2015年9月28日月曜日

ワルシャワ、アムステルダムの学会で発表してきました。(アムステルダム編)

アムステルダム編です。 アムステルダムの美術館エリアの端っこにある広場近くのハンプシャ―ホテルアムステルダムで学会が開催されました。 まずは発表に向けてですが、O君出発前日および、アムステルダムのホテルで発表前日に練習しました。 まだまだ英語が大変そうです。




O君 プロジェクタの画面を見ながら話してますね。 手元の画面ではなく、映した方を見ることは良いことです。 でも、この写真をとった瞬間だけだったのかな? 本人に聞いてみてください。会場には常時30人以上いて、盛況でしたね。

さて、質問には答えられたでしょうか。 どうも質問の意味はわかったようですが、回答がむずかしかったようですね。 でも、セッション後に質問者のところに説明に言ったのは良いことです。指示されてから行ったわけではないですからね。

初日の午後だったので緊張しまくりだったでしょうか

さて、発表を終えると観光に行くケースも多いのですが、General Chair の私は抜けられません。また使える学生はアルバイトとして使うので、彼も 不足物の買い出し(主に水)、タイムキーパーと暇がありません。 私も3日目のパネルセッションのための下打合せで、テーマを変更することになるなど準備のための内職をせざるをえないという状況でした。

それでも無事終了です。  さては楽しみの食事を まずは公開してしまいましょう。

初日はイタリアン


アルコールの在庫が半端じゃないないですね。
2日目は、インドネシア料理です。 アムステルダムには多数のインドネシア料理店があります。植民地だった関係で移民も多いようです。

おっとビールのみで食事の写真を忘れたようです。 3日目は、バンケットでフレンチでした。


4日目はオランダ家庭料理です。 家庭料理に見えませんが。



こやってみると教員はカメラマン? に見えるので自分の仕事のシーンも入れましょう。 指名パネルです。



さて、あいてる時間やエクスカーションで行ったところを紹介しましょう。 といってもほとんど会議でした。



この博物館は、アムステルダムから簡単には行けません。電車とバス2回乗り継ぎます。ここはゴッホの作品が多いところです。また、日本の彫刻の森美術館などが参考にしたという屋外の展示をしているところでもあります。

次にアムステルダム近くの観光地


さて、O君は他大学の学生の友人もでき、他大学に比べて自分のレベルなど考えてくれたでしょうか。今後の研究に活かせてくれたらと思います。  



2015年9月21日月曜日

FIT2015出張報告 -学生投稿版-

 先週FIT2015が愛媛大学で開催されました。本学科からも多数?の学生が発表しに出張しました。出張報告をしてもらいました。土日を挟んだ報告ですので、いろいろ考える時間があり、笑わせてくれる報告になっていることを期待しています(「遅くなるほど、期待度は高まる。」とは、私の以前の職場での上司の発言)。青字は私のコメントです。

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情報工学専攻1年の柴田・海老原・岩崎です。

9/15~9/17で開催された情報処理学会FIT2015にて口頭発表を行いました。
本ブログにて報告させていただきます。
発表会場は愛媛県松山市の愛媛大学でした。


写真に映っているのは左から柴田、海老原、岩崎です。
本写真はちょうど通りかかった納富先生に撮っていただきました。ありがとうございました。

今回の発表タイトルは以下のようになっています。(この表現、私には違和感あり)
・海老原「創生電力マネージメントシステムの定常利用のためのシステム改善と利用状況」
・柴田「カラー手袋を装着した実手話画像認識に向けた動作者差異の類似度分析」
・岩崎「スマートフォンの内蔵マイクを用いた屋内測位方式の提案」

以下、コメントとなります。(コメントです、でいいのでは?)


