2018年12月29日土曜日

先生セミナーに参加してきました

 学科のブログであって、自分のことなど書くな!! と叱られそうですが・・・。本ブログは基本、学生の活躍、日常や学科のイベント、取り組み、その他情報に関する記事を投稿するものですが、今回は門倉君の活躍?を名目に、私の個人的な記憶のために・・・

 学生を引率してもいい、ということだったので、門倉君を引率して・・・。と言いたいところですが、駅前のCaféで時間調整をしていると、彼が見えたので彼の後をつけました(本当は追い付こうと思いましたが、速度に追従できませんでした)。と、いうことで引率はしていません。長い前置き、すみません。何故か、長くなる。 

 CQ出版社(あの有名なトランジスタ技術やインタフェースを発刊している会社です。リンク)が主催する先生セミナーに参加しました(去る26日のことです)。
 
 「[特別ミッション]Arduino×センサで学園生活が100倍楽しくなる装置を開発せよ」というテーマで、各種のセンサやアクチュエータを搭載したTDK特製Arduino互換ボードを利用して、さまざまなアイテムを創作する、というものでした。詳細はこちら(リンク
 

 今回は、TDKさんが共催していることもあり、TDKさんのTDK八幡テクニカルセンターの試作ルーム?で開催されました。展示ルームや電波暗室を見せていただきましたが、写真NGなので掲載できません。昔に比べて、どの会社も本当に厳しくなりました。


 学生を連れていってもいいnearly equal教員は見てればいい、ということと解釈し、気軽に考えていましたが、当日は自分が引率した学生とは引き離され、他の学校の学生や先生と4人のチームを組まされました。真面目にやらなければならない状況に追い込まれました。

 その4人1チームで課題(学園生活が100倍楽しくなる装置を開発する)解決の企画をして、TDK特製Arduino互換ボードを利用して実現、という命題に取り組みました。今はやりのActive Learningとも言えます。

 学校を楽しくするための各自のアイデアを皆で話し合うそこから一つのアイデアに集約それをTDK特製Arduino互換ボードで実現する方法を考える実際にプログラムを実装する寸劇の形で皆にデモする場所を変えて懇親会(これは、関係ないか)


 部屋の周囲の撮影はきでませんので、手元の写真のみ。


紙に各自アイデアを書きます。議論もいいですが、その前に書くことは重要ですね。


TDK特製Arduino互換ボードのLEDを点灯させているところ。TDK製のセンサがわんさか実装されています。


プログラミングの練習というか機能を利用するための記述方法の確認ですね。


 
プログラミング画面。Arduinoの開発環境を利用しています。これは、当方の研究室でも利用しています。



 最後の寸劇によるデモです。チームメンバーが揃います。どのチームもメインの発表者は一番の若手でした。

 最近は、Active Learningが流行っていることもあり、私もこのようなやり方でワークショップなどを行うことを依頼されるかも知れません。その意味で、単に技術の観点ではなく、実際のやり方など非常に参考になったことが多かったです(約30名の参加者に対して、TDKさんのエンジニア3人がつきましたが)。 その意味で、年末の有意義な1日となりました。他にも報告内容があるのですが、それは研究室限定ですね。

 いよいよ今年も残り少なくなりました。
 今年も大変お世話になりました。
 来年もよろしくお願いします。良い年をお迎えください。

 
 
 
 
 
 
 

2018年12月24日月曜日

寒いイブになりそうです


 今日は連休最後の月曜日。月曜日の祝日は、だいたい授業が入っています。半期15回授業という文科省の指導のため、授業日を確保しなければならず、必然的にそのようなことが多いです。でも、今日は授業がありません。今日も授業があると勘違いした人も多かったかも知れません。

 すでに卒業論文の一次?提出を終えた研究室もあるようです。その研究室の先生は、この3連休はそのチェックに余念がないと思います。この某研究室は、研究室の教員の管理が甘く?、提出はこれからのようです。

