2009年12月1日火曜日

組込み総合技術展ET2009に学生が参加 ―― 木村研究室

11月18~20日の3日間パシフィコ横浜で行われた組込み総合技術展(ET2009)に、情報工学科木村研究室の7人の学生達が参加しました。

研究内容について話を聞きました。
木村教授の指導の下、企業との共同研究プロジェクトが2件進められています.大学院生の中村君が担当するプロジェクトと学部生の片山君が担当するプロジェクトです。
大学院生の中村君にこれらのプロジェクトについて解説してもらいました。

研究テーマは、次の2件です。
「混合雑音重畳画像復元に関するハードウエア実装」と、
「リアルタイム畳込み画像処理回路の実装」。
簡単な言葉で表現すると、
「ノイズやボケによって劣化した画像を復元するアルゴリズム」と、
「さまざまな画像処理をリアルタイムに実行するアルゴリズム」
を実現する回路を設計し,ハードウェア基板上で動くシステムを開発したとの事です。

企業とともに進める研究開発では、共同で行う研究作業を通して企業人の考えが聞けて、自分にとって良い影響を受けたそうです。
ただし、 回路のプログラムのサイズ削減の要求は厳しく、納期を守ることが大変だったとか。
努力の甲斐あって、これまでに3件の特許の出願をしています。

左からから石井君、石澤君、片山君、中村君
左から中村君、片山君、鈴木君、小幡君

出展について話を聞きました。
発表用ポスタや公式ガイドブックの掲載原稿などは、木村先生の指導を受けながら準備をしました。当日は、中村君、片山君、馬場君、石澤君、鈴木君、小幡君、石井君ら計7名の学生達だけで参加したそうです。

今回の展示では、2万2千人の来場者の中、2百人以上の方が来訪されました。
来訪者のなかには、ビジネスチャンスを探されていた方などもいて、自分達にとっては研究対象であった基盤が、来訪者にとっては、工業製品として見られているのが印象深かったそうです。
また、会場では幅広い層の人に説明するのが大変でしたが、逆にいろいろな意見を聞けたのが良かったそうです。

来場者に解説する片山君

一年間ほど続いたプロジェクトは既に完了しており、次のプロジェクトの準備も着々と進んでいるそうです。