2018年11月2日金曜日

学会発表報告 - GPS/GNSSシンポジウム2018 -


 10/30から11/13日間にわたって東京海洋大学越中島キャンパスで開催された上記シンポジウム(リンク)ですが、M1の門倉丈君が発表したので、報告を兼ねて・・・

  前置きGPSGlobal Positioning Systemの略で米国開発・運用のシステム名です。GNSSGlobal Navigation Satellite Systemで衛星を用いた測位システムの一般名です。米国以外にも、欧州(ESA加盟国というべきかな)、ロシア、中国が独自にGPSと同様のシステムを開発・運用していることから、全部をまとめてGNSSと一部では呼ばれています。ちなみに、我々は衛星を用いた屋外での測位ではなく、屋内での測位ということで、この学会の末席を汚しています(謙遜を含む(^_^))。 短い記事にしようと思っているんだけど、必要な情報ですね。



海洋大に行く途中。東京駅からでも歩いていける距離だと思います。私は地下鉄月島駅から。その道すがら。昔好きだったテレビ番組「パパと呼ばないで」の舞台は、この近くなんだと思いますが、40年以上も経っていれば変わるのも当然ですね。肉眼では、スカイツリー大きく見えたのですが・・・
 












論文タイトルは、「室内音源の位置推定のための受信時間差の測定と評価」です。
彼の発表の様子です。結局、シングルセッションになりましたが、結構な人数でした。特筆することはありません。いつもと変わりはなかったです。質問対応は、俺がやった方がいいな、と見ていていつも思いますが、これは私の自惚れですね。自分のときは、意外と言うべきことがその場では出ず、後で・・・というのが多いです。門倉君も同じだと思います。

例によって記念写真。越中島会館は、前身の東京商船大学からの由緒ある建物で、雰囲気があります。報告は以上です。

付録とお願い
昼食後は、昨日11/1が高精度な測位を実現する日本版GPSともいえる“みちびき”の受信機の公開デモがありました。写真は順に、“タワーマンション、明治丸とGPS受信アンテナ”、“受信アンテナを回しているところ”、“受信アンテナの移動履歴”です。これまでのGPSは数m程度の誤差(最大では10mを超えることも)であるのに対して、最後の写真で分かるように、誤差は数cm程度になっています。デモ実施の条件がよすぎます。





と、いうことで、ここでお願いがあります。知人から衛星を用いた位置情報の応用、特にエンタメ系で考えてくれ、と言われています。ポケモンGoなどはその典型的な例と思われます。やったことないけど・・・
 興味のある人やアイデアのある人、質問のある人は、遠慮なく情報学部棟8F 804までお願いします。(ブログの 私物化ですね。ご容赦!!!)ゲーム好きな人はこの機会にお願いします。

さらなる付録(しつこいけど・・・)
 あまりにも風景がよかったので。東京駅から程近くに、こんな風景があるなんて・・・。明治丸は重要文化物です。明治初期に英国から購入、明治天皇も乗船された由緒ある鉄船です。方や、隅田川とタワーマンション。


■門倉君の感想
「室内音源の位置推定のための受信時間差の測定と評価」

ソサイエティ大会で発表したテーマの続きです.発表はつつがなく終わったのですが,質疑応答は終わった後に後悔がありました.これ毎回書いている気がします.

本学会のテーマが測位航法なので,多くの発表テーマがGPS/GNSS関連(今回は準天頂衛星みちびきの4機体制での運用開始日に重なったのでQZSSが多い)でしたが,私の発表テーマのようにそれ以外の発表テーマもありました.さらに,同じように音を用いた方向推定(私とは方法が違う)を目指した発表があり,近いテーマですので次の展開がどうなるのか楽しみです.

GPS/GNSS関連で気になったテーマは,衛星からの電波が届かない橋梁下などで,測位精度を維持する技術です.自動運転に必須の技術であり,車速センサのみでは精度が出ないらしく,複数のセンサを使用すること等により高い精度を出していたため,やはり一つだけではなく,複数の方法を組み合わせることが高い精度を出す上で重要なのだと感じました.

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