15時ごろの様子です。卒論、修論を書いているのでしょうか?書く以前の人もいるのではないでしょうか?ネタというか具体的な結果が出ていないと書けませんね。

同じ時刻で、別のアングルから。最初の写真では、小さくしか映っていないからです。他意はありませんので、念のため。

 夕方には、私を含め数名の学生が帰宅しました。残った学生諸君は、寒いイブを迎えそうです。“きっと、キミは来ない♪♪♪“という歌がありますが、そのような予測の必要がないということですね。余計な心配がいらない、というのは、ある意味HAPPYでもあります。今頃、みんなで”クリぼっち“の集い(過去の記事はこちら)をやっているのかな。

PS)
駅前のイルミネーションを撮ってみました。省エネと言いながら、どこでもイルミネーションというかライトアップをやっていますね。もっとも、LEDなのでエネルギー的には大したものではないと思いますが、・・・。そのような電力は、何か別の方法で作りたい、と個人的には感じます。




クリスマスイブ(休日)ですが、研究中です

今年のクリスマスイブは、天皇誕生日の振り替え休日で、お休みです。お休みですが、頑張ってみんな研究しています。
クリスマスイブでも研究を続ける学生さんたち
今年は学生さんの要望により、15台ほどディスプレイを買い足し、1人2個になるようにしました。そのため、ディプレイが間仕切りのようになり、ディプレイに囲まれているようになってしまっています (^_^)。

これから年末年始もありますが、頑張ってください。

2018年12月21日金曜日

ストレス計測をしてモンスターエナジーを貰う

今年の卒研生で、心拍からストレスを検出する研究をしている学生さんがいます。ストレスが正しく検出できているかを確認するために、唾液によるストレス値と、本手法を比べる実験が必要です。そこで、3年生の皆さん(セミナー生)にもご協力を頂きました。

以下は、実験の様子です。情報工学科っぽくない絵面が、新鮮です。

まず、平常時のストレス値を計るために、唾液を採取します。唾液採取は、専用の唾液採取棒を決められた時間咥えることにより行います。
ストレス値計測のため唾液の取得
専用の機械により、唾液からストレス値を計測します。
専用の機械で唾液からストレス値を計測します
高ストレス時の状態を計測するために、意図的にストレスを与えます。ここでは、計算ドリル的な作業をしてもらっています。
一生懸命、計算ドリルを解いています
この後、また唾液を採取し、ストレスを計っていますが、ここでは省略します。

被験者の3年生に、お礼として、モンスターエナジーを譲渡されました。
モンスターエナジーをもらいました
去年も同様にモンスターエナジーが授与されていました(過去記事へのリンク)。今の若者のお礼の品として、モンスターエナジーがよく使われているようです。
モンスター エナジードリンクを渡しているところ(再掲)

2018年12月19日水曜日

HCGシンポジウム発表報告


情報工学科4年の坂本と同行者(注:引率者が正しいです)の小澤です。

20181212日(水)~1214日(金)の3日間にかけて、三重県伊勢市の伊勢市観光文化会館で開催したHCGシンポジウム2018【1】に参加しました。
その参加報告を致します。

B4 坂本の報告と感想
坂本の発表は14日(金)でしたので、13日(木)に学校で準備をしてから、新幹線で横浜から名古屋を経由して、電車で三重の宿泊場所の鳥羽市に到着いたしました。
※ホテルは伊勢市で宿泊しますと少し高くなりますので、伊勢市に離れた3駅離れた鳥羽にしました。(注:そうだったっけ?遅くなって、学会推奨ホテルは満杯だったんたような気がするけど・・・。まぁ、安けりゃいいや)


 


発表前日に伊勢シティホテルで懇親会がありましたので、少し遅れて参加いたしました。参加したときには、すでにメイン料理はほとんどなく、あったのはデザートぐらいでした。なので、少しおなかがすきましたので、終わった後に少しご飯食べてから前日は過ごしました。


