2011年3月31日木曜日

携帯電話を使った防犯システムが神奈川新聞などに掲載

 森の里4丁目の自治会長からご依頼があり、1年半の共同研究を経て、携帯電話を使った防犯システムを開発しました。そして、この開発したシステムが様々なところで報道されました。

【報道一覧】
メディア タイトル リンク
 神奈川新聞 防犯や災害情報を携帯で、自治会が神奈川工大とネットワークシステム開発/厚木 リンク
 Yahoo! ニュース 防犯や災害情報を携帯で、自治会が神奈川工大とネットワークシステム開発/厚木 リンク
 タウンニュース 森の里4丁目自治会 独自の防犯システム運用へ リンク
 カナロコ 防犯や災害情報を携帯で、自治会が神奈川工大とネットワークシステム開発/厚木 リンク
 47NEWS 防犯や災害情報を携帯で 自治会がネットワークシステム リンク
 mediajam 防犯や災害情報を携帯で、自治会が神奈川工大とネットワークシステム開発/厚木 リンク
 ITnow 防犯や災害情報を携帯で、自治会が神奈川工大とネットワークシステム開発/厚木 カナロコ(神奈川新聞) リンク
 神奈川工科大学 <地域と連携>地域の目-防犯システム始動へ リンク

文章での説明は、上記のリンクをクリックしてください。このブログでは、開発したシステムが簡単に分かるように、GIFアニメーションを作ってみました。


情報投稿の流れは、図にしてみました。機能的には以下の特徴があります。
  • クリックするだけで自動ログイン
  • GPSを使った自動住所入力

 配信されるメールについても図にしてみました。

情報工学科から9件の講演論文投稿  ~電子情報通信学会2011年総合大会~

3月14日~17日の日程で,東京都市大学世田谷キャンパスにおいて,電子情報通信学会(リンク)の総合大会が開催され、本学科から9名の学生が発表する予定でした。
本学会は、我が国の電子工学、情報工学、通信工学の三分野を取り扱っている学会であり、1911年(明治44年)に端を発し、1987年に現在の 学会名となりました。約28,000名の会員に加えて5,300名の学生会員から構成され、本学科からも多くの学生が会員となっています。
今回の大会は地震の影響により、残念ながら講演は中止となりましたが、発表予定だった学生とその論文タイトルをご紹介しておきます。

発表予定者と発表論文タイトル
金丸皓太 組み込み端末を用いたレシピ検索システムにおけるクライアントノードの統合化
松尾実苗 JPEGエンコーダーのハードウェア実装
村上涼 PCI-Express 制御コアを用いたブリッジの実現
川崎大地 スライド辞書を使用したハードウェアの実装
馬場賢浩 周期的要素を含む模様の欠損部検出法の提案
岡村 将志 まばたきによる筋電位変化を用いた入力インタフェースの検討
篠原 正幸 ケータイを利用した防犯情報共有システムの検討
−厚木市森の里四丁目/地域の目,防犯ネットワークの構成−
秋山 征己 FPGAを用いた超音波測位システムの広域化に関する検討
須永 光 超音波測位システムの屋内歩行者向けナビゲーションへの適用に関する検討


彼らの論文は、以下のDVDに保存されています。このDVDは、学会参加者に配布されるとともに全国の学会員、電子・情報・通信に関係する研究開発を行っている企業の研究者らが購入します。また、全国の大学図書館にも納入されるものです。

講演論文が収められたDVD

今回の地震でお亡くなりになった方々のご冥福をお祈りし、被災された方々に心からお見舞いを申し上げます。

私の半世紀の人生の中でも今回の災害は国難ともいうべき大災害といえます。献身的な努力によって復旧作業を進めていらっしゃる方々に心から敬意を表した いと思います。日々の節電など一人一人の学生、我々教職員がご協力できることは小さなことかもしれませんが、それらの小さな行動が強い絆、大きな塊となっ て、一日も早く復興されることを切に願っています。

インドのお土産

三知子と孝典のインド特別講義のなかに,「ドゥワタという滝の周辺が大理石の産地になっていて,露店で大理石を加工したお土産を売っている」というレポートがありました.
そのお土産を松田先生から頂いたので,ご紹介します.