・海老原
「私は初日の午前のセッションで発表を行いました。発表の前はやはり緊張しました。

セッション開始前にプロジェクタとの接続を確認した所、プロジェクタの設定がおかしいためにスライドの縦横比が崩れてしまいました。他の発表者の方もうまく表示ができず、開始までにはプロジェクタを直せないというトラブルがありました。今回は、縦横比が崩れるだけだったため、発表はそのまま行えましたが、事前に確認しておくことの重要性を実感しました。

質疑応答の中には、事前に用意していた想定質問の範囲に入る質問を頂きました。口頭の回答よりも伝わったのではないかと考えています。(事前に想定質問用のOHPを用意していたためですね)

他の発表者の方の聴講も行いました(当然ですね。特に他の大学、企業の若手の研究者、技術者の発表を聞いてほしいです。。若い企業の方が発表していた時に、質疑応答でかなり専門的な質問に対し、素早く明瞭な回答を行っていたのが印象に残っています。また、アニメーション?(私には作成方法がわかりませんでした)を駆使して発表している方も印象に残りました。就職した後にもプレゼンを行う機会はあると思うので、学会発表などを経てプレゼン技術を向上させていきたいと思います。」

 

・柴田
 「今回初めて現在の手話認識に関するテーマで学会発表しました。

発表自体は練習通りに終えることができました。
今回発表したセッションは福祉関連だったため認識に関する研究を行っている聴講者が少なかったのか、あまり専門的な質問はありませんでした。質疑応答の練習のためにももっと質問がきて欲しかったです。

 今回聴講してきた発表の中には残念ながら手話認識に関するものはありませんでしたが、気になるものがいくつかありました。(基本的な技術はこちらの問題にも適用できないか?どのようなテーマが活発化しているのか?という観点でも意識を持ってください。)

 画像認識で瞳孔の変化によりスマートフォン操作者の興味度を調べるものがありました。
人は興味があるものを見ているときは瞳孔が大きく開くことを利用しているとのことでした。しかしこの方法は輝度の変化に対応するのは、根本的には難しいようでした。

 また、画像認識で点字を認識するシステムについての発表もありました。こちらも環境光の変化に対応することは現時点ではできていないとのことでした。

 私の研究している手話の画像認識でも環境光の変化に対応するというのは大きな課題となっています。

他大学でも簡単には解決できないということは、認識において環境変化というのはずっと続く課題なのだと思いました。」

・岩崎
 「私の発表は最終日の最初のセッションだったので疲れがありましたが,練習の通りに発表できたと思います.

質疑応答は,いつも通り緊張しましたが,まともな受け答えができたと思います.
松山には,路面電車が走っていて,ホテルから会場の愛媛大学まで路面電車に乗って行きました.
私は,路面電車に乗るのが初めてで,電車の側を車が走っている光景が面白かったです.
また,何駅乗っても料金が160円であることも驚きでした.今回の学会発表は,友達も居たので物事がスムーズに進み有意義な学会発表になったと思います.」(具体的に何がスムーズに進んだのかわかりません。教科書的です。何か笑わせてくれることはなかったの?)

 以上、情報処理学会FIT2015の報告でした。

 ps.
名物の鯛めしと道後温泉を堪能しました。


道後温泉はたくさんの人で賑わっていました。特にご年配の方が多くいらしていました。写真で見られるように非常に趣深い建物でした。

私たちは道後温泉1階の「神の湯」に入浴しました。浴室内には、小説『坊っちゃん』にちなんで”坊っちゃん泳ぐべからず」という札がありました。

お風呂では、入浴にきたおじいさんから源泉がどこにあったかなどを教えていただきました。

鯛めしは北条鹿島という島の太田屋旅館で頂きました。創業は嘉永6(1853)ということでした。どこが鯛めしなのかわかりません。また、立派なところの食事で羨ましいです。

Wikipedia情報によると、ここの鯛めしは
「神功皇后が朝鮮出兵の時にとの島に立ち寄った際に、戦勝祈願として鯛めしが出されたという言い伝えが残っているほど、歴史のあるものである」そうです。

私には言い伝えの真偽は分かりませんが、確かにとても美味しかったです。
 

2015年9月19日土曜日

ワルシャワ、アムステルダムの学会で発表してきました。(ワルシャワ編)

ワルシャワ(SAIS2015), アムステルダム(IWIN2015)の学会でB4 のO君が発表してきました。
教員が両学会(といっても小さなワークショップのGeneral Chair (即ち実行委員長)ということもあり投稿して発表してきました。

