2012年6月30日土曜日

OBがやってきた

 また、このネタなの!!!という読者の方、ご容赦ください。私も同じネタで何回も書きたくありません(笑)。でも、OBを差別するわけにはいきません。○○君をブログにアップして、××君をアップしない場合の××君の心情を察するに書かざるを得ません(おおげさですね。そんなこと、誰も気にしていない。そもそもブログが読まれていない、という可能性の方が大ですね。よって、これは単に私の自己満足の世界です)。

 今年4月に卒業した大塚君(ブログにアップした伊藤君、庄司君の同期です)がやってきてくれました。実家が海老名で今もそこから会社に通っているので、大学にも近いです。大塚君と言えば、以前のブログでも書きましたが、私が学生の消費カロリーの実験協力ということで、トラックを1時間走ったときに脱水を心配して給水をしてくれた学生です(リンク)。

大塚君です。研究室にいたころよりもむしろ元気な感じです。しゃべりもより滑らかになっていました。社会に出るとどんどん成長するものなのだと実感します(研究室でも成長するはずなのだけど・・・)。

卒研生に声掛けをしている大塚君。きさくに先輩、後輩が談話できる環境を提供するのも研究室の役目です。4年生の菅谷君と何や盛り上がっていました。

今日は土曜日ですが、諸事情により(普段、さぼっているというわけではないと思いたいです)多くの院生、4年生が来ています。修士2年の秋山君に何やら指導を受けている(ように見える)のは白井君。

ちゃっかり、研究室で仕事?をする大塚君。確かに涼しくて、ダべリングの相手もいる研究室は快適ですね。利用は大歓迎です。研究室のメンバーも年齢の近いOBと接することにより、何かを得る、感じるものと思います。


 現在は技術研修(Javaがメインだったとのこと)が終了して、これからOJTOn the Job Training)に入るそうです。自分たちでシステムを提案し、それを開発するのとのことです。結構、通勤時間を含め会社生活の拘束時間は長いようですが、特に若いうちは吸収力が高いので、今を大切にして貪欲に必要な知識や技術を吸収していって欲しいと願っています。楽しくやっているようで何より、私も嬉しい、ほっとしました。

6/29にキャンドルナイトが開催

夏至(6/22)に行われるはずだった「キャンドルナイト」のイベントが、6/29に学内で開かれました。6/22の天候が不順だったために延期しての開催です。主催は、ECO組(ECO・ボランティア団体)という学生団体のようです。
キャンドルナイトの広告
午後6時からの開催なので、開始時刻ではちょっと明るすぎますね(^_^;)。
午後6時ではまだ明るい
暗くなってからの方が、雰囲気が出ます。食用の廃油から作成したキャンドルとLEDを使用しているそうです。遠くからだと区別がつきにくいですね。
暗くなってから
デジタルカメラの性能が良いのか、使いこなせていないのか、「暗い」写真を上手く撮れませんでした。「修行」が足りません。三脚も必要でした。

2012年6月28日木曜日

また、やってんの?

「また、やってんの?」と言われると困っちゃうのですが、今回の主旨は3年生のセミナー生との懇親会です。本学科では、3年生を8名ほどのグループに分けて、週1回の少人数セミナーを行っています。この懇親会です。ちなみにこのセミナーでは、PICマイコンプログラミングをテーマとして、実際にブレッドボードを用いた回路作成からプログラミングとマイコンへの書き込み、動作確認を行っています。会には、研究室の院生、4年生も加わってもらいました。

 
遅くなると大変なので、「5時からやろう」、と言ったら4時半にはゼミ卓はすでにこのような状況になっていました。○○以外の準備は完璧、予定の時間よりも早く完了しています。○○もこのようにやってほしいです。

 
5時直後には既にこの状況です。何て準備の良い青年たち(おやじ顔の人もいますね)なのでしょうか?

