2011年11月29日火曜日

第31回 理事長杯争奪囲碁大会 ~ある日の出来事(2)~

昨日は大学に泊まってしまったので、遅めの朝ごはんを食べに第2食堂に向かいました。すると、第2食堂の片隅で囲碁大会が開かれています。14人程度の参加者でしょうか。

カメラを持っていないので、その場は食事をして立ち去りました。今日はオープンキャンパスもあるので、食事の後はシャワールームに向かいました。

カメラを持って第2食堂に戻りました。すると、もう対局が終わってしまった組み合わせもあるようです。第2食堂そばのPCステーションでカタログを読んでいる先生がいます。

PCステーション前でカタログを見ている先生です
一昨年前退職なされ、現在は名誉教授です


これはまずいと思い、慌てたのですが、後の祭りです。時間も昼時に近くなったため、食事をしている学生が増えました。 囲碁大会を開いているようには、全く見えません。

奥の壁側で囲碁大会が開かれています

■その他の今日の出来事

今日は、他にも色々行事があります。他の記事でお楽しみください。

・ゲートボール大会
・オープンキャンパス開催

2011年11月26日土曜日

11月26日 オープンキャンパス

11月26日(土曜日)は、今年度5回目のオープンキャンパスでした。
今回も天候に恵まれ、訪問された方も寒さを感じなかったのではないでしょうか。
今回のオープンキャンパスのテーマは、

   「自己推薦・一般入試対策~入試直前、本番に備えよう!
                          
でした。情報学部棟12階メディアホールで、大学概要ガイダンス、自己推薦入試ガイダンス、一般・センター方式入試ガイダンス等が行われました。また研究室公開、情報工学科の相談コーナー、ソフト作成体験講座も開催されました。

大学概要ガイダンスでは、大学の施設や現状、将来像などが
説明されました。
自己推薦入試ガイダンスでは、手続きなどの説明が行われ
ました。 また適性検査の過去3年分の問題集が配布されました。
一般・センター方式入試ガイダンスでは,入試日程などの
説明が行われ「赤本」が配布されました。
情報工学科の相談コーナーは五百蔵先生が担当され、
情報工学科に関するあらゆる相談の窓口が設けられました。

今回の研究室公開は8階の松本研究室です。「データマイニングにより無限の可能性を発見しよう!」と題して,研究が公開されました。

研究内容の説明の他に、高校生からは「研究室の数は?、食堂の数や内容は?、体育の授業はある?、大学生活の雰囲気は?、研究室はいつ頃決める?、通学バスの時間や本数は?、毎日学校に来なければいけない?、入学案内のパンフレットの研究室紹介は役に立つ?、履修する授業はどのように決める?サークル・部活動はある?」など、多数の質問がありました。


1階ソフトウエア工房では、大学院生・4年生が4つの研究テーマを説明しました。「MIDI楽器の演奏情報を用いた楽器検索システム」、「自己組織化マップを用いたバイオメトリクス認証」、「スマートフォンを利用した屋内での位置情報取得システム」、「QRコードを使ったナビゲーションシステム」が紹介されました。

高校生からは、「演奏の音がはずれた場合は認識できる?、どのような就職先がある?、コンピュータグラフィックは何科?、情報メディア科との違いは?」などの質問がありました。
 バイオメトリクス認証・自己組織化マップを説明する大学院生。
音声をフーリエ変換し特徴を抽出して本人確認する(生体認証)
のだそうです。 高校生からは「カゼをひいた場合は?」などの
質問がありました。

5階ソフト実験室では、稲葉先生によるソフト作成体験講座が行われました。題目は、
  ビジュアルプログラミングによるアプリケーション作成体験講座
  ~ビジュアルプログラミングでストップウオッチを作ってみよう~
でした。保護者の方にも一緒に受講していただきました。体験講座の前の空き時間には、「授業の内容や雰囲気、通学方法や学校の様子」などの質問がありました。
講義は、実際にパソコンを操作しながら行います。
作成したプログラムは、特製CD-ROMに焼いて
配布されました。 
本日は、神奈川工科大学オープンキャンパスへ御来校いただきありがとうございました。

ゲートボール大会 ~ある日の出来事(1)~

グラウンドにたくさんの年配の方がいました。どうやらゲートボール大会のようです。以前の記事「幾徳杯 少年野球開会式」(リンク)でも書かせていただきましたが、神奈川工科大学は地域の人に場所を提供しています。

