2011年11月18日金曜日

国際会議(AmI2011)発表報告

 番外編(アムステルダムの休日)(リンク)で頭だしをしましたが、修士2年の須永 光君(静岡県立下田高校出身)が国際学会(Ambient Intelligence 2011、略称AmI2011)で、日ごろの成果を論文にまとめ、”Discrimination of Multiple Objects and Expanding Positioning Area for Indoor Positioning System using Ultrasonic Sensors“というタイトルで発表しました(報告なので、一応タイトルは書きます)

 Ambient Intelligenceということで(直訳すると知的環境という感じでしょうか?)、コンピュータによって生活環境そのものに知能を持たせ(人間はコンピュータの存在を意識することなく)、人間の生活をよりよくする研究に関する成果が会議の主な発表テーマです。

 本ブログは、その公式報告です。本会議の発表件数は50件その他、ほとんどが北ヨーロッパの国からで(ドイツが一番多かったようです)、日本からは我々を含め、3件の発表でした。

トラムに乗って、会場となっている大きなホテルに向かいます。特に米国では大きなホテルがコンベンションの会場となることが多いですが、アムステルダムでも同じようなホテルがありました。

学会の会場となったホテルです。宿泊ホテルからトラムで約20分。乗り継ぎがなくて楽でした。アムステルダムの中心街は古くからの建物が多いのですが、ここは郊外であり、近代的な建物が多くありました。

Chair person、要するに司会者(我々は座長といいます。なんかドサまわりの旅芸人みたいですが)に紹介される須永君。セッションの1番バッターなので、緊張感は高まります。


発表中の様子。とにかく、声は大きく発表するように・・・、と徹底しました。いまさら、内容までは変えられないので。


順調に発表している様子です。国際学会の提出論文には審査があり、それを通ったものが発表を許されます。自信を持って臨め、と言いました。会場は結構大きかったです。質疑応答を含め、無事終了しました。お疲れ様でした。


夜は学会主催のバンケット(宴会)。学会会場のホテルから運河を走行するフェリーというかボートに乗って宴会会場に向かいます。写真では小さく見えますが、100人近く乗れると思います。暗くてすみません。実際に夜の街は日本の街のように明るくありません。街灯が暗いです。十数年前に始めてきたときは、街が暗くて怖く感じた記憶があります。

ボート内での一シーン。フィンランドからきた女性が隣でした。ボートから眺める街の夜景に趣がありました。こんな寒い時期にボートなんて・・・と最初思っていましたが、ホート内は暖房が強く、北海道の冬の家と同様でした(ボートの窓を開けている人もいました)。

宴会会場の前で。ガイドブックには「計量場」とありました。そこを現在はレストランとして使っているようです。



宴会会場の一シーン。人数が多いこともあり?なかなか料理が出てきませんでした。日本と異なり、宴会を仕切る?というか司会者はいませんでした。会場を去ったのは11時近くになっていました。ホテルへの帰路は人出がすごかったです。仕事帰りのような人も多かったように見えました。

 (当然ですが)何とか無事、帰国できそうです。学生が発表する前は、私も毎回緊張し、「こんなことなら、何もわざわざ学会発表しなくても・・・」と思うのですが、それまでの学生の努力や目標達成による学生の満足した姿を感じるに、発表終了後は、また・・・と思います(のど元すぎれば、の心境です)。気力と体力がある限り、学生とともにやっていきたいと考えています。

最後に、発表者の須永君の談話を・・・
「初めての海外旅行(旅行!!と言ってました)で、不安と緊張がありました。現地に来てから発表までの間に緊張もほぐれ、いい経験ができたと思っています。発表の準備に長い時間をかけましたが、本番ではきちんとできてよかったし、嬉しく感じました。一方で、中学・高校時代に英語をきちんと勉強しておけばよかったという反省もあります。」

ということでした。高校生のみなさんは、先輩の談話の意味を感じて、勉強も頑張ってください。

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