2012年1月29日日曜日

修論・卒論提出のプチ打ち上げ

ここ1週間ほど卒業論文提出に関する記事が多数アップされていますが、卒業論文の提出日(1/25)に続けて修士論文の提出日が27日にありました。修士論文は、学部卒業後の博士前期課程(通常は修士課程と呼ばれます)を修了するために必要となる論文です。当然、卒業論文より内容のレベルも高く、論文誌に掲載されたもの、国際学会で発表したもの、テレビで報道されたもの(リンク:クリックしてください。私の渾身?のアップ記事です)なども多数あります。

27日の修論提出後に、ある研究室(1/25の記事(リンクで“普段からきちんとしている研究室”(嫌味ではないですよね)として紹介された研究室です。篠原君、須永君の2枚看板が修了してしまいますが、M1の秋山君、加藤君が来年度もいるので、少なくともあと1年はきちんとできます)では、卒論提出、修論提出完了を祝って、打ち上げが挙行されました。その一コマの紹介です。

通常はスーパーで肉を買ってきて焼肉をするのですが、今回は宅配ピザと寿司を買ってきました。私は「先に焼きそばでもやって少し腹を膨らませる必要がある」、と助言(命令ではありません)しましたが、受け入れられなかったようです。「準備できました」とお誘いがきたときは、すでにこのような状況でした。

火の気(もっともIHなので火は出ないのですが)がないので、私は何だか調子が出ませんでした。来年から研究室に加わる現3年生も4名ほど来てくれました。

30分もしないうちにご覧のありさまです。私の予想していたとおりです。長年の経験がものを言います。

そのときになって焼きそばを調理する4年生の岩井君と斉木君。「やっぱり、俺の言ったとおりだろ」って感じです。


来週からは発表会用の資料作成と発表練習、予稿集用の原稿を書かなければなりません(発表に備えたデモビデオを作るようにも言っています)。加えて、新しく研究室にやってくる今の3年生に研究内容をうまく引継ぎを行うように、と無茶な厳命?もされています。そうそうゆっくりする余裕はありません。束の間の達成感に満足し、新たな課題、ミッションに取り組んでほしいと思います。

就活は椅子取りゲーム

日本の企業は、新卒から人材を集めます。多くの会社がそうしているので、中途採用で良い人を探そうとしてもなかなか見つかりません。そのため、新卒のみに頼った求人になりがちです。そこで企業は中長期的な計画を立てて、毎年一定数の人数を、新卒から採用します。このような理由から、その年の新卒の採用人数は予め決められています。

採用枠が決まった求人活動ならば、採用枠に余裕があるときの方が、内定がとりやすいのは自明でしょう。つまり、就職活動は椅子取りゲームと言っても良いでしょう。

就職活動シーズンが到来してきました。3年生の皆さんは頑張っているでしょうか?


以前、「初任給1500万円を目指して!リンク)」でJR川崎駅に貼られた求人広告を紹介させていただきました。この求人広告は1月17日に貼られていました。

【再掲】JR川崎駅の広告スペース(2012-01-17撮影)

この求人広告ですが、1月21日には剥がされていました。

JR川崎駅の広告スペース(2012-01-21撮影)
就職活動のペースが速いことが伺えます。また、優秀な人ほど、情報収集能力に長けています。ですので、この程度の期間の掲載でも十分彼らには伝わっているということでもあるのだと思います。

繰り返しになりますが、3年生の皆さんは、就職活動という椅子取りゲームに出遅れないように、頑張ってください。

2012年1月28日土曜日

卒論受け取りの「秘密兵器」

今年度の卒論の受け取りには、幾つか「秘密兵器」が導入されました。

一つ目は、「秤」です。まさに、卒業論文の「重さ」を量ります。卒業論文は、紙に印刷して提出するので、枚数が多くなると「重く」なります。逆に、枚数が少ないと「軽い」ので、ある一定の「重さ」==「厚さ(枚数)」に達していない論文は、受理されません。
 
論文の「重さ」を秤で量っているところ
秤(タニタ製)のアップ

二つ目は、文字数を測るテンプレートです。論文の最初に「論文要旨」という文章を載せるのですが、文字数に300文字以上という規定があります。この透明なテンプレートを、文章の上に当てれば、たちどころに大体の文字数が分かります。規定を守っているかどうかが一目で分かります。