以下の写真は、全体像です。結構たくさんの人が来ています。

遠くから見たところです.
下の写真は、その一部をアップで撮ったものです。 真剣勝負している感じですね。


地域の皆さんの役に立っているのでしたら、幸いです。

■その他の今日の出来事

今日は、他にも色々行事があります。他の記事でお楽しみください。

・理事主催 教員囲碁大会開催
・オープンキャンパス開催

2011年11月25日金曜日

マイクロソフト・オン・キャンパスセミナー

木曜日の2限は3年生の「組み込みソフトウェア工学」という講義を行っています. この講義は組み込みシステムに関する企画,仕様策定,設計という面をソフトウェアを中心に解説するものです. 11月24日の講義は担当の教員ではなく「マイクロソフト」のデベロッパーと言われる開発担当者と教育関係を担当するアカデミックエバンジェリストのお二人に来校して頂き,ゲストスピーカーとして「マイクロソフトオンキャンパスセミナー」と題してお話をして頂きました.

この企画はこの講義が始まった3年前から毎年この時期に行うもので,担当教員の個人的な繋がりから始まりました. この日は最初の20分はアカデミックエバンジェリストの渡邊さんによるマイクロソフトが主催するITの世界大会「イマジンカップ」の説明が行われました. 今年のイマジンカップは180カ国以上の国から,計35万人もの学生が参加者しました.中には高校生でのグループあり,ITに関する技術を競い合う大会です.
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/academic/hh455216

日本からはソフトウェア部門と組み込み部門の2つから日本大会を経て,ニューヨークで行われた世界大会に出場しました. ちなみに昨年はポーランド,来年はオーストラリアで開催されます.来年は是非本校からも世界大会に出場できるチームが出ることを期待しています.なお,担当教員は昨年日本大会の審査委員長を致しました.
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/academic/hh533743

その次はデベロッパーの太田さんによる組み込み機器に搭載される .Net microframework,Windows Phone,Kinect のお話がありました.


プロの技術者しか目にしないような最新の技術と開発方法を聞くことで,普段使う機器が実は複雑なソフトウェアが使われており,その複雑なソフトウェアも Windows 上の開発ツールでは簡単に作成できてしまうデモを見て皆さん感嘆の声を上げていました.

デモとして一番面白かったのは Kinect によるものです.最初の写真はKinect を使ったデモで,二人の人をちゃんと認識するソフトウェアの説明で,Kinect から得られたデータをコンピュータ上で処理するソフトウェアの開発に関するお話をしています. Kinect を使ったデモは学生も興味津々で,皆神妙に聞いています.(2枚目の写真)


このデモは同時に7人までの人を認識し,それぞれ色を付けて区別することができるデモでした. この日のマイクロソフトによるセミナーは教員ではなく実際の現場で働いている技術者の方が来校して説明して頂きますので,学生にとっても現場の話,最新の話,それ以上に業界で働くことはどのような事なのか,ということを再認識したと思います.


情報工学科の「組み込みソフトウェア工学」の講義ではこれからも毎年マイクロソフトの方によるセミナーを開催する予定です. セミナーは誰でも聞けるように開放しておりますので,是非このブログを見ている皆さんも来年はこのセミナーを聞きに来てマイクロソフトの技術者の方々と接してみて下さい.

2011年11月24日木曜日

「宿題の解答」の解説

ある朝、私の部屋の前に問題が貼られていた話をブログで書かせていただきました(リンク)。この記事は色々反響を呼んでいます。
  • ログインせずにコメントが書きたい
    • ⇒ 承認制ですが、コメントが書けるようになりました
  • 「最後の計算結果を返り値とする」のはRubyの仕様です。Rubyじゃあるまし、何故?とtwitterで話題に(リンク)
  • 前回の記事は、情報工学科の1年生の授業であるC言語の採点をしているTAの疑問からでした。同様に、情報メディア科の1年生の授業であるC言語の採点をしているTAから、同じような現象にあい、答えを知りたいという、質問がある
そのため、解説記事を書かせていただきます。以前の貼紙(リンク)よりも丁寧に説明させていただきます。

説明を貼り付けた状態です(再掲)

■必要な知識1(レジスタとCPUの命令セットの知識)