象のおきものです.5頭の象がそれぞれ違う色の大理石で彫られています.教員室のテーブルの上に置いてあります.打ち合わせに来られたお客様や先生方の注目の的.もう一つのカメは,別の先生へのお土産です.「象をブログに載せるなら,こちらも.」ということで持ってきてくださいました.こちらは,甲羅のなかにもう1匹カメが彫られています.なかなか凝ってます.”親亀の中に子亀を・・・♪”
カメの中にもう1匹カメが (写真だとよく見えないのが残念)
文鎮としても活躍(?)

松田先生,ありがとうございました.

2011年3月30日水曜日

パソコンを組み立てない理由

こんにちは。再々度、来年度から大学院生のK林です。僕の研究室のパソコン紹介を2回しました(1回目2回目)。

前回、新しいパソコンを購入した話を紹介させていただきましたが、組み立てていないパソコンでした。なぜ組み立てていないかというと、最新のCPUであるCore i7-2600K に合うマザーボードとして、P67A-UD3Rを選んだのですが、これに問題がありました。

パソコンに詳しい人はインテルのチップセットの不具合のニュースを聞いたことがあると思います。このマザーボードは、それに該当しています。まだ、代替品が発売されていないのですが、発売されたら無償交換になる予定です。
繋ぐ場所に配慮すれば、普通に使うことは可能です。ですが、代替品と交換になるくらいなら、もうちょっと後で組み立てようという気にもなります。いつ組み立てるかの判断は、もうすぐ入ってくる新4年生に任せようかと思っています(^_^)。

松田先生が(社)日本機械学会「2010年度 標準事業表彰 国際功績賞」を受賞

本学科の松田三知子教授(三知子と孝典のインド特別講義でおなじみの松田先生です)が,社団法人日本機械学会より「2010年度 標準事業表彰 国際功績賞」を受賞しました.この国際功績賞は,基準に関する国際交流や,国際的地位の向上,もしくは日本の標準化事業の発展へ顕著な貢献をなした個人に対して授与されます.

今回の受賞は,国際標準化機構(略称ISO)という工業分野の国際規格を策定する団体での活動が評価されたものです.松田教授は,ISOの生産ソフトウェア環境に関する国際規格を開発する作業グループでコンビナを務められ(ISOでは作業グループのリーダのことをコンビナと呼びます),日本発の国際規格ISO16100シリーズの開発を主導されました.

ISO16100シリーズは,パート1~6の全6部から成る国際規格で,製造アプリケーションシステム開発のための共通基盤として,流通している生産ソフトウェアの相互運用環境を構成するために必要な技術を国際標準化したものです.これにより,アプリケーションシステム開発の効率化とコストの低減が可能となります.

松田先生に感想を語っていただきました.

大変うれしく思うと同時に驚いています.また,色々な形で私の標準化活動をご援助くださった方々に,大変感謝いたしております.

驚いていると申しましたのは,私が国際コンビナを務める作業グループの日本国内の審議団体(経済産業省から委託を受け国内対策委員会を組織する団体)は,日本機械学会ではなかった(2009年度までは精密工学会,2010年度から(財)製造科学技術センター)からです.自学会の活動でないものに対しても,広く公平に全体を見るという学会の在り方に少々感服しました.また,そのような学会から,私の活動をご評価いただいたことを,とてもうれしく誇りに思います.

現在,ISO16100シリーズを基礎として,その利用方法とその利用のために必要な技術基準を,ISO16300シリーズとして国際標準化することを計画中です.今後は,ISO16100シリーズの普及に向けてもうひと頑張りする予定です.

教育工学研究会で発表

平成23年3月4日(金)に徳島大学において、電子情報通信学会 教育工学研究会(ET研)が開催されました。全体で56件、1日のみの開催なので3パラレルでの発表となり、大変賑やかな研究会となりました。本学科からは1件の発表を行いました。

発表は「ケータイを用いたリアルタイム授業支援システム(Q-Vote)の運用評価とシステム拡張」で、講演者は大学院修士課程1年の篠原正幸君です。 卒論で設計、システム構築した授業支援システムを今年度実際に教員が使用した評価結果とそれを踏まえたシステム機能拡張に関する内容です。




発表時の様子です。彼は、外国での発表(関連リンク)を含め多数の学会発表や日本を代表する大規模展示会での出展と説明とも経験していること(関連リンク)、身長180cm超、体重100kg超であることもあり(ホテルの大浴場で一緒になりましたが、立派な体格であることを再認識しました)、写真からは残念ながら初々しさが見られません(しかし、態度がでかいわけではありませんので、念のため)。質問にも十分余裕を持って的確に応えていました(任せて問題ないと安心しています。教員のお仕事は、単なる写真撮影係となっています。)