3年生と4年生、院生が一堂に会して宴会を行うことによって、親睦を深めてほしいと思います。特に後輩は先輩から多くのことを聞いたり、学んでほしいと切に願います。宴会はそのために(わざわざ)、気を使って企画しているのです(単に飲みたいから、という個人的な希望では決してないのです、念のため)。

たこ焼きのセットもあります。卒業生が遺品?として残していってくれるものも多いです。

このようなことが一つのきっかけとなり、先輩後輩の関係が深まり、後輩の問題意識が高まったり、先輩から刺激を受けたりすることを期待しています。また、研究室配属前の3年生が、研究室とは何たるものか、ということをおぼろげながらにも感じてほしいと願うものであります。



2012年6月27日水曜日

たくさんの応募ありがとうございました -KAIT夢コン2012-

KAIT夢コンの募集が締め切られました。
KAIT夢コンの詳細については、ここにアクセスください。

たくさんの応募ありがとうございました。初回の去年は100件弱、今年は330件を超えました。関係教職員一同、心よりお礼申し上げます。応募が大きく増えたのは、ホント嬉しいです。

現在、最終審査に来ていただく30名を決めるために、審査を開始しています。私も応募作品を見てみました。「イャー、俺も書けないよ」というような充実したものや本当に心温まる和み系の夢まで、立派な応募作品が集まりました。今年は中学生の生徒さんも応募してくれましたが、高校生に勝るとも劣らない文章と筋立てのものもありました。


本コンテストのイメージキャラクターと特別審査委員を担当してくれるタレントの蒼あんな・れいなさん。科学技術番組に毎週出演しているせいか?昨年は、発表した生徒さんに実にいい質問をしてくれました。気立てがよく、気さくで美人のご姉妹なので、皆さんも是非お会いしてほしいと思います。


84日が最終審査会ですが、早々の予選通過者の決定(皆さんの応募作品へのコメント作成もあります)をはじめ、準備しなければならないことが多々あります。来て下さった方々に楽しんでもらう、喜んで帰っていってもらえる、学生時代のよい思い出となるような充実したイベントとするのが次のステップです。応募された生徒さんは本当に頑張ったので、その報いを得る必要があります。応募者だけではなく、先生、お友達、ご両親、ご兄弟の方々(ご近所のおばさんも)の観覧も歓迎ですので、皆さん大挙してのご来場、応援の予定を今から立てておいてください。

2012年6月25日月曜日

学位授与式 -杉村さん おめでとうございます-

 先日の博士論文公聴会、それに引き続いた大学院工学研究科 研究科委員会で承認された情報工学専攻 博士後期課程の杉村さんの学位授与式が本日25日執り行われました。

小宮学長より、学位記を授与される杉村さん。これで、正真正銘の博士(工学)です。このタイトルは永久に不滅です(要するに剥奪されるようなことはありません)。

指導教授の松本先生から袈裟?(なんていうのか私は存じません)をかけてもらう杉村さん。彼が学位を取得できたのは自分の努力ももちろんありますが、指導教授の努力、苦労なしにはなかったはずです。博士課程の学生を抱えることは、教員も覚悟が必要です。私も横で見ていてジーーンとなりました(ちょっとです)。

学長、副学長、指導の松本教授との記念撮影。皆さん、これが大学の正装という衣装を着用されています。やはり大学は大学、学問の(最高の)府として今後も発展、継続していきたいものです。


晴れて博士(工学)となられた杉村さん。お父様もお見えになり、お父様との記念撮影もありました。

 
 その後、杉村さん、お父様を囲んで昼食会が開催されました。副学長から、「彼女もこの授与式に呼べばよかったのに・・・」という発言もあり(嫌味ではないですよね(笑))、和気あいあいの雰囲気の中での昼食会となりました。

 博士取得が研究者としてのスタート点という人もいます。杉村さんは若いので、まさにその通りだと思います。本学で今年度発足したスマートハウス研究センターの特別研究員として、大いに活躍してくれることを祈念しています。情報工学科にとっても力強いメンバーとして期待しています。

PS)
写真を提供してくださった企画広報課の岡山さんに感謝します。ありがとうございました。

ACMの夏

またこの季節がやってきました。ACM大学対抗プログラミングコンテストの時期です。過去のエピソードはこちらをご覧ください(「ACM」でカスタム検索)。華やかだったり、「あ~ん」ありで面白いです。

今年は、5組15名の学生さんが参加します。まずは参加登録です。

参加登録をしています

参加登録が終わったら、団結を深めるために、飲み会です。 乾杯で団結を深めます。

みんなで乾杯です

あとは宴会です。
飲んで食べます。

肉を焼きます。
肉を焼きます。
今年こそ、国内予選を突破するんだと、4年生が中心に非常に頑張って活動しています。サークルを作って、人を増やそうなどという試みもしています。そういえば、メンバー募集の記事が、ありましたね(リンク)。
去年の参加者の皆さんです(記事より(ブログ再々掲))
皆さんも応援してあげてください。

こんなにたくさんのUSBメモリの忘れ物

みなさん、USBメモリ(メモリスティック)を置き忘れたり、落としたりしないように注意しましょう!便利なものだけに、いろいろなコンテンツ(画像や文書や音楽など)を入れていると思います。大事な授業資料やレポートもあるでしょう。また、個人情報もあると思いますので、紛失すると損害は大きいし、危険でもあります。十分注意しましょう!