コンピュータはメモリ上にある値を直接計算することができません。レジスタと呼ばれるCPUの中にあるメモリに一旦コピーしてから計算します。つまり、以下の3段階の手順を踏んで計算します。
  1. メモリからレジスタに値をコピー
  2. レジスタ上で計算
  3. レジスタの値をメモリにコピー
■制限されたC言語でアセンブラ(レジスタ)の知識を学ぶ

x86の命令セットを、C言語の世界の代入文で表現すると、以下の制約を持っているC言語と解釈することができます。
  • 演算は、「?=」という形式のみ(*=, +=, など)
  • 「?=」の左辺と右辺には単独の変数、または単独の定数しか書けない
  • 「?=」の左辺と右辺の両方に変数を書くことはできない
  • レジスタと呼ばれる特殊な(一時)変数がある(レジスタは、EAX、EBXなどの名前である)

例題1:C言語で「a = b;」という文は、この制限されたC言語では「EAX = a; b = EAX;」の2行で表されます。

例題2:C言語で「a = a * 13;」という文は、「EAX = a; EAX *= 13; a = EAX;」という3行の文で表されます。

例題3:C言語で「a = 3;」という文は、同様に「a = 3;」という1行で表されます。つまりレジスタには値が何も入りません。

■必要な知識2(関数の返り値の受け渡し方)

以下の話は、正確にはコンパイラ依存です。ですが、大体、以下のようになっています。関数に引数を渡すときは、スタックに値を積みます。関数の計算結果はレジスタを使って受け取ります。すなわち以下のような約束事で関数の値を受け取ります。
  • 関数が呼び出された側は、関数の終了直後に、計算結果をEAXレジスタに格納しておく
  • 関数を呼び出した側は、関数呼び出しから返ってきたら、すぐにEAXレジスタから値を取得する

■ソースコードを読み解く

ソースコードとアセンブル結果とコメントを載せておきます。

; 10   :   y = mul(x);
mov      eax, DWORD PTR _x$[ebp]    ’ 変数xの値をEAXレジスタに格納
push eax ’ EAXレジスタの値をスタックに積む(つまり、xの値を引数として渡す)
call     _mul’ mul関数を呼び出す
add      esp, 4’ スタックポインタをずらす(関数呼び出しの後始末)
mov      DWORD PTR _y$[ebp], eax’ EAXレジスタの値を変数yに格納
; 15   : int mul(int x) {
push      ebp
  mov       ebp, esp
  sub        esp, 192           ;000000c0H                                 
  push      ebx
  push      esi                                                        
  push      edi
  lea         edi, DWORD PTR [ebp-192]
  mov       ecx, 48                              ; 00000030H
  mov       eax, -858993460                   ; ccccccccH
  rep stosd
左の10行は、関数呼び出しのわずらわしい処理(気にしなくてよい)
; 16   :   x = x * 13;
mov       eax, DWORD PTR _x$[ebp]; EAX = x;
imul      eax, 13; EAX *= 13;
mov       DWORD PTR _x$[ebp], eax; x = EAX;
; このとき、EAXレジスタには、計算結果が残っている
; 17   : }; (EAXレジスタに入っている値を、呼び出し側が受け取る処理をする)

■上記の予備知識を踏まえて解説

つまり本来ならば「returnで渡す値はEAXレジスタに書き込んで置き」、そして、呼び出し側が受け取るわけです。returnがないので、EAXへの書き込みは、今回ありません。しかし、計算にも同じEAXレジスタを使うので、最後の計算結果が残ってしまっています。今回たまたま、「最後の計算結果の値」と「返す値」が同じなので、実際には値を返していないのに、返したのと同じ結果になっている、ということです。


■発展
幾つか類題(?)を出しておきます。

◆ 関数の中で、以下のようにローカル変数に代入したときは、a(b)の値が返ってきます。

int foo(int a)
{
    int b = a;
}

◆ 関数の中で、以下のようにローカル変数や引数に値を直接代入したときは、値は返しません。EAXレジスタを使わずに代入できるからです。

int foo(int a)
{
    int b = 0;
}

◆ 関数の中で、以下のように比較して大きい値を返そうとしたときは、値を返します。比較するために、値をEAXレジスタに格納するためです。

int myMax(int a, int b)
{
    int c = b;
    if (a > b) {
       c = a;
    }
    /* return文を書かない(書き忘れる) */
}