透明で分かりにくいですが、文字数を測るテンプレート
こうした「秘密兵器」の導入により、スムーズに論文の受理が出来るのです。とは言っても、これらで判定できるのは、「物理的な量」です。しかし最後は、卒研委員が1通づつ詳しく目を通してチェックします。そのために、時間がかかってしまうのです。これから提出する(^_^;)学生は、チェックリストを活用して、自分で良くチェックしてから提出するようにしてください。


また、入口の床にもラインを引いて、行列が整然と並ぶように工夫しています。

入口のライン


2012年1月27日金曜日

卒業論文提出締め切り前日の模様

この写真は卒業論文提出締め切り前日の模様を捉えた写真です。

論文のバインダの背表紙に貼るシールを作っているところ

写真は、論文のバインダの背表紙に貼るシールを作っているところです。卒業論文は内容が大事なのは言うまでもありませんが、バインダに閉じてきちんと製本(?)しないといけません。体裁の不備があっても受理してもらえません。

まだ論文の中身ができずに頑張っている人もいます。

卒論を頑張って書いています
おやっ。手前の彼の画面は、論文執筆の画面でなく、Yahooですね (^_^;。きっと論文を書くための調査のために、このページを開いたのでしょう、きっと (^_^)v。

2012年1月26日木曜日

卒論提出終了

卒業論文提出も無事に終わりました。下記の写真の段ボール箱は、研究室毎に分けて並んでいます。研究室によって配属人数が違うので、同じ大きさの段ボール箱が一杯になっている研究室と空いている研究室があります。
受理した卒論群
体裁などに不備があると、再提出になるので、何度も往復した学生もいるようです。 受取り開始前は、行列が長かったのですが、終了時刻間際は、短くなっていました。
受取り開始前の行列①受取り開始前の行列②
 
終了間際の行列
そう言えば、卒論の様に厚い紙の束に綴じるための穴を一度に開けるには、情報学部棟6階の印刷室にある、電動パンチを使うのが良いのですが、こちらには行列は出来ていませんでした(^_^;)。
印刷室の電動パンチ。両側から同時にスイッチを押します

卒業論文提出日の別の風景

■情報メディア科

情報メディア科は、「情報工学科のメディアコース」から分離してできました。そのため、学科の運営方針などが似ています。そのためか、卒業論文提出日や卒業論文発表会の日程も同じです。

メディア科の卒業論文提出風景です。ほぼ終了しています。
情報メディア科は、情報工学科の2個隣の部屋で、卒業論文の提出を受け付けていました。ただし、受付開始が午前中であったため、情報工学科の提出時には、再提出の人を待つのみになっていました。

■内定届け未提出

内定は貰ったけれど、それを大学に届けていない学生さんがいます。卒業論文提出日は学生が必ず来ます。そのため、ここで待ち構えて、内定届けを書かせます。卒業論文提出会場に、内定届け未提出者が張り出されています。

内定届け未提出者が張り出されています
ここに自分の名前を見た学生さんは、内定届けを出しに向かいます。


■卒研以外の単位取得に向けて

試験期間は終わりました。しかし授業などで追加の課題を出され、頑張っている学生さんもいます。

単位を貰うための追加課題を頑張っています
4年生の皆さん、卒業できるように、頑張ってください。

2012年1月25日水曜日

卒業論文の提出日(その2)


今日は卒業論文提出日です。受理開始前から多くの学生さんが並んでいます。

論文提出の順番を待つ学生さんたち
卒業論文の受理は、2人の卒研委員の先生によって審査されます。無事受理されれば、終了です。受理されないと、卒業論文を持って退出します。

卒業論文が受理されるか審査中です
以下の写真は、『「ちょっとここまずいんじゃないの」、「まじっすか。書き直しっすか。参ったな」』という図です。言葉は私が勝手につけました。学生さんはもっと丁寧な言葉遣いです。
審査の結果、不備が見つかりました
この卒研委員の先生とこの学生さんは、クラス担任だった関係で仲良しです。先生の顔がほころんでいるのは、「再提出の箇所を見つけた意地悪な笑み」ではありません。

再提出です
卒業論文を持って退出です。書き直して戻ってきます。

卒業論文を書き直しています
 普段からきちんとしている研究室は、ほとんどの学生さんが提出終了です。

ほとんどの学生さんが提出を終え、席に戻っている研究室
提出終了まで残り1時間です。このとき、やっと提出に向かう学生さんもいます。

これから提出に向かう所を記念撮影です
この後、提出終了の模様などは、別の記事で!。

卒業論文の提出日(その1)