いきなり前日の懇親会の報告をしたのですが、次は発表当日の報告です。
当日の朝に発表練習を同行してくれました先輩に見てもらい、そこから会場に向かいました。こちらが今回の伊勢市観光文化会館です。
                                                  

PC2つと、タブレット2つ持っていたため少し重い鞄と一緒に看板と写真をとりました。

発表前の会場


発表の様子



今回のHCGシンポジウム発表では午前中に口頭発表があり、午後にインタラクティブ発表がありました。まずは口頭発表についての報告です。

「深層学習を用いた手話認識における入力フレーム間隔の検討」というタイトルで口頭発表を行いました。今回のセッションは主に「深層学習」のセッションで、深層学習の技術を用いて、支援を行うことを目的とした発表が多かったです。

 感想としては、初めての国内発表ということでもあり、また最後の発表で多くの方々がいたために少し早口で発表してしまいました(注:だいたい、みんながそうなります)。質疑応答では、多くの方々が深層学習の技術的なコメントや意見などを頂くことができました。今後の発表ではもう少し余裕を見せた発表ができたらと思いました。

インタラクティブ発表の様子

インタラクティブ発表の様子

 次にインタラクティブ発表についての報告です。
 HCGではインタラクティブ発表というポスター発表を行うことができます。(注:半分、義務みたいなもんですけど、意義は大きいですね)さらに機器の持ち込みも認められているので、私はデモ動画を流す用のタブレットと実際に使用している手話認識に利用しているカラー手袋を持ち込みました。

 インタラクティブ発表では、先ほど質疑応答で意見などをくれた方々, 深層学習を用いた研究を行っている方や漫画家の方々などに興味を持ってもらえました。60分間のポスターセッションの中で多くの質問を頂いたのが、先ほど同じ認識に利用した深層学習についての質問などが多かったです。

 感想としては、認識の専門の方々や取り組んでいる方々のご意見を多くもらうことができ、学会などにアウトプットをすることで、自分の研究をより良いものにできるいい機会になると思いました。今年初めての認識手法の提案をしましたので、もう認識精度を高めるべく、研究を進めていきたいと思いました。

 以上がHCGシンポジウム2018年の参加報告です。

 余談となるのですが、今回終了したのが18時でしたので、ホテルに泊まり、次の日に帰りました。その際に寄り道で伊勢神宮の参拝や伊勢うどんを食べてまいりました。
おいしかったです。注:その写真は付録で最後に付けました)

 M2 小澤の報告と感想
修士2年の小澤です。HCGシンポジウム2018の学会に聴講者として参加いたしました(注:私が多忙?でもないか、行けなかったので、小澤君に卒研生の坂本君の引率を依頼しました)。会場は、三重県伊勢市のシンフォニアテクノロジー響ホール伊勢で行いました。今回、下記に挙げるテーマについて取り上げます。

・「機械翻訳後に手修正可能な手話CG製作支援システム」

「機械翻訳語に手修正可能な手話CG製作支援システム」では、手話のCG3D)動画像を作成するというものです。主にニュースなどで、実際の手話者が手話を行う代わりにCG3D)動画像を用いることを目的としていました。また2020年のオリンピックに向けて製作しているとのことでした。

 手話CG3D)を作成する背景として、手話の情報の充実が求められているが、実際には手話放送が増加しないのが現状です。主な理由としまして、対応できる手話通訳者に制限があり、手話通訳士の放送局常在は困難なことから、手話CG3D)を作成するに至ったとのことでした。

 聴講の内容とはずれますが、私自身「手話の認識」について研究していることもあり、手話に関する研究を、実際にリアルタイムで聴くと「自分自身もこの研究に負けないように、精進しなければいけない」と思わされました。

 最後に今回聴講者としてHCG学会に参加させていただきましたが、自分以外の発表者の研究をリアルタイムで聞くことで、「自分の知らないこと(技術、知識、分野)を知る、自分以外の研究者との出会い、そして自分の研究についての熱意に繋がる」と今更ではありますが、気づかされました。そしてなにより私たち学生が学会に参加する重要性について再度考えるきっかけとなりました。