以下は、彼に書いてもらいました。

今回の学会は質疑応答を重視する方向性から、発表13分、質疑応答7分という形式でした。普段は発表が15分なので、主旨以外を速めに喋るように心がけました。発表前は緊張しますが、喋り始めればどんどん落ち着いていきますので、特に問題も起きず発表を終われました。質疑応答では、構築したシステムを将来どのように展開していくのか?システムが学生に提示する質問と教科書の内容との連携機能などを聞かれました。質疑にはきちんと答え返せましたし、アドバイスも頂けましたので良かったです。

以降、プライベート時間です。




発表後の夕食は3人で食べました。いつも通りですね。

翌日、3人はそれぞれ別れて徳島観光に行きました。

自分は徳島城跡→鳴門の大渦→大塚国際美術館と見て回りました。
城の堀には鴨がいます。ちゃんと鴨用のハウスがあったりします。城の堀に鴨がいるのは普通なんですかね?自分は見慣れた光景ですが。



次は鳴門に大渦を見に行きました。渦を見るには
  • 高速船に乗って渦の近くで見る。
  • 橋の上からガラス越しに見る。
の2通りがありました。船は小型船と大型船の2種類があって、小型船は渦の回りを何周かして帰港、大型船は渦の中心で停船してから帰港という形でした。



自分は渦が一番強いという時間帯に行きました。ずっと同じ場所で渦が出来ているかと思っていたのですが、対流がぶつかって渦ができるので、そこかしこで小さい渦ができるばかりでした。船で見られるくらいなので、大きな渦ができるはずはなかったですね。

次は空港への帰り道になる大塚国際美術館に見に行きました。徳島はオロナミンCなどで有名な大塚製薬が誕生した地で、その大塚製薬が開設した美術館です。大塚国際美術館では定期的にギャラリートークを行っていて、この日は土曜日だったので、かなりお客さんがいましたね。時間がなかったので、早足で見て回りましたが2時間ほどかかりました。それほど広い美術館です。一度は来館することをお勧めします。(モナリザ、最後の審判やパリ ルーブル美術館、イタリア フィレンツェのウフィッツィ美術館所蔵の多数の名画が実物大の陶板(確か)で展示されています。4km程度の展示ルートです(指導教員追記))





以上でET研は終わりました。

指導教員後記
今回の学会発表は、発表者の篠原君と学内の教育システムの運用管理を担当されている技術職員の方と指導教員である私の3人で行きました。彼が構築した教育システムは来年度から技術職員の方の協力を得て、学内の教育システムへと展開していくことになります。卒論で作り上げたものが、複数の教員が授業で使用する定常運用システムとなることに感慨を覚えます(初期段階では、システム仕様で彼とやりあったことが(走馬灯のように)思い出されます)。

2011年3月29日火曜日

メモリが16Gバイトしか積めない

こんにちは。再び、来年度から大学院生のK林です。今日は、僕の研究室のパソコン紹介の2回目です。1回目はこちら(リンク)です。去年は、学生用PCとして8台、先生が買いました。しかし、来年度は卒研生が増えてPCが足りなくなるので、4台買い増しました。まだパーツのままで組み立ててません。


今回のCPUは、最新のCPUであるCore i7-2600Kです。このCPUを先生はすごく残念がっていました。前回は24Gバイト積んだパソコンを作れたのですが、今回は16Gバイトしか積めないパソコンになってしまったからです。「16Gバイトしか積めない」って、変な表現ですよね。十分すぎると思うのですが (^_-)。

前回:    トリプルチャネルで、4Gバイト×3個組を2セット
今回:    デュアルチャネルで、4Gバイト×2個組を2セット

2011年3月28日月曜日

Core i7、メモリ24Gバイト搭載パソコン

こんにちは。来年度から大学院生のK林です。情報工学科の研究室では、1人1台、パソコンを用意してくれています。今日は、僕の研究室のパソコンを紹介します。ちょうど1年位前に購入したパソコンです。値段は199,999円です。20万円以上になると色々面倒なので、この値段になるようにしたそうです。大人の事情ってやつですね (^_^)。

 このパソコンは、CPUはCore i7 -920 2.66GHzで、DDR3のメモリが24Gバイト 積まれています!。これだけのメモリを使うことは難しいと思ったので、先生に「何でこんなにメモリを積むんですか?」と聞いたところ、「今のコンピュー タって、メモリを増設するんじゃなくて、大容量のメモリと差し替えになるしょう。だから、メモリ容量を増やしたいとき、元から積まれていた小容量のメモリ が余ってしまって無駄になるでしょ。それが嫌だから」という答えが返ってきました。
確かに、その気持ちも分かるのですが、去年はメモリが高い時期だったので、価格の約半分がメモリの代金 です。すごすぎ・・・。