学内情報教育研究センタに届いているUSBメモリの忘れ物たち

2012年6月24日日曜日

展示会(G空間EXPO)を見てきました

 今日は休日、そのためかチャラな表現が一部含まれることをご容赦ください。
  いろいろ外部から最新の情報を入手することは研究だけではなく、授業を進めていく上でも重要です。授業ということで教える内容は基礎的なものでも、余談の形であれ、最新のものはこうなっている、このような動きがある、・・・と示すことは学生の興味を喚起する上で効果があると思います(あなたの研究室の人気度を見るに、その効果が出ていないじゃないか!!!とのツッコミはご遠慮ください)。

  横浜みなとみらいのパシフィコ横浜でG空間EXPOが開催されていましたので、土曜便の午後、ハイセンスかつトレンディーな街(死語かな。自分をそのような環境におくことは○○○の維持のためにも必要です。ナイスバディというのは関係ないか)の散歩も兼ねて見てきました。展示会は基本的にビジネスマン向けのものがほとんどで、土曜日も開催しているものは少ないのですが、このEXPOは土曜日も開催し、一般の方や子どもへの啓蒙、興味喚起も目的としているようでした。

 G空間と言っても漠然としていますが、要するに測位技術(位置の検出、GPSが代表例)や地図情報、それらを組み合わせたシステムやサービスに関する展示会です。GoogleMapsは多くの人が利用していますし、カーナビなどは大きな市場をすでに形成していますね。

入り口の状況。土曜の午後ということで、ビジネスマンは少なく、穏やかな雰囲気がありました。ある意味これはチャンスなのです。Because、担当者とじっくり話ができる可能性があります。

 私が今回見たかったのは、IMES(Indoor MEssaging System)というGPS情報を屋内で再送信するシステムです。ご存知のように、GPSの電波は屋内では受信できませんね。
右上の棒状のアンテナがついているのは、GSP情報を再送信する送信機、左の黒いものが受信機です。これを屋内での測位、ナビゲーションや移動履歴のモニタに適用しようとするものです。


 情報工学科では、GPSの応用システムだけではなく、屋内での測位やその応用なども研究対象としています。そのため、これらの最新情報の入手も重要です。いろいろなところから情報は入手できますが、実際のモノを見ることはやはり違います。


 これは、最初の写真の送信機の機能を蛍光灯の中に埋め込んだものです。設置コストを大幅に下げることになり、普及が期待できます。ここでは、担当の方といろいろ話ができました。現場の開発の方から直接話が聞けることの意義は大きいことを再認識しました。何を仕入れたかったって?ここでは言えません(笑)。


国土地理院さんも出展されていました。国土保全や防災、災害対策の上で、測位や地図情報、それをベースにしたシステムは今後ますます重要になると思います。

あるところで自宅付近の詳細地図を購入したら、おまけとして“地図力かこもん”という本をいただきました(こっちの方が値段は高いです)。“地図力検定試験”という試験があり、その過去問です。「やってみませんか?」ということでしたので、帰宅後、問題を見てみました。以下のような問題が出ていました。

問 GIS(地図情報システム)で用いられるラスタデータの説明として適切でないものを次から選べ。

(1) ラスタデータで作られた画像は、拡大していくとぎざぎざが現れる。
(2) ラスタデータは、写真などの画像を表すのに適している。
(3) ラスタデータは、ネットワーク解析を行うには扱いにくい。
(4) ラスタデータからベクタデータには変換できるが、逆は不可能である。

問 近年世界地図に、外国地名を現地発音に合わせて表記することが増えている。次の都市(1)(4)のうちから、現地発音と最も異なるものを一つ選べ。

(1) フィレンツェ
(2) ムンバイ
(3) マルセイユ
(4) メキシコシティ

 難しいですね。答えは、ともに(4)です。まさしく、この領域は文理融合の領域と感じました。測位やシステム構築は理系分野ですが、地図情報やその有効利用は社会学的な観点からの検討が不可欠です。

 その他、伊能忠敬ではないですが、歩測体験もありました(私もやりましたが、参加賞しかもらえませんでした)。50m超を歩いて1.9m程度の誤差でした。他にも体験型の展示がありました。大学の展示もあり、いろいろ参考になりました。