付録
伊勢神宮の写真はないの?という指摘に対するものです。彼らには、きっといいことがあるでしょう。





2018年12月13日木曜日

Hack U説明会開催

Hack U 神奈川工科大学2018の説明会が、本学で行われました #HackU 。会場は満員で、外から10個ほど席を持ってきたほどです。おそらく80から90名ほどの参加者に集まって頂いたと思います。ありがとうございます。
説明会の様子

Yahooの方から、過去にどのようなものを作ったのか、Hack Uに参加すると色々いいことがあるよ、などの話を色々していただきました。

Yahoo様のご厚意により、この説明会は録画して、YouTubeで限定公開しています。URLはまた別の方法でお伝えしますので、是非皆さん見てください。そして是非、Hack Uに参加してください。

追記: manabaやKBookに、Hack Uを授業として登録しました。そして、そこから動画が見られるようになっています。

2018年12月9日日曜日

Hack U 神奈川工科大学 2018開催

神奈川工科大とヤフー株式会社の主催するハッカソンを開催します。#hacku タグで、色々情報を得ることもできます。
チーム開発を経験することで、企画、開発、発表の知識技能を習得し、就職活動時のポートフォリオとして活用してください。ヤフー社員様によるサポートもありますので未経験者も歓迎します。興味のある方は説明会へ!(メンバが見つからない方は説明会でアレンジします)
本学で初めての開催となりますので、在校生はHack Uについてイメージしにくいかもしれません。そのような方は、他校の参加報告を見ることをお勧めします。

Googleなどで検索するとたくさん出てくるのですが、その中から一つ、ぱろっくさんが書かれているものをリンクしておきます。
また、Hack Uやハッカソンについて理解するには、爲房さんの書かれた
を見ていただくとよいです。ここには、
Hack Uでは他のハッカソンと同じく「自分たちで発想したプロダクトを、決められた期間内に開発し発表する」という形式で開催していますが、異なる点もあります。それは、「弊社の社員がチューターとして学生のサポートをする」という点です。

開発中にぶつかった問題の解決策や、そもそもどのようにアイデアを考えれば良いか、アイデアはあるがどのように開発したら良いかわからないなどについて、参加学生は気軽に質問することが出来ます。

とも書かれているので、初心者も積極的に参加してもらいたいものです。皆さんの積極的な参加をお待ちしています。まずは説明会に来ていただければ幸いです。


  説明会: 12/10(月) 5限(16:40開始) K1号館604室
  Hack Uウェブサイト: https://hacku.yahoo.co.jp/

以下は、その他の日程です。
  エントリー期間 12/10(月)~12/28(金)
  開発期間    1/7(月)~1/26(土) 
  何でも相談会  1/17(木) 16:40~18:10
  発表会     1/27(日) 13:00~18:00 Yahoo本社にて 

2018年12月5日水曜日

情報・意見交換をしました


 たとえ小さな領域であっても、世の中、似たようなことに取り組んでいる人はいるものです。そうなんです。手話認識システムを開発している会社の方々が遠路はるばる(名古屋などでそうでもないか)当方を訪ねてきてくれました。知り合ったきっかけは、今年のCEATECです。友遠方より来る、亦楽しからずや、って感じでしょうか?

 まずは、会議室で、お互いのこれまでの経緯や現在の状況などの情報を交換しました。この写真はありません。手話認識のための動きの検出方法を含め、互いのアプローチ方法は異なります。その後、研究室で担当の学生に実際にデモをしてもらい、そこでも説明させていただきました。