追伸
研究では有意義に使えるようです。情報工学科の一番若い先生が、僕の研究室のパソコンを借りに来ました (^_^)v。僕ら学生も、使いこなせるようになりたいと思いました。

2011年3月25日金曜日

森の里4丁目との共同研究を記者発表

森の里4丁目の自治会長さんから、防犯システムを作りたいという依頼がありました。そこで、森の里4丁目と協力しながら、共同研究として「地域の目を生かした防犯システム」を作成しています。3月21日、厚木市役所記者クラブで、そのお披露目をしました。

マスコミ側の参加者の方は、厚木市役所の広報の方や、神奈川新聞の方、厚木のタウン誌の方が来てくれました。

打合わせの模様1


打合わせの模様2


詳しい仕組みは新聞発表があったときにしたいと思います。
このシステムは携帯電話を使ったシステムです。実際に動くところには興味深く見てもらえました。厚木市の広報の方は食い入るように見てくれており、神奈川新聞の方、厚木のタウン誌の方は熱心に写真に収めていました。
携帯で動くところを見せている様子
動作画面を写真に収めている様子
地震の影響で、災害時に使えるかという質問が事前にありました。実は、災害時に使うシステムは研究済みでした。そして今回のシステムは、この災害時のシステムで使われた技術を流用して、作られています。


災害時のシステムを説明する篠原くん(大学院生)





本システムは、情報メディア学科の先生も参加しています。本学の関係者は、情報工学科の2名の教員、情報メディア学科の2名の教員、大学院の学生1名となっています。

2011年3月24日木曜日

三知子と孝典のインド特別講義 その7

三知子と孝典のインド特別講義 その7(最終回)です.
今回は,松田先生による番外編つきです.
松田先生,鷹野先生,インドでの特別講義,お疲れ様でした.
講義でお忙しい中,ブログ記事を執筆頂きありがとうございました.
by ブログ管理人

バックナンバーはこちら.



3/5,インド情報技術大学ジャバルプール校(IIITDM-J)での集中講義を終え,3/6早朝にジャバルプールを発ち,デリーに向かいました.ジャバルプール空港で,デリー行きの飛行機を見ると,何かしら感慨深いものがありました.また,ゲストハウス-大学間等の送迎をしてくれ,今日も空港まで送ってくれたガニッシュさん,本当にどうもありがとうございました.
ガニッシュさん
デリー行きの飛行機に乗込む人たち

デリーにはお昼前に到着しました.日本への飛行機は深夜発なので,デリーで買い物や観光をする時間がありました.インドでの思い出に,インド産の紅茶やインドの民族衣装などを買うことができました.ダージリンティーの茶葉や,シルク・綿などでできた衣類は日本で買うと高いものもありますが,こちらでは品質の良い物を手頃な値段で買うことができます.
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ショッピング街
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ショッピング街を颯爽と歩く松田先生


観光は,ロディ庭園(Lodi Garden)と赤い城(Red Fort)と2か所回ることができました.
ロディ庭園は,草花に溢れた美しい庭園でした.週末だったためか,家族連れやクリケットなどを楽しむ若者など,たくさんの人々が訪れていました.庭園内には,2つのトゥーム(お墓を置く建物)が建立されていました.これらのトゥームの建築様式は,かの有名なタージ・マハルに影響を与えたと言われています.

【ロディ庭園】
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Tomb (トゥーム,お墓を置く建物)
トゥームの内部
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解放感の松田先生
庭園の様子

赤い城は,赤い石で造られたまさに赤みのある外観の城壁で囲まれたお城です.世界文化遺産の一つとなっています.中は,緑でいっぱいの広い庭園とともに大理石で造られた建物がいくつか残っています.

【赤い城】
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Red Fort (赤い城) その1
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Red Fort (赤い城) その2
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城内の庭

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王座らしき場所

この日の夕食は,日本食レストランにしました.現地の人が日本語であいさつしてくれました.お料理は,日本での味付けに近く美味しかったです.インドでの最後の食事でしたので,軽くお疲れ様会をさせて頂きました.