 今回のような展示会は頻繁に行われており、土曜日も開催されているものは、基本的に(土曜日であれば)招待状や入場料は必要ありません。また、企業の一般向けの見学会や工場見学の人気も高いようです。これらは、アミューズメントパークと異なり営利を目的としているものではなく、一般の方への理解や啓蒙を目的としているようです。いろいろ刺激になることも多いので、興味のある分野の展示会や工場見学に参加されるのもいかがでしょうか?私は沖縄のサトウキビから砂糖をつくる工場をいつか見学したいと思っています(小学校2年生のとき、練乳工場を見学したことはいい思い出です)。

2012年6月22日金曜日

DICOMO2012の投稿件数を数える ~呪文を唱える~

情報学部の学生さんおよび先生が、毎年多くの研究発表する学会にDICOMOがあります。今年も7月に開催されます。場所は石川県の山代温泉です。

去年と一昨年は、本学が発表件数1位でした。今年の発表件数の順位を調べてみました。最後に示す通り、 神奈川工科大学は2位でした。3連覇ならずです (T_T)。

この投稿件数を数えることはみなさんできますか? これが簡単にできるのが情報工学科の技術力です (^_^)v。

論文1本につき、複数の著者がいます。ですので、「著者として1番最初に名前が書かれた人の所属のみを数えあげる」必要があります。

「プログラムを書けばよいんでしょ」と思った人は、まだまだコンピュータの便利さを知っていません。詳しい解説は、こちらの記事(リンク)に譲るとして、実際には以下のコマンドを実行しただけです (^_^)。長くて改行していますが、実際は1行です。
cat *.html | grep "著者" | grep -v "→詳細データ" |
sed 's|).*||' | sed 's|.*(||' | sort | uniq -c |
sort -r -n
コンピュータの知識がすごい人のことをハッカーと言ったりしますが、ウィザード(魔法使い)という言い方もあります。当に魔法の呪文ですよね。意味不明な記号が並んでいるところも含めて (^_-)。

■投稿件数と所属

    20 日立
    19 神奈川工科大
    15 静岡大
    14 阪大
    11 奈良先端大
    11 慶大
    10 電通大
    10 筑波大
    10 岩手県立大
(10件以降は折り返し表示にしました)

2012年6月21日木曜日

Android端末をリモコンとして活用!

すでにこのブログに2件ほど投稿されている、メニー・エージェント(マルチ・エージェント)システム構築用のNetLogoですが、ちょっと以下の図を見て下さい。NetLogoで開発中の「12階建て情報学部棟からの階段による避難モデル」が、Androidで動いているようです!

Androidの画面にNetLogoが出現!

左側に多数のパラメータ設定スライダー等が並んでいますので、ちょっと複雑な避難シミュレーションのようですね。実際の大震災などの場合の避難のモデルとして、現在、精密化を行っています。

ところで、このNetLogoですが、そんなに簡単にAndroidで動くはずがないです。実は、下図のようになっています。すなわち、AndroidはリモコンとしてPC(この場合はMacですが)の大型画面をリモート操作していたのです!
この使い方は、なかなか便利な場合があります。例えば、研究室のPCで動いているソフトウェアを、離れた教室でのプレゼンに使えたりするからです。そして、それが、ポケットに入れてあるAndroidスマホでできるのが魅力ですね。

Macの大画面でのNetLogoアプリをAndroidで操作

2012年6月17日日曜日

森の里自治会さんとの協業

 森の里4丁目自治会さんと協同した活動や成果は、これまでもこのブログで多く紹介させていただきました。「地域の目 防犯ネットワーク」の構築と運用を共同で行っています。今回(616日(土)の午後)、現状のシステムの課題や新たな機能や運用に対する意見交換会を行いました。森の里は近くに大手企業の研究所が多数ある閑静な住宅街であるのですが、そこにお勤めの方もいらっしゃり、そのためか?地域住民の方もIT技術への理解が深く、また、ものごとを論理的、合理的に考える方が多いです。今回の打ち合わせで改めて感じました。
 
2011325日記事、2011年3月31日記事2011715日記事2011919日記事

当日の司会と自治会側を代表してプレゼンをされた副会長の原田さん。理学博士の学位をお持ちの方で、外国出張にもよく行かれています。以前、我々が出張する折は、現地の情報をいただきました。
 