こちらは西村研の学生さんがデモしているシーンです。CEATECでのデモ構成と同じ構成です。


こちらは小澤君と坂本君。こちらはいつもやっているデモの形態です。それなりに慣れています。

先方は社長さんとソフトウェア技術者2名の3名のご来所でした。情報系を卒業したとのことで、研究室を懐かしがっておられました。

最後に記念撮影をしました。構図に問題がありますね。お客さんが目立つようにしないと。文句を言って申し訳ない、〇辺君。

 すべてオープンに見ていただきました。同業者に情報開示しても大丈夫なのかって? そのようなことよりも、手話認識を研究開発しているところは極めて少ないので、お互いに情報交換や知識を共有することで、この領域をより活発に、活性化していくことの方がはるかに大切なことと思います。ましてや我々は大学です。実際にビジネスに向けて研究開発している会社の方に、有益な情報を提供できれば、それは社会への大きな寄与であると考えます。もっとも、そのようなことはほとんどありません。現実は甘くはないです。

2018年11月26日月曜日

ちょっと変わったオープンキャンパス

 11/24(土)に今シーズン最後のオープンキャンパスが開催されました。いつものオープンキャンパスとは違って、ほとんど全ての学科を一つの建物にまとめて展示するというやり方が試みられました。

 普段は、それぞれの学科が使用している棟・研究室などで様々なイベントや展示が行われているため、あまり他の学科の紹介を目にする機会が多くないのです。でも、高校生諸君は将来のビジョンがしっかりと固まっている人はそう多くない(と思う)ので、ちょっと覗いてみたら、案外と興味が出てくるかもしれません。偉そうなことを言うと、高校3年生程度の若さで自分の将来を小さく絞り込むには時期尚早である、と思います。

 というわけで、お客さんの少ないこの時期に、ためしに実施してみることになったということのようです。しかしながら、あろうことか、全部入りきらないという理由で、情報学部(3学科あります)だけ隣の建物(つまり情報学部棟、いつものところ)での実施となりました。ただし、3学科を並べて比べてみましょうという意図で、一階の3工房を使っての展示となったのでした。

 情報工学科は、自動運転や高度交通システム関連の研究紹介とデモを、清原研究室に行っていただきました。同時に、相談コーナーを設けてなんでも質問に応じるといった形をとりましたが、大盛況というほどはお客さんが来てくれませんでした。まあこの時期3年生は志望校決まっているのが普通なので仕方ないですね。そんな中、熱心に長時間見学してくださったご家族がおられまして、ブログの写真掲載を快諾してくださりました。どうもありがとうございます。OCの写真は部外者がほとんどで撮影に苦労するのです。。。

ちらっと奥に見えるのは清原教授。さすが相談コーナーの枠に収まりきらないスケールです。


 2階では学科紹介を行いました。こちらはとても大勢のお客さんが来てくれました。3学科の違いを理解していただけたでしょうか。

普段聞けないレアな田中哲雄教授の学科説明でした。

それでは、また来年のオープンキャンパスでお待ちしています。

2018年11月23日金曜日

「AMBIENT2018で発表してきました」


M1の門倉です.今回AMBIENT 2018(ギリシャ,アテネ)で発表してきましたので報告をいたします.昨年のバルセロナから早1年が経ちまして,海外での2回目の発表でした.

初めに学会発表と聴講に対する感想です.


Feasibility Experiment on Position Estimation of Various Sound Sources in Indoor Environment

口頭発表は原稿を読みながらの発表ですが,昨年よりは滑らかに話せたのかと思いますが,去年より前を向けなかったのは反省点です.また,質疑応答も聞き取れた質問はほんの一部のみで,かつその質問に対する答えも文章を頭の中で構築できなかったのはほんとに痛いです.(他のブログ記事を読んでみると皆さん出来ているようで本当にすごいです)
他の発表の聴講については,分野が近いところでしたら3割くらいは理解できたと思うのですが,分野が離れると知らない単語が大幅に増えほとんど発表内容を理解することができませんでした.