日本からワルシャワへは直行便はありません。 ちなみに当研究室では昨年もワルシャワに行き
(この時はトランジットのみ)、2度と来ないだろうと言ったにもかかわらず来ています。

O君にとっては初めての海外旅行。 

成田からヘルシンキへ。  ヘルシンキ着陸寸前です。 北欧の海が見えています。

 

ヘルシンキからアムステルダムへ。 着陸寸前です。さすが風車の国です。現代の風車すなわち風力発電が多数並んでいます。


アムステルダムではまずは腹を満足させねばなりません。

オランダ名物のコロケットです。 日本のコロッケよりカリカリしており、中身はクリームコロッケですね。おいしいけど、添え物のはずのポテトの量の多さに目を丸くしています。


アムステルダムからワルシャワへ。 ワルシャワについたのは 22:00 です。 荷物が出てきて空港の出口には22:30 ごろでしょうか。 さすがにワルシャワ2回目なので、ぱっと電車の駅へ行きチケットもKIOSKでさっと購入。 ささっと電車に乗ってしまいました。O君にとっては、左右を見て建物を覚えてという暇はなかったでしょう。 電車の中で地球の歩き方とにらめっこです。

翌日の朝からさっそく会議です。 大物の先生も何人かいましたね。 発表は面白くないのでパスしましょうか。 昼ごはんも同じホテルで食べてから早速O君の試練です。

まずは、市内観光をということで、大物の先生の一言で、O君がチケットの手配に走ります。もちろんホテルのコンシェルジェに相談するだけなんですが。 ホテルのコンシェルジェが意図を理解してくれて、「お前は、私に、ポーランド語で予約の交渉をして欲しいのか?」と言われて、そのまま頼みました。  3時間ほどの夕方のコースですが、無事迎えがきました。


ショパンの国ですね。 ここはワジェンキ公園という有名な講演です。ガイドさんが案内してくれます。(もちろん英語です) 横に日本人の団体が来ました。これはラッキーとその日本語ガイドを聞こうとしましたが、さすがは日本人です。迷惑をかける行為はしません。みなさんイヤホンでガイド
さんの説明を聞いています。ガイドさんマイクに向けて小声です。 私には全く聞こえませんでした。(_._;)



これは水上宮殿と呼ばれるところです。 歴史的なことはわかりませんが建物のいたるところに銃弾のあとなどがあります。ロシアとドイツの間にあるこの国の悲惨な歴史を物語っています。


これは世界遺産 新旧市街の中にある旧市街広場です。 この像は、下半身が人魚です。コペンハーゲンのとはちょっと違います。

さて、翌日も朝から会議です。  疲れた。。  。。  その後、散歩にO君を連れてでました。私にとっては2度目の場所も含まれます。


ショパン博物館です。 館内にはショパンの関係展示でいっぱいです。もちろん視聴できるコーナも多数あります。 結構最先端の技術を駆使していました。


これはdinner in the sky というレストランです。 途中で、トイレにも立てませんね。


文科科学宮殿という建物から見たワルシャワ市内です。展望台しか行きませんでしたが、ロシアが建てたということで、ワルシャワ市民には人気のない建物だそうです。

最後に私も気づかず、O君が一人気づき多くの人に教えて、みなさんが写真をとっていた場所を紹介しましょう。



たんに横断歩道がかすれてると思ってしまうとわかりません。でもこの角度から写真でうつすと、確かにピアノの鍵盤の横断歩道なんです。 よく発見してくれました。

さて、ポーランドのSAISでの発表は練習でしかないので、写真とあまりとってません。 次のアムステルダムではO君の本番発表があります。   さてアムステルダム編です。




2015年9月14日月曜日

CEATECのトップページに出ています(今日だけ?)