我々を代表してプレゼンをしている五百蔵先生。この自治会さんとのプロジェクトは情報工学科とともに情報メディア学科の教員、情報センターの技術職員も加わっています。ソーシャルネットワークに関する知見やシステム運用に関するサポートも必要になります。
 
新たに自治会の役員に加わった方も参加してくださいました。最初はシステムの機能を確認する質問でしたが、その後、新機能へのアイデアや運用に対する建設的な意見が活発に出されました。我々だけではなかなかまとまらないことがまとまりました。


 今回の会合は2時間ほどの会合でしたが、現在のシステムとその運用の課題の確認とともに今後の継続運用に向けた新たな要求機能とその利用方法が明らかになりました。次回は7月に開催される自治会のサマーフェスタにお邪魔し、ご馳走になる予定です(もちろん、仕事もします)。


2012年6月16日土曜日

情報学部棟(12階建て)からの階段による避難

以前、「NetLogoプログラミングのススメ」を書きました。何かこんなものを作ってみたいと言う時に、このNetLogoは非常に強力な道具です。その一例をご紹介します。
題材は「災害時の12階建て情報学部棟からの階段を使った避難」です。どのような状況になるのでしょうか。その簡単なモデルを考え、NetLogoでプログラミングしてみました。(NetLogoのソースコードの量は、紙1枚くらいで済みました。)

下図で、白い横帯は各フロアです。2階〜12階にそれぞれ適当な人数の学生や教職員がいるとしています。避難は、東(赤色)西(黄色)の階段を使います。赤色階段は、最大で横に3人までしか一緒に移動できません。黄色階段は2人までとします。

2階〜12階にいる人が2つの階段から避難する

学生や教職員は、自分の居る場所から近い方の階段へ向かいます。その場合、もちろん、フロアーでも階段内でも前の人を押し倒さないようにします。一定時間後の模様は下図のようになりました。ほぼ同数の人が両階段に向かったと思われますが、狭めの黄色の階段の方があきらかに詰まっています。(下記のビデオは、バージョン2のものになっています。ある階段で長く待っている場合は、別の階段へ移動もします!

やはり黄色の階段の方が混雑しているようです


次の図は、8階の赤色階段の入り口付近を拡大したものです。ここもだいぶ混み合っていますね。
このソフトウェアの実行状況のビデオは以下にあります。(ドロップボックスの方は処理に時間がかかるかも知れません。その場合は、YouTubeの方をご覧下さい。)


8階の赤色階段の入り口付近の拡大図です



2012年6月15日金曜日

第2回情報工学科アンドロイドの会が開催されました

6/14(木)に第2回の情報工学科アンドロイドの会(i-Androidが開催されました。学生16名+教員8名の計24名の参加でした。
今回の発表は、下記の3件でした。1件目と2件目は、田中(博)・鈴木研究室の4年生の発表でした。
  • 白井宏幸:Androidケータイの音声認識を用いた家電操作
  • 小林達也:学内使用電力見える化システム
  • 山本富士男:MIT AppInventorによるAndroidアプリケーションの開発例
開会前の様子
1件目の「Androidケータイの音声認識を用いた家電操作」は、Android携帯に向かって音声で命令すると、研究室自家製のネットワークリモコンユニットを経由して、家電製品をコントロールできるシステムの紹介でした。発声コマンドの決め方と、形態素解析などの自然言語処理による応用の説明をしてくれました。また、実際に、扇風機と照明を持ち込んでのデモンストレーションも行なっています。
左側にある扇風機と照明を、ケータイに音声で命令しています
質疑応答に答える白井君
2件目の「学内使用電力見える化システム」は、一部で流行りのHEMS(Home Energy Management System)、BEMS(Building Energy Management System)の基礎となる、使用電力量の「可視化(=見える化)」の話です。まずは、現在の「速度メーターのついていない車で減速しなければならない」状態から、「メーター」をつけて「減速」するにはどうしたら良いかという問題への取り組みです。特に、連続データをクラウド(Google App Engine)に置いて、活用するための仕組みの説明をしてれました。クラウドを利用するメリットは、可視化したグラフを、PCでもAndroid携帯でも同じように見ることが出来る事です。