海外の学会に参加して,英語において書いてある文章を理解するよりも,話した内容を理解することのほうが何倍も難しいと今回すごく感じました.書いてあるものはわからなかったら少し戻って読み直すことで意味が分かるようになりますが,話された文章は聞き取れないとそのまま流れて行ってしまうので,内容を理解することはとても難しいです.書かれた文章を読むだけではなく,話された言葉を聞き取る力も海外の学会に参加する際にはとても重要になるとわかりました.もちろん,英単語を覚える等も必要となると思います.というよりも,そもそもこれがないと読めないし,聞き取れないです.本当に.
日本語では十分聞き取れるような音量であっても,英語ではもわもわとした音にしか聞こえず.発音を聞き取れないのでリスニングはちゃんとするべきだと思いました.

(余談として,発表者と質問者が英語で議論しているのを今回初めてうらやましいと思いました.自分もそのようなことができるようになりたいです.)

さて,反省はこの辺にして次はせっかくギリシャに来たのですからその土地ならでは,ということで観光についてですがその前にギリシャについて少し.
今回の訪問で初めてギリシャ語を見たのですが,書いてある文字からどのように発音するのか全く分からないですし,文章中に数式に出てくるΣやΠがあるので読んでいて不思議な感じがします.でも,近代の学問が古代ギリシャから始まっているのかと思うと,数式にギリシャ語を使用するのはすごく自然なことなのではないかと思いました.

観光として初めに訪れたのはアテネのパルテノン神殿周辺です.

これまで使ってきた様々な教科書に掲載されてきたパルテノン神殿を間近に見るのは少し不思議な感じがします.ヨーロッパは石造りの文化なので,こうやって古代に建築されたものが風化しながらも,現代に建築物という形によって思想を受け継いでいるようです.


パルテノン神殿近く.

白い石が青空に映えてとても素敵な景色です.そして,ギリシャはこの時期でも日中は暑いぐらいなので半袖がちょうどいいような陽気です.また,このパルテノン神殿は丘の上に立っていてアテネ市街を見渡すことができます.訪問した時には足場が組んであり修復をしているようでした.
この周辺の場所に入るときには入場券が必要で,パルテノン神殿以外に複数の場所に入れるパスは5日間有効で30ユーロするのですが,後世にこの遺跡を残すためなら全く損はないような金額だと思いました.


次に向かったのはアテナイのアゴラです.パルテノン神殿から目と鼻の先にある場所です.アゴラの中にあったこの建物はパルテノン神殿と似たようなデザインでサイズは少し小さいですが,保存状態はパルテノン神殿より良好にみえます.


次なる訪問場所はエーゲ海に浮かぶ島々です.

イドラ島にて

訪れた島は,写真のイドラ島,ポロス島,エギナ島の3島です.
どの島も山に向かって建つ建物と海との対比がとてもよく,すごくきれいな景色でした.また,エギナ島は近代ギリシャで最初に首都だったらしいのですが,店が立ち並び栄えている景色を見ると確かにそのような雰囲気があります.

最後に,今回の学会発表に伴うギリシャ訪問は,海外の学会という面においても,世界を知るという面においてもとても良い経験になったと思います.そして,今回の記事で書いたことを忘れずに次につなげていけたらと思います.

これで,AMBIENT 2018の発表報告を終わります.

国外学会学生出張引率報告 

 学会が終了した今夜になっても、なかなか書くべき内容が整理できませんが、彼(門倉君)にも書いてもらうことになっているので、私は私なりに感じたことなどを(彼とは、分担の相談はしていません。お互いに報告記事を、ということにしています。冗長な箇所があれば、それはそれで同感ということでご認識ください)。

 参加学会は、11/18-22にアテネで開催されたInternational Conference on Ambient Computing, Applications, Service and TechnologiesAMBIENT********には年号が入ります)と言われている会議です。類似の会議も併催されているので、まとめてNexTechと総称する場合もあります。ここで論文発表するM1の門倉丈君の引率が私の基本ミッションです。論文タイトルは、彼の記事に出るでしょう。


アテネについたとき。日付が変わり、深夜2時ごろでした。深く考えませんでしたが、ドバイ経由、イスタンブール経由という手もありました。料金的にもそうすべきだった、という反省があります。発想が固まっています。