 CEATECに今年も出展する運びになりました。なんとなく出展できるような表現ですが、実際は大きく異なります。何とか頑張って出展できるレベルに持って行った、というのが事実です(ちょっとかっこつけすぎ)。
 

CEATECのホームページをご確認ください。


14日18時に画面キャプチャーしたものです。右下をご覧ください。M1の柴田君が堂々?写っているではありませんか? 確かに柴田君です。K*M*T*K*ではないですね。ちょっと嬉しいですね。

 
何を展示するのかって? 興味を持っていただき、ありがとうございます。

“神奈川工科大学 情報工学科は、
スマートフォンが持つ潜在能力とその可能性を活かして、
さらに進化したシステムをCEATEC JAPANで紹介“

ということで、

CEATECニュース
に内容が掲載されています。


みんなで“いいね!”ボタンを押してください。連打したいくらいですね(^_^)。

 

差し入れを受けました

 来週からは授業開始という重苦しい雰囲気?の中、研究室に夏季休暇中に企業でインターンシップを行った3年生の成岡さんと早川君がそのもようを報告しにきてくれました。当方が紹介したことが理由ですが、いまどき珍しい?義理堅さです(当然かな?)。

 他大学の学生たちとグループを組んで、企画・提案をしたり、一部ではプログラミングも行ったそうです。大いに刺激になったようです。私も大学3年の時に同じことをしました。当時は工場実習と言っていましたが・・・。


報告とともに、手作りのお菓子を持参してくれた成岡さんからありがたく頂戴する小生。嬉しいことですね。男からもらう場合は、「タダより高いものはない。」という格言を思い出し、身構えてしまいますが、女子学生からは素直にもらえます。


思わず、成果を見せびらかす?小生と言いたいところですが、研究室の他の学生にも当然配慮してくれました。明るく、楽しい雰囲気になりますね。

 研究室とは、確かに研究というか各自の担当業務を行うところですが(もちろん、チームとしての協調作業も多いです)、このような日常生活が重要です。それが会社に行ってからも円滑な人間関係を築いていくことのベースになるのだと思います。もらったから言うわけではありませんので、念のため。徒然草の中にも、友とするのにいい条件?として、”ものくるる”というのがありましたね。

2015年電子情報通信学会 ソサイエティ大会 参加報告

学会に参加した学生に出張報告も兼ねて、投稿してもらいました。

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情報工学専攻M1金田です。前記事で紹介があったように、9/8()9/11()にかけて電子情報通信学会ソサイエティ大会が東北大学 川内北キャンパス(仙台市)で開催されました。
 

情報工学科から3件発表された内、私の所属する研究室からは2件の口頭発表を行いましたので、その報告を致します。

本学会会場最寄りの仙台駅です。台風18号の接近もあり、生憎の大雨でした(撮影時は偶々止んでおりますが)9月に入ってから暑さがぶり返しておりますが、仙台はとても涼しいです。むしろ、夜は寒いくらいでした。


ちらが会場の東北大学川内北キャンパスです。仙台駅からはバスで10分程度で、本学と比較するとかなり近い印象を受けました。本キャンパスの近くには伊達政宗像で有名な仙台城址があり、学会参加者の間ではちらほら話題に上がるのを小耳に挟みました。


ここで、発表日程とタイトルを以下に記載します。
■1
・金田一将 「多ユーザ識別のためのスペクトラム拡散した音の受信タイミング取得実験」
■2日目
・村田翔太郎 「多ユーザ識別のためのスペクトラム拡散を用いた屋内測位シミュレーション」

以下、発表の様子と発表者のコメントです。

「多ユーザ識別のためのスペクトラム拡散した音の受信タイミング取得実験」
・金田のコメント
「信学会は、研究室に配属されてから3回目の発表になります。2014年ソサイエティ、2015年総合大会に続き、継続的に出させて頂いています。今回の発表の質疑では、的を射た質問を多く頂き、充実したセッションになったと思います。短い時間の中で聴講者側により理解してもらえるよう、さらに工夫していきたいと思いました。」


「多ユーザ識別のためのスペクトラム拡散を用いた屋内測位シミュレーション」
 
・村田さんのコメント
ソサイエティ大会は自分が初めて発表した学会であり、4年から毎年参加している(聴講含め)思い入れの強い学会です。4年の時は緊張でうまくしゃべれず、座長から「もっと自信を持った方がいい」とアドバイスを頂くほどでしたが、この2年で大分発表にも慣れ、さほど緊張することなく発表することが出来ました。しかし、まだほかの発表者に比べるとスムーズな発表とは言い難いため、今後も精進していきたいと思います。
 
今回のセッションで1日目と2日目共に聴講いただいた方の中で、我々と同様の技術を用いて研究・開発をされている方もおり、興味を持って質問していただいた雰囲気がありました。聴講者の方々の助けもあり、今回も充実した学会発表になったと感じています。

 (私は、まだ報告を受けていません!!!)