深夜に日本行きの帰国便に乗り,インドを発ちました.さよならインド,いつかまた訪れる日まで...
そして,翌日7日の14時過ぎに無事に成田空港に到着しました.そこは,なんと雪が降っておりました.3月の雪にも驚いたけど,インドとの気候のギャップがね...



以上で,インド情報技術大学ジャバルプール校での集中講義について記したインド日誌は終了です.この日誌を通して,みなさんが少しでもインドの大学や現地風景などの様子を共有することができ,また楽しんで読んで頂けたのなら嬉しく思います.また,共に講義を担当された松田先生を初めとして,支援頂いた外務省やインド情報技術大学ジャバルプール校の皆様方,最後まで本当にありがとうございました.


インド番外編 by 松田先生


鷹野先生,「三知子と孝典のインド特別講義」の取材と記事の執筆,そしてなにより特別講義,大変ご苦労様でした.ちょっとだけ,その鷹野先生を取材しましたので,舞台裏をご披露したいと思います.お疲れ様でした.インドでは,とてもよい経験をとても楽しくさせていただきました.ありがとうございました.

【鷹野先生活動中】
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ただ今取材中
ただ今記事執筆中

2011年3月22日火曜日

行き先表示板

研究室の入り口には、行き先表示板と呼ばれる、誰が何処にいるかが分かるボードがおかれていることが多いです。私は要らないと思うのですが、学生さんに聞くとあると便利と言います。

研究室前の行き先表示板の例
  学生の自主性に任せて作らせていたら、名前の書かれたマグネットが下の左側の写真のような出来栄えになっています。字の大きさ、シールのはみ出し具合など、あまりにもひどい出来栄えです。しかも作っていない人もいるという有様です。

学生が作ったマグネット(左側)と教員が作ったマグネット(右側)
  あまりにもひどい出来栄えなので、来年度用は私(教員)が作りました。私が作ると、以下の箇条書きの点を考慮し、出来栄えは上の写真の右側のようになります。
  • 磁石にはみ出ない範囲で、一番大きい字にする。デプラの幅も同様に気をつける。
  • シールの角を丸めて剥がれにくくする
  • 苗字が同じ人に対して、名前だけバージョン、苗字と名前混合バージョンを作り、どちらが使いやすそうか比べる
私(先生)が作ったマグネットを見て、再来年の学生は綺麗に作って欲しいという願いを込めています。つまり「来年度の卒研生受入準備であるとともに、再来年度の卒研生への指導の一環」になっています。また、注意点を箇条書きにしているのも、「こういったところに気をつけてね」という教育的指導の意味を込めて書いています。
現在春休みですが、大学教員は、こういった細かい作業や心配りをして過ごしています (T_T)。定型作業で迎え入れられれば楽なのですが、最近の学生さんの多様化に対応するために、色々思案しています。
マグネットを作った後は、ボードの出来栄えも気になりました。もしボードを作り直すことがあったら、ブログで報告したいと思います。

2011年3月18日金曜日

aibo

 みなさんはaiboという犬型ペットロボットをご存知でしょうか? 情報工学科のある研究室は、「自分でプログラムを組んで動かせれば購入」というルールがあるようで、aiboを購入しています。aiboは当時、他の研究室で人気があったようで、私の知る限り、もう2研究室が購入しています。

このaiboも今は老犬となったようで、某研究室前で番犬として鎮座することになっています。

ちなみに、この研究室所蔵のaiboは3代目の製品です。3代目のaiboは子ライオンを参考にデザインされています。そう言われてみるとライオンっぽいですよね。

2011年3月17日木曜日

タイムレコーダー ~見える化が大事~

現代社会では、情報技術を使って人やものやお金を管理しています。しかし、何でも電子化すれば良いというわけではありません。電子化することにより、データの改変が容易になったり、データが内部に蓄積されるだけで参照しにくくなったりするなどの、マイナス面もあります。


特に人の管理をするときは注意が必要です。人は「やる気」をなくすこともあれば、「ずる」をすることもあります。それらを防ぐために、努力の結果が見えるようにすることが大事です。このような目的を果たすときは、物理的な装置が役立ちます。

情報工学科の某研究室ではタイムレコーダーが導入されています。これは、卒研生の気を引き締め、
頑張る力を引き出すことが目的です。

このタイムレコーダーは、隣の研究室の先生にも好評で、現在2研究室兼用で使っています (^_^)。

お見舞い

3月11日に発生した大規模地震/津波の被災者の皆様に,心よりお見舞い申し上げます.皆様の安全と,一日も早い復旧をお祈り申し上げます.

