わります。1回目のテストでもこれを使ってはいたのですが、制動力が発生するまでに微妙なタイムラグがあるので、今度はこれを計算に入れてブレーキを始めるポイントより早めに操作するという作戦です。
で、再テストするのに順番待ちをしていたときがMAXに暑かったです。走行中はけっこう空気の流れがあるので汗が蒸散するのですが、止まっていると車内の気温は6~70度くらいに感じました。フロントスクリーンの内側がどんどん曇ってきます。あたまがボーっとしてきて、気を失うのかなと思っていると準備ができたようです。命拾いしました・・・
TAKE2です。幾分スピードを落とした進入でしたが、ドライバーの私が「どうせまた止まんねーよ」と思っていたにもかかわらず・・・???と、止まった??オフィシャルがOKと言っています。?とにかくブレーキ試験をパスしたようです。私だけでなく、チームのメンバーも何が起こったのかよくわかりませんでしたが、とにかく結論は「動的車検に合格」です。カミサマが見えない手で車を押さえてくれたのかもしれません。
「20」はチームのゼッケンです |
ゼッケンが若かったので早めの出走順となり、結果的に早めにナンバープレートを手にすることができました。今大会専用のナンバープレートですが、何コレ超カッコイイ!
喜ぶのもそこそこに、この日のスケジュールはみっちり詰まっています。夕方のオープニングセレモニーまでに車両を完成させ(まだブレーキが・・・)、翌日からのキャンプ生活に向けて買い物を済ませ、ピットを全て片付けてトラックにソーラーカーを積み込んだ上、2週間滞在した宿泊先をチェックアウトしなければなりません。しかも、翌日は朝5時集合です。
本番までにブレーキをなんとかしなければ・・・! |
ダンカンさんは地元ダーウィンの消防士です。仕事の都合もあるのでレース前半だけ(アリススプリングスまで)同行してくれる約束で仲間入りしました。現地のことを良くしっているだけに頼もしいメンバーです。と、ここまで書いてロクな写真が無いことに気が付きました、ゴメンナサイ。
開会のスピーチをするオフィシャルのエラい人
"Welcome to this crazy event!"
|
夕刻になり、主要メンバーは開会式に出席しなければならないため会場のダーウィン市街まで移動、車両製作組をピットに残します。薄暗くなり始めたころピットに戻ると、当然まだ作業は終わっていません。とにかく今日中にすべての準備を終えないといけないので、私はキャンプにむけて買出しに。資材をまとめて車両を積み込んで・・・宿に戻ると午前3:00!やったね!1時間も眠れるよ!
いよいよ明日(今日)から大陸縦断レースのスタートです。。。
つづく
0 件のコメント:
コメントを投稿