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ところで、仙台と言えば牛タンや仙台城などが有名とのことなので、少しばかり仙台を堪能した記録を載せていきます。縁あって仙台に行かれる方は、是非ご参考ください。

始めに仙台名物「牛タン」。仙台駅周辺を闊歩していれば、どこかしらの牛タン推しの定食屋や居酒屋に当たります。おすすめは定食で、コリコリ感と軟らかさが両立した不思議な食感を楽しみました。駅前にもお土産として沢山陳列されています。

 
ちらは仙台城址。東北大学 川内キャンパスから近いということで、発表が終わった足で直接向かいました。

 



伊達政宗像と、周辺から見える風景です。小雨で曇っており生憎の天気でしたが、見晴らし良くいい眺めでした。


こちらは、朝ドラ「マッサン」のモデルにもなった竹鶴政孝の宮城狭蒸留所で、ニッカウィスキーの生産工場になります。仙台駅からバスで1時間程の辺境の地にあり、周辺は見渡す限りの森林です。この時は土砂降りにつき工場見学は中止でした。代わりに、映像による製造工程の説明と、試飲会場の案内を行っていました。


試飲会場では、代表的な製造酒の飲み比べができるコーナーがありました。普段お酒を飲まないM田さんも果敢にリンゴワインに挑戦し、帰りのバスで打ちのめされていました(乗車時間が長かったため、仙台に着く頃にはすっかり元気です)

 

 
東北付近の大雨が加速するということもあり、最終日は蒸留所の見学を後に、帰路に就きました。遅延こそしましたが、運転見合わせもなく新幹線が動いてくれて本当に良かったです。帰宅予定が1日遅れていたら、大変だったかもしれません。

以上、2015年電子情報通信学会 ソサイエティ大会の参加報告でした。

2015年9月12日土曜日

NGMAST2015 感想

 出張した修士1年海老原 樹君から、今回の学会発表の報告兼感想を寄稿してもらいました。本学の後輩の諸君や今後頑張っていこうと考えている高校生諸君に何らかの参考になれば幸いです。教員による脚色(修正、追記)はありません。全て本人の正直な^_^報告です。
翌日早朝の帰国のためにロンドンに戻って -サマータイムの恩恵です-


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発表準備

 今回の学会は初めての英語での発表でした。海外での発表はめったにない機会ですが、私にとってピンチでもありました。

今まで必死になって取り組んでこなかったため、私は英語が不得意です.特に「話す」ことはほとんど行ったことがなく、発表は困難でした。そのため私のレベルでは。原稿を用意してそれを読むやり方が精一杯だと考え、繰り返し読み上げる練習を行いました。

また、発表には質疑応答も含まれています。英語のできない私は想定質問の用意と、それに対する回答とパワーポイントを作成しました。しかしそれでも、自分が質問を理解できない時、想定していない質問がきた時のために先生との意識合わせを行いました。

初めての外国の印象

 イギリスは日本に比べ、気温が低く空気が乾燥していました。私は暑がりなので非常に快適でしたが、早朝には息が白むほど気温が下がっていました。

ロンドンは鉄道が多く走っていて、アクセスに優れていました。ピーク・オフピークと呼ばれる、時間帯によって鉄道の料金が変わる仕組みがあり、日本ではいつでも同じ料金のためこの仕組みには驚きました。また、現金を受け付ける端末が少なく、ほとんどカード支払いのみの取り扱いだったことも印象的でした。

街には昔ながらの家屋が残っており、イギリスの伝統を感じることができました。かなりの数の建物に地下のフロアがあり、私たちが初日に宿泊したロンドンのホテル(元民家?)も地下がありました。食事は地下フロアで頂きましたが、地下にも窓があり、地上から少し掘り抜いてあるため明かりが差し込んできていました。