その日は、時差ぼけを解消ということで。とにかく、日を浴びる、体を動かす、ということで。夕方からのパネルの様子を見ました。

発表前の機器確認。重要なことですね。ホテルの会議室を会場にしています。椅子を並び詰めても20席もないくらいです。

(発表の様子:写真は彼の記事にでるはずです)
彼の発表中の様子:座って、パソコンに表示させたカンペを読み上げた人もいましたが、たとえ紙を持ってもこのように、立ってプレゼンをした方がよいと思います。基本、すべての発表者は立っていました。きちんと発表していました。今後の課題は、私を含めて、質疑応答をより滑らかにすることですね。日本の学会でもかみ合わないことがあること、互いのベースが異なるので、ある意味仕方ないと甘えたくもなりますが、それではNGです。

こちらは私の分。小生も登壇しました。話すことは、事前に練習もできるし、まぁ、なんとかですね。問題は、専門が異なる、というか視点が異なる人とのインタラクティブなやりとりです。

学会のバンケットでの一シーン。ギリシア舞踊です。その後、小生も加わりました。女性の隣にいきたったけど・・・。イランから英国へ、ベラルーシからアイルランドへ学びに行っている学生がいました。

某公立大学の先生とご一緒した夕食メニュー。ギリシア料理を味わいました。値段的には、日本よりちょっと安いくらいかな。欧州は一般に日本より高いけど・・・(国にもよりますが)

場所は異なりますが、ゴッホの“夜のカフェテラス”を思い出しました。車は余分でした。テーブルも外に出ていませんね。でも、その雰囲気は確かにありました。

 何とか、引率のミッションは完了しそうです。これから、バイキングの食事をしてから空港に向かいます。朝食を食べ過ぎないようにすることと、空港でのトラブルに注意です。乗り継ぎが無事完了するまでは、気を抜けません。

■感想など
・日本人の発表は、一つの成果としてまとめ上げたという安ど感を感じます。一方で、外国の、特に若い研究者のそれは、これを一里塚にして今後さらに発展させようという意欲を強く感じました。
・セッションの会場が狭いことも関係あるのか、日本の学会と比べて内職している人がほとんどいません。とにかく、人の話を聞く、という意識は高く、多くの人が積極的に学会に参加しています。
IoTAIはここでもテーマの根幹をなしています(そういう学会ですね)。(センサ)データと機械学習を組み合わせて、***が一つのターゲット。***が日ごろの問題意識が出てくるところかと。技術だけではないですね。
・9時開始、19時過ぎまで、セッション、パネル討論が連日あります。日本の学会より長時間です。日本人は本当に働きすぎなのか?受付の女性は8時ちょいすぎには座っていました。
・加齢のためか?なかなか順応しきれません。テレビのONの仕方やエレベータの操作は門倉君に教えてもらいました(エレベータはいろいろ癖がありますね)。道案内も頼りました。これからは、スマホの使い方次第で、***が大きく変わると感じました。本能で***、は通用しません。
・キーノートで心に残った発言
“パックがどこに来るかを予測して動く”(パックとはアイスホッケーで使用するボールのようなもの)、“木に登る方法の延長で、月には行けない” というたとえ話があります。要するに現在の延長上のみで考えるのではなく、着想、発想の飛躍が必要と感じました。

2018年11月21日水曜日

電気学会情報システム研究会で発表しました

田中哲雄研究室に所属しています、情報工学科4年の安部功亮です。

11月9日から10日にかけて、石川県金沢で開かれた電気学会・情報システム研究会に参加しましたので、そのもようを報告いたします。

実際の発表内容と様子が以下になります
・安部功亮,田中哲雄,松本 一教:穴埋め式ワークブックシステムの実用化に向けた機能拡張

発表の様子
今回、初めての学会でしたので発表前は非常に緊張していました。
発表中はなんとか落ち着いて発表練習通りに近い発表が出来たと思っています。
質疑応答時では質問に対してしっかりと返答が出来ないことがあったのでそこは今後の課題となりました。貴重な意見もたくさんいただき、今後に向けてたいへん参考になりました。

最終日には兼六園と金沢城へ行きました。
兼六園:紅葉の季節で真っ赤に色付いてます
金沢城:かなりの大きさです
初めての学会発表は多くのことを経験することができ、とても良い経験となりました。
これを糧に今後の研究を進めていきたいと思います。

2018年11月19日月曜日

11月16日 展示会で最新情報工学を収集してきました.AIが流行っていました.