◆ Borland Cでは、return文が無いのでエラーになる。

◆ gccは、Visual Studioと同様の結果を返す。

2011年11月23日水曜日

地方入試に行って来ました

神奈川工科大学は、推薦入試も地方会場があります。私は今年は、郡山(福島県)の担当でした。

入試のことは皆さんも興味がおありでしょう。でも書けません m(_ _)m。写真も載せられません m(_ _)m。
仕方がないので、郡山の夜の街の話を書こうと思ったのですが、入試面接を明日に控えているので、あまり飲み歩けません (^_^;)。それでも3種類、合計3合ほど、地元のお酒を飲むなど、地域貢献をしてきました。でもその写真はどこかにいってしまいましたm(_ _)m。唯一残っているのは、飲み足りなくて、コンビニで買ったビールです。

地元のビールが欲しかったのですが、飲んだのは、中国の青島(チンタオ)ビールです。反省する箇所が一杯です m(_ _)m。


私事ですが、入試が終わった後、祖母の家がある安達駅に向かいました。智恵子抄で有名な智恵子の生家のあるところです。場所的には、郡山駅と福島駅の間くらいです。

福島県は未だ地デジ化してませんでした
震災があってから2度目の訪問です。前回は福島駅そばの親戚の家も訪ねました。

関東も大変ですが、東北の人々はもっと大変です。口では上手く言えないのですが、色々な話を聞いてきた中、その言葉一つ一つに重みがあるな、と感じました。

2011年11月22日火曜日

KAITシンポジウムが開催されました

11/19(土)の天候の悪い中、KAITシンポジウム2011が本学情報学部棟で開催されました。学内者も含めて、約200名近くの参加者があったようです。KAITシンポジウムは2回目の開催となりますが、今年は情報学部が幹事としての開催です。開会式の司会を情報学部長の速水先生が行いました。
速水学部長の開会式司会
その後、小宮学長挨拶、来賓挨拶(神奈川科学技術アカデミー馬来様・小林厚木市長様)の後、本学からの研究発表で、情報工学科の五百蔵先生が代表として「地域を守る情報技術」を発表しました。本学で行われている取り組みとして「地域情報マップ」、「地上網と衛星システムを用いた情報収集・共有システムの提案と基本実験」、「森の里地域の目防犯ネットワーク」の3件の概要を報告しました。続いて、本学からはロボット・メカトロニクス学科の高尾先生が「あらゆる人を支える情報技術」という演題で発表しました。
地域を守る情報技術五百蔵先生のアップ(^_^;)
やはり、前の方が空いています
その後、研究室見学、パネル展示紹介プレゼンテーション、ワークショップ等がありました。研究室紹介では、情報工学科の山本研究室が公開されました。廊下で、電子ホタルがお出迎えしています。
2階には案内のパネル山本研の電子ホタルの展示
また、「IT夢コン2011報告&入賞者発表」もありました。IT夢コン2011は、高校生を対象に7月に行われたのですが、その入賞者に再度来校していただき、発表を行なっていただきました。
展示を見る高校生
 最後は、パネル討論会「緊急時に安全確実な情報連絡手段を確立する」です。震災での教訓を含めて白熱した討論が行われました。

パネリストの方々
その後、懇親会が行われました。
「"殺陣"で学ぶ自分のキャラクター」ワークショップのチームと学長

KAITシンポジウム2011Webサイト

日産セレナ ライダーの撮影

神奈川工科大学は綺麗ですよという話は、このブログで何度かさせて頂きました。以前、三浦春馬さんのガルボのCMの撮影が、本学で行われたことを書かせていただきました(リンク)。ちなみにこの記事は3位と比べて、4倍以上の閲覧数を誇る、本ブログ1位の人気記事です。


今日は、日産セレナ ライダーの撮影が行われています。おそらくカタログに使われるのだと思います。白い車と黒い車の2台が用意されていました。
左側の端に見えるのは、初代理事長の銅像です。


遠景から撮影風景を見てみます。中央に小さく見えるのが、撮影中の白い車です。広々としてなかなか綺麗なキャンパスだということが分かっていただけるのではないでしょうか?


中央に小さく、撮影対象の車が見えます。しかし、こちらの写真では、理事長の像が見えません。理事長の像は、左下に伸びる道の先にあります。中央公園の広さが分かっていただけるのではないでしょうか?