本日(1/25)は、情報工学科の卒業論文提出日でした。4年生は、1年間の研究成果を卒業論文としてまとめて提出します。
午後1時からの受付ですが、時間前に行列が出来ていました。早く提出できれば、それだけ早く「開放」されます。

受付時間前の行列
一人づつ、卒研委員が細かくチェックしてから、受理されます。このチェックを通らないと、受理してもらえません。行末に「.」(ピリオド)が無いだけでも、再提出になる場合もあります。
卒研委員の厳しい(^_^;)チェック
論文を提出しただけで卒業できる訳ではありません。この後、卒業研究発表会が待っています。2012年2月10日(金曜日)に情報学部棟で行われます。一人づつ研究内容のプレゼンテーションと質疑応答を行います。この「質疑応答」が、何を聞かれるか分からないので、ドキドキします。発表者は、準備を怠りなく。
発表会は、「公開」で行いますので、興味のある方は、参加して、白熱した議論(質疑応答)に加わって下さい。特に、来年度4年生になる学生は、来年は自分の番になります。是非とも参加してみてください。

2012年1月24日火曜日

USN研究会の報告(番外編)

 USN研究会の報告(公式版)はすでにアップさせていただきましたが(リンク)、参加した4人組に番外編を寄稿してもらいました。笑わせる記事を書け、と無茶なオーダーをしましたが、その出来栄えの評価は読者の皆さんに委ねたいと思います(おやじギャグとはセンスが違うと思うので)。
筆者は4年生の斉木君のようです。


118日(水)
 厚木から鳥羽への経由駅、名古屋で途中下車し観光名所である名古屋城に行きました。


城内に入ってみるとなんとエレベータ(!)で上階に登れるようになっています。しかし、すべてがエレベータで登れるわけではなく、天守閣へ向かうには途中から階段を登らなければいけませんでした。城内には江戸の風景を再現した街並みや武具、火縄銃などが展示されており、音や光で当時の様子を表していました。
(江戸ではなくて、名古屋のように思えますが、いかがでしょうか? 素朴な疑問)

城外では金の鯱が展示されており、その鱗に触れることが出来ました。鱗に触れると厄を払う効果があるようです。また、前田慶次に扮したイケメン(?)が女性に囲まれ、握手をせがまれていました。なんということでしょう!
(すみません。私は、前田慶次は知りません。ところで、イケメン相手にすごすご退却したのでしょうか?)

イケメン(??)の他にはご当地キャラの”はち丸くん”にも会うことが出来ました。一緒に写真を撮ろうとする観光客があまりに大勢いたため、私たちは断念して帰ってきました;;

城から駅までのバスに乗り過ごしてしまい途方に暮れているところ、親切なタクシーの運転手の方が駅まで1000円で乗せてくれた上、趣味で撮影しているという写真を数枚いただきました。ありがとうございました!・。・v
(なんで4人もいて、乗り過ごしてしまうのか、私には理解不能です。研究室で、このようなことをやらかすと・・・。こみ上げますね。




120日(金)
鳥羽から厚木へ帰ってくる前に鳥羽名物である牡蠣を食べてきました。

鳥羽の養殖牡蠣は非常に有名で、港には養殖用の筏が大量に浮いていました。焼き牡蠣食べ放題コース+牡蠣の釜めし、牡蠣の佃煮、カキフライの牡蠣尽くしコースでした。
(なんで、俺も誘ってくれなかったの?と言いたいところですがが、・・・)


焼き牡蠣にはちょうどいい塩味がついており、焼き具合も最高でした!次から次へと焼き牡蠣が卓に運ばれ、最終的には写真のように殻がバケツ一杯になるまで食べてしまいました( ̄□ ̄;)。一生分の牡蠣を食べてしまったような気分です( ̄~; ̄)
(一杯にはなっていません。もっと、インパクトのある写真が欲しかったところです)

鳥羽へ行った際には是非食べてみてください!



 単に学会発表というわけではなく、仲間とのいい思い出にもなったようで何よりです。研究室の仲間として、学生時代に築いた信頼関係は一生の財産です(某新聞に交遊抄というコラム?がありますが、この内容の半分は学生時代の仲間のことのように思います)。損得という話ではなく、必ず有難いと思う時があります。大切にしてください。

野木先生を囲んで(2)

野木先生は、退官して約2年になります。以前のブログで、退官後の集まりを紹介しました(リンク)。そのブログで宣言したとおり、2度目を開催しました。

盛り上がったのは良いのですが、写真を撮るのをすっかり忘れてしまい、帰りがけに1枚だけ撮りました。

野木兼六先生と卒業生


開催間隔が開いてしまったのが反省点です。

もう12年以上前に卒業した卒業生と、退官した先生が、このように飲み会をする関係って、良い学生と良い先生が集まった大学だと思いませんか?