最後は、アンドロイドの会の会長の山本先生の発表です。Androidアプリケーションの開発のツールのMIT AppInventorを用いた、「全国高校(本学在籍者数)検索システム」の開発例の紹介です。MIT AppInventorは、簡単に、そして素早く、Androidアプリケーションを開発できる(アイデアを形にできる)ツールです。RAD(Rapid Application Development)とか、ソフトウェアプロトタイピング(Software Prototyping)に向いたツールといえます。
「全国高校(本学在籍者数)検索システム」の開発構想では、オープンキャンパスに来た高校生が、自分の出身高校を、文字列と音声によって指定し検索して、その位置(地図をGoogle Mapで表示)と現在の神奈川工科大学への在籍者数を提示するシステムとなる予定だそうです。
全国高校(本学在籍者数)検索システムの概要の紹介
山本先生の発表のスタイルがちょっとカッコ良いです。プロジェクタへの接続は、Apple社のiPadを使っています。手元のiPadのカメラで、Android携帯を映し、実機でのデモンストレーションを華麗にプロジェクタに投影しています。この山本先生の発表スタイルに、何か名前を付けたいと思っています。どなたか、良い名前を思いついたら、ご一報ください。
iPadによる、Android携帯の操作デモ
iPadに白いカバーをつけているので分かりにくいですね

2012年6月14日木曜日

小平先生、名誉教授のお祝い

この3月に定年退職なされた小平先生ですが、この度、本学の名誉教授になられました。おめでとうございます。
そこで、学科の有志でお祝いの会を開催させて頂きました。
名誉教授記と共に
お祝いの鏡割と大杯
この後、「固めの盃(^_^;)」を回させて頂きました。小平先生の「名誉」のために申し添えておきますと、最後は小平先生に飲み干して頂きました。
大杯を飲み干す

2012年6月13日水曜日

最新設備を見学しました

 一般的に(あくまで、一般論ですが)、大学では大企業に比べて研究予算の規模は大きくなく、実験設備や測定機器などはどうしても見劣りしています(その分、頭でカバーするのが大学の姿ではないか、とのツッコミはご遠慮ください)。しかし、これは凄い!!!という機器もたまには導入されます。他の学科なのですが、声をかけていただけたので、見学会に参加してきました。

 fNIRS(エフニルス、と発音していたように記憶しています)と呼ばれる最新の測定装置が導入されました。導入の主は、本学ロボット・メカトロニクス学科の高尾先生です。この装置は、近赤外光を利用して脳内(表面から20mm程度までの内部)の血中酸素状態を計測して、脳の活性化状態をリアルタイムでモニタするものです。


導入の主役であるロボット・メカトロニクス学科の高尾先生。資金獲得を含めて、今回の見学会の実施までには相当の努力と苦労があったと思われます。表情にも出ている?

これが装着状態です。着けられたら、何を考えているかまでも分かってしまう、なんてことはありません。でも、非常に敏感な装置で、例えば被験者にこれから実験しますよ、と言っただけでも被験者の反応によって計測結果が変化するとのことです。

 通常の脳波センサは頭の表面の電位を計測し、それを周波数解析して脳波として検出するものですが、こちらは脳内の血流を見るので、原理が異なります。


説明に加わった学生諸君。説明、ありがとうございました。測定そのものの信頼性を確保するため、温度、湿度、照度をコントロールするとともに防音シールドされた部屋で計測されます。いい環境です。人が被験者の場合、確かに環境条件によって特性は変わりそうですね。非常に微妙な測定となるので、環境の変化は大きな外乱となると思われます。


 この最新機器を用いて、人間のそれぞれの状況での脳の活動状況が、その脳内の部位を含めて分かることになります。新たな、そして有意な知見が得られ、認知行動科学の分野での本学のプレゼンスが大きく高まることが期待されます。このような機器は使いたくでも使えるものではありません。そのような環境を十二分に利用していきたいものです。

オープンキャンパスをサポートする青い軍団

6/10のオープンキャンパスの話題です。
教職員以外にも、現役の学生の方もスタッフとして手伝ってくれています。(といっても、ボランティアではなく、給料をもらってのアルバイトですが)特に、大学全体でのオープンキャンパス運営スタッフは、お揃いの水色のポロシャツを着ているので、ひときわ目立ちます。オープンキャンパスに来て、何か困ったことがあったら、水色のポロシャツを着た学生スタッフに、気軽に相談してみてください。
案内をするスタッフ
最後に、バス停まで「お見送り」までしてくれます。
最後のお見送り
また、パンフレット等には、大きく宣伝されませんが、大学のサークル(部活動)も協力してくれています。例えば、第1食堂では、ミニ演奏会を行ったりしています。下記の写真では、小さくて分かりにくいですが、食堂の奥で演奏していました。
食堂の奥でのミニ演奏会(赤いの中)