本学に入学した際には、是非、位置関係を確認してみてください。

■追記(2011-01-16)
その他の撮影に使われた情報はこちらのまとめ記事へどうぞ




  • 良く撮影に使われる神奈川工科大学 (リンク

2011年11月21日月曜日

饗場直美先生がテレビ出演(3回目)


饗場直美先生が、またまたテレビ出演です。未だ2回放送がありますので、是非見てください。今回はお弁当の話です。番組情報によると、「昼食を手作りにするのであれば、栄養バランスの良いお弁当にしたい。自分に合うお弁当を作るポイントとイタリア料理シェフ考案のヘルシーお弁当の作り方などを紹介する」だそうです。

タイトル
NHKEテレ3東京

きょうの健康 食で健康「お弁当でヘルシー生活」



■放送日
2011/11/17(木) 20:30 ~ 20:45
2011/11/22(火) 14:45 ~ 15:00
2011/11/24(木) 12:30 ~ 12:45
 ■過去の放送
きょうの健康 食で健康「ミネラルを上手にとろう」 (リンク)
きょうの健康 食で健康「豆ってすごい!」(リンク)

2011年11月18日金曜日

国際会議(AmI2011)発表報告

 番外編(アムステルダムの休日)(リンク)で頭だしをしましたが、修士2年の須永 光君(静岡県立下田高校出身)が国際学会(Ambient Intelligence 2011、略称AmI2011)で、日ごろの成果を論文にまとめ、”Discrimination of Multiple Objects and Expanding Positioning Area for Indoor Positioning System using Ultrasonic Sensors“というタイトルで発表しました(報告なので、一応タイトルは書きます)

 Ambient Intelligenceということで(直訳すると知的環境という感じでしょうか?)、コンピュータによって生活環境そのものに知能を持たせ(人間はコンピュータの存在を意識することなく)、人間の生活をよりよくする研究に関する成果が会議の主な発表テーマです。

 本ブログは、その公式報告です。本会議の発表件数は50件その他、ほとんどが北ヨーロッパの国からで(ドイツが一番多かったようです)、日本からは我々を含め、3件の発表でした。

トラムに乗って、会場となっている大きなホテルに向かいます。特に米国では大きなホテルがコンベンションの会場となることが多いですが、アムステルダムでも同じようなホテルがありました。

学会の会場となったホテルです。宿泊ホテルからトラムで約20分。乗り継ぎがなくて楽でした。アムステルダムの中心街は古くからの建物が多いのですが、ここは郊外であり、近代的な建物が多くありました。

Chair person、要するに司会者(我々は座長といいます。なんかドサまわりの旅芸人みたいですが)に紹介される須永君。セッションの1番バッターなので、緊張感は高まります。


発表中の様子。とにかく、声は大きく発表するように・・・、と徹底しました。いまさら、内容までは変えられないので。


順調に発表している様子です。国際学会の提出論文には審査があり、それを通ったものが発表を許されます。自信を持って臨め、と言いました。会場は結構大きかったです。質疑応答を含め、無事終了しました。お疲れ様でした。


夜は学会主催のバンケット(宴会)。学会会場のホテルから運河を走行するフェリーというかボートに乗って宴会会場に向かいます。写真では小さく見えますが、100人近く乗れると思います。暗くてすみません。実際に夜の街は日本の街のように明るくありません。街灯が暗いです。十数年前に始めてきたときは、街が暗くて怖く感じた記憶があります。

ボート内での一シーン。フィンランドからきた女性が隣でした。ボートから眺める街の夜景に趣がありました。こんな寒い時期にボートなんて・・・と最初思っていましたが、ホート内は暖房が強く、北海道の冬の家と同様でした(ボートの窓を開けている人もいました)。

宴会会場の前で。ガイドブックには「計量場」とありました。そこを現在はレストランとして使っているようです。



宴会会場の一シーン。人数が多いこともあり?なかなか料理が出てきませんでした。日本と異なり、宴会を仕切る?というか司会者はいませんでした。会場を去ったのは11時近くになっていました。ホテルへの帰路は人出がすごかったです。仕事帰りのような人も多かったように見えました。

 (当然ですが)何とか無事、帰国できそうです。学生が発表する前は、私も毎回緊張し、「こんなことなら、何もわざわざ学会発表しなくても・・・」と思うのですが、それまでの学生の努力や目標達成による学生の満足した姿を感じるに、発表終了後は、また・・・と思います(のど元すぎれば、の心境です)。気力と体力がある限り、学生とともにやっていきたいと考えています。

最後に、発表者の須永君の談話を・・・
「初めての海外旅行(旅行!!と言ってました)で、不安と緊張がありました。現地に来てから発表までの間に緊張もほぐれ、いい経験ができたと思っています。発表の準備に長い時間をかけましたが、本番ではきちんとできてよかったし、嬉しく感じました。一方で、中学・高校時代に英語をきちんと勉強しておけばよかったという反省もあります。」