2012年1月23日月曜日

卒研生が国際会議で論文発表しました


卒研生の川端詩織さんと小山瑛子さんが、共同で行った卒業研究の内容を国際会議AROB'17(The 17th International Symposium on Artificial Life and Robotics, 別府ビーコンプラザ)で発表しました。技術的にはまだまだ未熟ですが、自分たちの発案を独自の実験システムの形に纏め上げたことは大きな成果です。
発表した論文のタイトルは以下のとおりです:
Shiori Kawahata, Eiko Koyama, Tsuyoshi Miyazaki and Fujio Yamamoto:
Producing text and speech from video images of lips movement photographed in speaking Japanese by using mouth shape sequence code - An experimental system to communicate with hearing impaired persons -
(Human-machine cooperative systemsというセッションで発表)
次の写真は、小山さんの発表場面です。ふたりの共同研究開発の成果を英語でプレゼンテーションすることができました。発表スライドには、川端さんが口パクを実演したビデオも含まれていました。この研究は、簡単に言うと、口パクの映像を解析(機械読唇)して、それに対応する日本語のテキストを生成し、それをTwitterへ送信するものです。Webアプリケーション開発や映像処理、あいまい検索などの技術が使われています。相手からの音声による返事もTwitterのタイムラインに、テキストとして表示されました。


プレゼンテーションが終わり、質問にも的確に答えていました。質問しているのは、台湾の大学の先生です。

卒業研究は、大学での勉学のまとめとしての重要な段階です。彼女たちは、今回の研究開発において、情報工学科で学んだ知識や技術を十分活用できたと思われます。入学前には想像できなかったくらいに成長したのではないでしょうか。技術的な面だけではありません。例えば、今回開発したシステムは、聴覚障害者を支援することをめざしたものです。そのためには、「聴こえない、発声できないとは本質的にどういうことなのか」「聴覚障害者とコミュニケーションをはかるうえで、どうすれば、より良い改善になるのか」などにも思いめぐらせることになりました。社会で役立つ情報システムのありかたについても考える機会となったのです。
学生の時に、一歩外へ出て、自分の論文を英語で発表することは貴重な経験となります。関連分野の研究者や同年代の他大学の学生の取り組みをその場で直に知ることも大きな意味があります。発表時だけでなく、休憩時間やバンケットで他の人と話をすることもできます。少なくとも、そういう雰囲気を経験できました。
以下の写真はバンケット会場(ホテル白菊)で撮影したものです。右から、小山さん、川端さん、山本、宮崎先生です。ふたりの研究開発したシステムは、宮崎先生の基礎的、理論的な研究をベースにしています。卒業研究のテーマを決めることは簡単ではありません。普段から(低学年の時から)、自分でも社会の動向や技術に対して敏感であるように努力することは良い結果を生むでしょう。



今は卒業論文と定期試験の時期です

1年生から3年生までは定期試験が行われています。4年生は卒業論文の締め切りに追われています。

皆さん頑張っていますので、その写真をご紹介します。

下の写真は、とある研究室です。ここの指導教員は風邪でゴホゴホしながら、老体(?)に鞭を打ち指導しています。 学生もそれに応えています。奥に女子学生の姿も見えますね。

T野研究室の学生さんです
この下の写真で紹介する研究室は大学院生がたくさんいます。写真には写りきりませんでしたが、学生さんがすごく多いです。

M本研究室の学生さんです
卒業論文執筆の段階でさらなるデータが必要なことに気づき、廊下で実験している学生さんもいます。以下の写真をご覧ください。

無線LANのアクセスポイントを使った実験をしています

パイプ椅子を廊下に配置しています。この写真で見える範囲でも、手前、一番奥、真ん中(人がいる所)の3箇所に配置されています。このパイプ椅子の上には無線LANのアクセスポイントが置かれています。おそらく電波強度などを測っているのではないかと類推しています。詳細は卒業研究発表会で聞くことにしましょう。

