M1の門倉です.今回AMBIENT 2018(ギリシャ,アテネ)で発表してきましたので報告をいたします.昨年のバルセロナから早1年が経ちまして,海外での2回目の発表でした.
初めに学会発表と聴講に対する感想です.
「Feasibility Experiment on Position Estimation of Various Sound
Sources in Indoor Environment」
口頭発表は原稿を読みながらの発表ですが,昨年よりは滑らかに話せたのかと思いますが,去年より前を向けなかったのは反省点です.また,質疑応答も聞き取れた質問はほんの一部のみで,かつその質問に対する答えも文章を頭の中で構築できなかったのはほんとに痛いです.(他のブログ記事を読んでみると皆さん出来ているようで本当にすごいです)
他の発表の聴講については,分野が近いところでしたら3割くらいは理解できたと思うのですが,分野が離れると知らない単語が大幅に増えほとんど発表内容を理解することができませんでした.
海外の学会に参加して,英語において書いてある文章を理解するよりも,話した内容を理解することのほうが何倍も難しいと今回すごく感じました.書いてあるものはわからなかったら少し戻って読み直すことで意味が分かるようになりますが,話された文章は聞き取れないとそのまま流れて行ってしまうので,内容を理解することはとても難しいです.書かれた文章を読むだけではなく,話された言葉を聞き取る力も海外の学会に参加する際にはとても重要になるとわかりました.もちろん,英単語を覚える等も必要となると思います.というよりも,そもそもこれがないと読めないし,聞き取れないです.本当に.
日本語では十分聞き取れるような音量であっても,英語ではもわもわとした音にしか聞こえず.発音を聞き取れないのでリスニングはちゃんとするべきだと思いました.
(余談として,発表者と質問者が英語で議論しているのを今回初めてうらやましいと思いました.自分もそのようなことができるようになりたいです.)
さて,反省はこの辺にして次はせっかくギリシャに来たのですからその土地ならでは,ということで観光についてですがその前にギリシャについて少し.
今回の訪問で初めてギリシャ語を見たのですが,書いてある文字からどのように発音するのか全く分からないですし,文章中に数式に出てくるΣやΠがあるので読んでいて不思議な感じがします.でも,近代の学問が古代ギリシャから始まっているのかと思うと,数式にギリシャ語を使用するのはすごく自然なことなのではないかと思いました.
観光として初めに訪れたのはアテネのパルテノン神殿周辺です.
これまで使ってきた様々な教科書に掲載されてきたパルテノン神殿を間近に見るのは少し不思議な感じがします.ヨーロッパは石造りの文化なので,こうやって古代に建築されたものが風化しながらも,現代に建築物という形によって思想を受け継いでいるようです.
パルテノン神殿近く.
白い石が青空に映えてとても素敵な景色です.そして,ギリシャはこの時期でも日中は暑いぐらいなので半袖がちょうどいいような陽気です.また,このパルテノン神殿は丘の上に立っていてアテネ市街を見渡すことができます.訪問した時には足場が組んであり修復をしているようでした.
この周辺の場所に入るときには入場券が必要で,パルテノン神殿以外に複数の場所に入れるパスは5日間有効で30ユーロするのですが,後世にこの遺跡を残すためなら全く損はないような金額だと思いました.
次に向かったのはアテナイのアゴラです.パルテノン神殿から目と鼻の先にある場所です.アゴラの中にあったこの建物はパルテノン神殿と似たようなデザインでサイズは少し小さいですが,保存状態はパルテノン神殿より良好にみえます.
次なる訪問場所はエーゲ海に浮かぶ島々です.
イドラ島にて
訪れた島は,写真のイドラ島,ポロス島,エギナ島の3島です.
どの島も山に向かって建つ建物と海との対比がとてもよく,すごくきれいな景色でした.また,エギナ島は近代ギリシャで最初に首都だったらしいのですが,店が立ち並び栄えている景色を見ると確かにそのような雰囲気があります.
最後に,今回の学会発表に伴うギリシャ訪問は,海外の学会という面においても,世界を知るという面においてもとても良い経験になったと思います.そして,今回の記事で書いたことを忘れずに次につなげていけたらと思います.
これで,AMBIENT 2018の発表報告を終わります.
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