ということでした。高校生のみなさんは、先輩の談話の意味を感じて、勉強も頑張ってください。

2011年11月15日火曜日

国際会議出張番外編 -アムステルダムの休日-

 これまでは、発表報告を最初に、その後に番外編を持ってきていましたが、今回は実際の時系列を重視し、最初に番外編を持ってきます。

 今回は、修士課程2年の須永光君が国際学会で発表するためにオランダ アムステルダムにやってきましたので、その報告をします。今回のネタは番外編、要するに学会発表以外の部分(時差ぼけ解消の取り組み)の報告です。発表部分は正式報告として別出しにします。

他の外国出張と同様、現地着は夜。今回は、空港から電車、トラムと乗り継いで何とか到着。一人の場合は、タクシーを使うことも多いですが、ここは経験を・・・、ということで。夜は方角が分からないし、慣れない土地で大変。飛行機の到着も遅れ、ぐったり。須永君は服をきたまま寝たとのこと。

疲れたなどと言ってはいられません。到着翌日は時差調整日であることを利用して、社会見学に行きます。8:30ロビー集合でした。写真のようにアムステルダムは運河で巡らされています。自転車が多く、そのための専用道路もあります。歩行者は車だけではなく、トラムという路面電車、自転車に注意が必要です。慣れていない我々は自転車道を歩行したり・・・大変でした。

運河沿いにあるFlower Market。時期が時期だけに、球根がほとんどでしたそれもでっかい球根。春は花がいっぱいになり、それは華やかなようです。実際、アムステルダムの名所のひとつです。

ダム広場の横にある王宮。あのナポレオンの弟が支配していたとのこと(ガイドブックからの不明瞭な記憶につき・・・)。訪れたときは朝早かったため、まだ人出も少なかったです(真ん中、下が彼です)


こちらはそのダム広場。塔のようなものが目印で、ここがアムステルダムの中心と言われています。

彼の後ろはアムステルダム中央駅。東京駅はここをモデルにしたと聞いたことがあります。我々の宿泊したホテルからはよく道を知った人が真面目に歩くと1時間くらいと思われます。駅の前に上半分が見えているのはトラムと呼ばれる路面電車です。これが市内の至る所を走っており、アムステルダムの主要な交通インフラでになっているようです。


これは、旧教会と呼ばれる建物です(この建物だったと思います)。この近くに俗世界なところがあります。学生の興味と知見を広げる助けとして、私も(仕方なく(ここが重要、筆者の言いたいところ))一緒に行きました。付き合いも大変です。

昼近くになって天気がよくなりました。このときは、真冬の東京より、ちょっと暖かいくらいと思うのですが、夏はさぞかし気持ちいい環境と思います。

これは、オランダ国立美術館前です。Rijksmuseumと書かれていますが、読めません。ライクスだと思うのですが・・・。ここの看板は、レンブラントの「夜警」とフェルメールの「牛乳を注ぐ女」です。前者は大きな絵、後者は小さな絵です。私は後者の静謐なたたずまいにしばし身辺の喧騒を忘れました。彼もこの絵の前でかなり長い時間を費やしていました。
絵が描かれた時代背景や画家の人生を知っていれば、もっと深く絵画を鑑賞できるのに・・・といつも思うのですが、事前学習はやっていません。駄目ですね。

アンネフランクの家にいくことも考えましたが、入場料も馬鹿にならないので、公園に行きました。ファンデルパークという大きな公園でした。カフェで寛ぎました。現地の人は寒さにもめげず、外で飲食します。写真のビールは私のオーダー品です。彼は昼間から飲むことに抵抗を感じてエスプレッソでした。まぁ、いいじゃないの。

公園の中の一風景。彼の横にあひるのように見えるのはオオハクチョウです。このとき、彼との距離は約2mでした。大きな鷺と犬がすぐ近くに一緒にいたり、すべてが穏やかに流れているのでしょうか?この都会の中で。

夜の街に繰り出す須永君。刺激的な一日であったという思いが残れば、私としては嬉しいです。

 ということで、延べ時間にすると8時間以上、歩き回ったと思います。これが疲労になり、夜よく眠れる=時差ぼけが解消されるのです。単に遊びではなく、時差ぼけ解消のために(ここが重要)、いろいろ歩き回っているのです。この成果は、必ずや学会発表に結びつくものと思います(私が発表するんじゃないから、何とでも言えます)。これから3日間にわたって学会が開催されますが、彼の発表の様子は別途報告します。