以前のブログで紹介した2年生の女子学生と大学院1年生の女子学生です。大変ですが、笑顔を忘れずに頑張っています。
試験勉強を頑張っています。笑顔も忘れていません

繰り返しになりますが、在学生の皆さん、試験勉強に卒業研究にそれぞれ頑張ってください。

2012年1月22日日曜日

USN研究会での発表(公式報告)

研究会は、学会の特定の研究領域に属するメンバーが参集して行う成果発表会であり、通常の全国大会あるいは、総合大会と呼ばれるものに比べて規模は小さいものの、提出原稿のページ数も多いし、発表・質疑応答時間も長く、より深い発表と議論ができます。

 1819日の両日、電子情報通信学会のユビキタスセンサネットワーク研究会(USN研究会)が鳥羽の老舗旅館「戸田家」で開催されました。この研究会は、センシング、ネットワーキング、コンピューティングなどに係わる基礎理論、要素技術、システム技術、アプリケーション技術などに関するものがテーマです。スマートフォンにも多数のセンサが内蔵されていますが、いま、まさにホットな領域です。

通常、学会、研究会は大学や公的な施設で行われますが、たまにはこのような観光旅館でナイトセッション(要するに懇親を兼ねた(大)宴会+アルファ。議題はお堅いです)付で開催されることもあります。ここで修士2年の篠原君と須永君が発表したので報告します。観光旅館に惹かれた、ということもあると思います。

会場となった老舗旅館です。近鉄鳥羽駅から徒歩数分です。大型観光バスが何台も横付けされていました。囲碁、将棋のタイトル戦もこの旅館で何回も行われているようで、有名な棋士の色紙が数多くありました。

旅館の正面玄関。研究会ご一行様の看板の前で。今回は発表者の篠原君、須永君以外に共著者の修士1年秋山君、4年生の斉木君も同行しました。質問対応と動向調査が彼らの参加目的です。質問対応はアンタ(筆者)でしょう、ということはないです。彼らのほうが私よりも詳しいです。

昼食は弁当です。旅館では昼食はでません。私は、「先生も弁当注文しますか?」との声を無視?して頼みませんでした。付近を散歩がてら、食べに行きました。目の前に英虞湾が広がっています。天気がよければ・・・

いよいよ発表です。順番は須永君が先でした。タイトルは「慣性センサを用いた歩行者の屋内位置推定法に関する基本実験と評価」です。慣性センサとは、スマートフォンにも内蔵されている加速度センサやジャイロセンサのことです。これを用いて、歩行者の動きから屋内での位置を推定する技術です。カーナビで使っている技術も導入しています。屋内でGPSが使えないのは、皆さんもご存知ですね。

発表中の須永光君。発表もかなりの回数やってきているので(リンク)、私も横から見ていて、「何やってんの?」ということはありません。

3件の他の大学からの発表後は篠原君の番。タイトルはAndroid端末を用いた空中文字描画によるユーザインタフェースとその応用」です。去年10月のCEATECで展示(リンク)したものを拡張した発表です。9月の発表(リンク)とは全く別の内容です。


彼も場慣れしています。学生らしい、初々しさが少しはあってもいいと思いました。体格もいいので、態度がでかく見えないか私は心配しています。

ナイトセッションの1コマ。宴会の中で、話題提供と質疑応答があります。隣の宴会場からカラオケ大会の様子が漏れ聞こえました。

飲み始める前のご一行。このとき、隣の私は風呂上り、浴衣でくつろいでいました。老舗旅館の露天風呂(混浴ではありません)を満喫?できました。発表できる成果を出してくれた学生諸君に感謝!!!


 今回は、卒業間近の時期でもあり、他の大学からも主に修士課程の学生を中心に多くの発表がありました。彼らと比較するという意味ではなく、客観的に自分たちの研究レベルを認識するよい機会であると考えます。彼らも新たな刺激を受けたと思います。

 私も学生引率という立場ではなく(学生が立派なので(成長しました/させました)、その必要はありません)、研究動向の把握や他大学、企業の方との情報交換を目的に参加しています。また、他大学の発表する学生の皆さんにエンカレッジ(要するに暖かく励ますということ)するような質問をして、僅かでもこの分野の活性化や人材育成に寄与するのも私の仕事の一つです(また、いい格好してしまいました)

PS)
本レポートは公式報告です。「番外編」として、笑わせる記事(笑われる記事ではありません)を書け、と依頼しています。早々にアップされることを期待しています(修士論文、卒業論文の締め切りが近いですが、複数の仕事を並行してできないと社会では通用しませんね)。みなさんもご期待ください。