11月16日 展示会で最新情報工学を収集してきました.AIが流行っていました.


 世の中の技術の推移は激しく,特に情報関係の技術は日進月歩ではなく,分進秒歩と言われています.情報工学科の教員としても世の中の技術動向を論文だけでなく,企業がどのように最新技術を扱っているのかを色々と調べることが必要です.


 11月16日に「ET & IoTTechnology 2018ET/IoT総合技術展)」を見学してきました.場所はパシフィコ横浜で,みなとみらい線のみなとみらい駅から歩いて5分程の所に展示会場があります.中に入ると沢山の企業と沢山の人・人・人・・・・16日は1万人近い来場者があったようです.


  

 この展示会は基本的に組み込みおよび IoT(Internet of Things) 関係の展示会なので,ハードウェア関係が多いのですが,今の時代ハードウェアだけでは売り物になりません.よってどのようにソフトウェアやアルゴリズムをハードウェアに入れて,高性能な処理をさせるか,ということになります.


 ざっと回ってみて,人工知能(AI)や画像認識関係の処理が非常に多いことが今年の特徴でした.特にエッジコンピューティングやエッジAIという用語があちらこちらで見受けることができます.


 


 エッジコンピューティングとはクライアントに近い所でデータ処理をすることであり,IoT のようにセンサーからの大量のデータを上位のコンピュータの負荷を掛けることなく端末側で処理をしましょう,という技術です.分散処理と考えると当たり前と言えば当たり前ですが,今までは大量のデータを小さなコンピュータで処理するこが難しく,Raspberry Pi のような小型コンピュータでも処理ができるようになってからこの分野で頑張る企業が増えました.


 エッジAIはディープラーニングを使ったAI(ニューラルネットワーク)をエッジコンピュータ(端末側)で処理をしましょう,というものです.今年の展示会ではニューラルネットワーク処理についてコンピュータを使うのではなく,LSI技術を使って高速に大量のデータを処理しましょうという流れがありました.その中でも認識技術(音声・画像)処理の展示が多くあり,各社その為のハードウェアを紹介していました.

Intel (皆さんのパソコンの CPU を供給しているメーカーです)でも FPGA (field-programmable gate array) による RNN(Recurrent Neural Network) の設計についてのデモがあり,非常に簡単にニューラルネットワークのLSI化ができることが示されていました.これにはちょっとびっくりです.こんなに簡単に性能が高いAIがLSI化できるなんて...  ちなみに【ここ】に Intel の FPGA AI 動画があります.単なる宣伝ですが.

あとは面白いところで東芝がジェスチャでプロジェクタの画面を制御するという展示がありました.うちの研究室でも昔キネクトを使って同じようなことをしていましたが,最近はジェスチャ認識の小さなデバイスがあるため,小型化ができるとのことでした.



またIoT技術を使って簡単にコインパーキングにすることができるという展示もありました.説明を聞くと今の技術でも十分に実現可能なのですが,これが発想の力なのでしょうか,賞をとるだけのアイデアだなーと思いました.本学で実施している「夢コン」のアイデアも数年後には実現できる,または実現しているようなものもあるかもしれませんね.


こんな感じで展示会をざっと数時間かけて回りました.なおこの時期になるとみなとみらい駅のあるクイーンズスクエア横浜ではクリスマスツリーが飾られます.毎年趣向をこらしたツリーなのですが,今年は大きな時計が飾られていました.時間は合っていませんでしたが..




また来年の展示会に行って世の中の流れを汲み取ってみたいと思います.