空き時間にはケンブリッジ大学のいくつかのカレッジを見学しました。伝統的な美しい建物と広い敷地にきれいな芝が印象に残っています。カレッジ自体が観光名所も兼ねている様子で、キングス・カレッジやトリニティ・カレッジでは入場料を徴収されました。その分の価値はあったと感じています。

ご飯は口にあわないものが多かったです。ほぼバッサバサで口内の水分をものすごく奪っていきます。あと硬いです。味は無いか濃いかです。恐らくフィッシュ・アンド・チップスは料理ではなく工業製品です。

発表前後の感想

 私の発表は初日の最後のセッションの2件目でしたが、発表の直前までかなり緊張しました。ロンドン塔では処刑が行われていたそうですが、処刑を待つ人の気持ちが少し分かりました。先生曰く、学会発表で死んだ人は見たことがないそうですが、残念ながら私も生き残りました。

 発表時には声を大きくはっきりと喋ることを意識しました。緊張していたため、どれだけできていたか自分では全くわかりませんが、せめて声の大きさだけは十分であったと思いたいです。質疑応答では、質問が全く分からず、自分で回答することはできませんでした。

例年はNGMASTへの日本からの参加者は少ないそうですが、今年は4組?の参加がありました。学生の発表は私と電通大のM2の方の2件でしたが、電通大の方と私では明らかに英語力に差がありました。原稿は用意しておらず、質疑応答も自分で行っていました。質問の意図を理解するのは難しそうな様子でしたが、質問の意味を本人に聞いて、回答しようとしていました。

今回の外国出張・発表が自分に与えた影響

 英語の必要性を身にしみて感じました。

研究室に配属されてからは以前よりも英語を使う場面が増えましたが、要求されるのは大半がリーディングでした。しかし一度日本を出れば、世界中の国で英語によるリスニング・スピーキングのコミュニケーションが当たり前に行われていることを実際に目にしました。同じアジアの中国の人が、英語で会話しているのを見ると、日本語しか使えない自分に危機感を覚えました。(この人には帰りの電車で同席して英語で会話を試みました。スラムダンクが中国で人気なことや私の名前が中国語ではハイ ラオ ユエン シュウと読めると教えてくれたことは分かりました。これらは文字(自分の漢字)や画像(スラムダンク)などを通しために理解できました。)

私は大学で英語を学習するグループに参加しています。海外発表と英語学習という機会を頂けたことを感謝し、無駄にしないように努力していこう強く思いました。

今後に向けて

 今後も研究に一生懸命取り組もうと思います。先生との打ち合わせや意識合わせ、報連相を忘れずにしっかり行っていきたいと思います。

また、英語学習を地道に進めていきたいと思います。その結果がTOEICのスコアの上昇として出てくれれば嬉しいですが、結果に結びつかなくても諦めずに続けていきたいと思います。

後輩への言葉

 もし自分が学部からもう一度やり直すとしたら、英語の勉強をすると思います。自分はもちろん、今までの研究室の先輩方も英語で苦労をしています。

大学の先生方も英語を重要視している方が多いと感じています。それは企業も同様ではないかと思います。就職しても、進学しても、有利に働くと思います。

その他

 基本的に物価が高く厳しかったです。1=200円で、恐らく物価は2倍程度でした。
 中華料理屋では20(4000)のコースが一番安いものでした。ロンドンのハンバーガーは10(2000)しました。ただお酒は物価に対して安く、2~3(400~600)でジョッキが飲める所がありました。現地民の感覚では200円くらいで飲めているのかと思うと羨ましいです。

■同行教員コメント
 確かに英語に対する反省に満ち溢れて?います。しかし、我々にとって英語は一手段と言うか道具です。もちろん、大切な道具であることに変わりはありません。あくまで自分が日々取り組んでいることを論文化して査読を通し、そして発表する場が与えられたことに、まずは自信を持ってほしいと思います。英語が苦手な分(英語にかけた時間が少ない分)、プログラミングなどが得意なことを忘れることはないです。やっていることを纏め上げ、そして人にその意味と価値を伝える、ということは今後も必要となる能力というかスキルです。今後も充実した大学院生としての取り組みを期待しています。