2011年3月15日火曜日

情報工学科から9件の研究発表 ~情報処理学会第73回全国大会~

平成23年3月2日~4日の日程で,東京工業大学大岡山キャンパスにおいて,情報処理学会による第73回全国大会が開催され,情報工学科の学生により9件の研究発表が行われました(表1参照).

1960年に設立された情報処理学会は,現在では会員数が2万人を超え,国内外の情報処理分野の指導的役割を果たす学会であり,公式ホームペー ジによれば,「コンピュータとコミュニケーションを中心とした情報処理に関する学術および技術の振興をはかることにより,学術,文化ならびに産業の発 展に寄与する」ことを活動の目的とする由緒正しい学会です.もちろん,本学科の教員や大学院生・学生たちの研究活動の中心的な場となっています.

卒業シーズンとなる3月の学会では,修士論文や卒業論文で行った研究成果が多数の大学から発表されます.その例にもれず,本学科からも技術者や研究 者の顔つきに少し近づいた学生たちの活躍が見られた今回の学会でした.春めく季節の中,それぞれの新しいスタートへ向けて,これからも元気いっぱいに歩み 続けて欲しいと思います.

研究発表を行った学生たちの勇姿です.






表1.発表者と研究発表題目
平岡光重 オントロジを用いたレシピ分類とベストプラクティスの抽出
北見孝大 創造的開発技法における因果モデル洗練のための閾値設定法の検証
岡本幸樹 ネットワークモデルに基づいたエージェントシミュレーションによる情報推薦システム評価方法の提案
高見澤聖子 FACT-Graphを用いた社説の比較分析
中村孔明 手指形状認識による画像認証手法を行うための特徴軸決定~主成分分析による次元圧縮~
平澤 翼 音声認証における「なりすまし」の検証と対策の検討
野口敦弘 自己組織化マップを用いたタッチスクリーンによるキーストローク認証手法~打鍵リズムの再現性
上枝俊太 教育現場の情報流出事故防止を目的としたUSBメモリ貸出システムの提案
漆畑龍典 音声情報を用いたエンターテインメント動画のシーン分析と評価


発表した学生に,感想や後輩へのアドバイスを語ってもらいました.

学会の感想など

  • やっと終わった。
  • これからどうしよう…もっと勉強しなきゃ。
  • 次の学会が楽しみですね。
  • とても緊張しましたが、練習の甲斐あってか、スムーズに発表することができました。良い経験になりました。
  • 初めての学会ということで緊張した。質問への回答の口調、発表時の姿勢などの問題点が見つかり、今後に生かせると感じた。
  • 今回、発表して感じたことは、どれだけ凄い研究であったとしても、聴講者の興味を引くものでないと、なかなか興味深く話を聴いてもらえないと思いました。身近な問題であったり、違う分野であっても発想が面白かったり、インパクトが必要だと思いました。
  • FIT(情報科学技術フォーラム)2010の時よりは落ち着いて発表することができました。しかし、もっと聴講者のほうを見ながら発表できたらよ り良かったと思います。自分の研究の利点をもっとアピールしないと、なにを言いたいのか伝わりにくいと感じました。様々な研究を見ることができて、自分の レベルを確認できました。そのため、これから院に進学したら、もっと研究に力を入れようと思います。東工大の学食で食べたスンドゥブが美味しかったです。

高校生や後輩へのアドバイス

  • 大事なのは、ステップをひとつひとつ踏んでいくことだと思います。すると、「次はこういう風にしてみよう」と、次のステップの方向性や課題が見え てくると思います。受験や環境の変化で、焦ったり不安になったりすることもあると思いますが、まずは目の前のことをやってみましょう。
  • 今までの勉強を通して、自分が興味を持った分野に関して思う存分に研究することができます。今現在、興味がなくても、大学生活を続けていくうちに 興味が生まれてくるものです。大学は、あなたの意欲を育ててくれます。勉強や研究だけでない、様々な経験があなたを待っています。ぜひ、一度神奈川工科大 学のオープンキャンパスに来てください。
  • 学会での緊張感を味わうことは、良い刺激となると思います。学会で、様々な人からアドバイスをもらうことによって、自分だけでは見えていなかった物が見え、あらゆる角度から物事を考えることの重要性を学ぶことができる。
  • 大学では自分の興味のある分野を幅広く学ぶことができます。好きな講義を受けることが出来るので面白いと思います。高校でしっかり勉強しておくと大学でも余裕をもって生活できます。