2006年12月26日火曜日

国際学会「World Congress 2006」に参加して

(広報誌KAIT 2006年度 秋号より)


7月22日~29日の日程で、ハンガリーのブタペストで開催された、題記学会に大学院生2名(木本幸樹さん(博士前期課程1年)、江橋克哉さん(博士前期課程2年))とともに参加しました。同行者は、元徳増研究室助手の巽久行先生(現、筑波技術大学助教授)と、村井保之先生(現、日本薬科大学講師)です。今回の国際学会参加は、木本さん、江橋さんにとって初めての経験であり、海外渡航も、幼少時代を除けばこれも初めてということで刺激の多い、有意義な多くの出会いを持ったようです。学会は、複数のセッションを別々の学会が同時並行的に受け持つ変則的なものでありましたが、そのうち、ソフトコンピューティングのセッションで、“Rectilinear Jigsaw Puzzles: Theory and Algorithm”と題する論文を、学生諸君に発表してもらいました。英語に非力な部分があっても事前の準備さえしておけば、立派にできるものだと、今回も感心したものです。
ところで、ブタペストは、ドナウの真珠と喩えられるごとく、歴史を具現する町並み、重厚な建造物、そしてドナウに代表される自然が融合した美しい町です。ドナウ川の西側の高台がブタで、ネオバロック様式の王宮が全市を見渡します。東側は、平地でペストといいます。ハンガリーには、騎馬民族マジャール人に始まって、モンゴル人、オスマントルコ、ハプスブルグ家、オーストリア、ナチスドイツ、スターリンのソ連と引き続く蹂躙を受けた歴史が、数多く残されています。ネオゴシック風の教会に混じって、イスラム教のモスクもあります。石畳の路面が多いですが、パリ市内観光のように、大抵のポイントに、徒歩でも地下鉄やバスでも自由に行けるので便利です。温泉があるのもうれしいものです。
学生諸君には、これらすべてが、何物にも変えがたい貴重な経験になったものと確信しています。実際、この思いは、うんざりする片道14時間の旅程のあとでも変わりません。



(情報工学科教授/徳増眞司)

2006年12月18日月曜日

企業主催のセミナー

初めまして。情報工学科 3年のY.Mと申します。
趣味は気ままに曲を作ること、しかし音楽理論なぞ知りません。
それ以外に、サーバ管理をしたり、プログラムを打ったりして過ごしています。

どうぞよろしくお願いいたします。


さて。先日、IT会社N社によって行われたセミナーに参加してきました。
非常に勉強になるセミナーでしたので、軽く内容を紹介したいと思います。


15:00から神田のとあるイベントホールで行われました。
参加者は100名以上。男女比は3:2と言ったところでしょうか。
また、文系学生が非常に多かったのが印象的です。


さて、肝心のセミナーの内容ですが、
限られた時間でSEの仕事を体験するグループワークと、
現役社員によるパネルディスカッションの二部で構成されていました。


まず、グループワークですが、5~6人程度のグループに分かれ、
架空の化粧品会社のコンタクトセンターのシステムを構築する際の問題を解決する、と言う内容です。
今回の問題は、情報系の学生にはお馴染みとも言える工程管理についての問題でした。
予算・納期・要望のバランスを考え、プロジェクトの予定を作成すると言う内容です。

まず、プロジェクトに必要な項目の取捨をしていくプロセスから行っていったのですが、
非常に印象深かったのは、文系学生と理系学生で根本的な考え方が違っていた、と言う点です。

プロジェクトの目標も考えなければならないのですが、
そこで私が考えていたのは、「厳しい予算、そして納期でどれだけ頑張れるか」と言う点。
しかし同じグループの他のメンバーの考えは、
「お客様と継続的な関係を維持する」と、ちょっと的外れでは無いのかな、と思いました。

確かに、システムを構築し、お客様と継続的な関係を維持する事は重要です。
ですが、いくら良いシステムを構築したところで、依頼元の会社とそのお客様が継続的な関係を作れるかどうかは、
我々システム構築側ではなく、依頼元の会社次第では無いかと思うのです。

本当に良い会社であれば、システムに頼ることなく、お客様と良い関係を築いていけるはずでは無いでしょうか?

…と言うことを、思ったのですが、詳しく説明していては時間が足りなくなってしまうので、
「システム作成側に対するお客さんって依頼元の会社だよね?」とお茶を濁すような感じで軽く言っておきました。

ちなみに、このプロセスの制限時間は、事例の読み取りから始めて6分でした。


続いて、プロジェクトの工程、つまり作業時間とそれに掛かるコストの予定を修正し、
その内容をプレゼンテーションする、と言うプロセスを行いました。
各種情報処理の試験ではお馴染みの問題です。ですが、問題にリアルな設定がしてあり、なかなか面白いものとなっていました。

仮に作られた工程では納期を守れないので、追加人員や協力会社を使い工程の短縮化を行ったり、
不要な工程の削除をすることでコストの削減を行ったりすると言う内容でした。
追加人員にはリアルな設定があり、人同士の相性、例えばAさんとBさんは仲が悪いので同時に居ると工程が短縮されない、
と言った問題まで設定されていました。

こちらもまた時間制限が厳しく、我々のグループは工程を修正する地点までしか終わらず、
プレゼンテーションはその場の勢いでやるような形になってしまいました。

…ですが、他のグループは工程の修正すら間に合わない状態だった、と考えるとまぁ良かったのかな、と思いました。
こちらの制限時間は30分でした。


その後、休憩を挟んで、現役社員によるパネルディスカッションとなりました。
現役社員が会場からの質問に対して答えていく、と言った感じで、様々な質問に答えてくださいました。



今回のセミナーを通して、企業が本当に重視しているのは、
技術力では無く、コミュニケーション能力なのだな、と痛感しました。
そして、情報学部を出たから有利だと言うことは無い、と言うことです。


普段ですと率先してリーダーシップを取っていく私ですが、今回はそうも行かなかった事が大きな敗因です。
またこう言ったセミナーに参加する機会があれば、積極的にやって行きたいと思います。

情報工学科 3年 Y.M

カメラ屋

皆さん、お久しぶりです。
豆腐をスプーンで食べる情報工学科3年のM.Kです。

つい先日、履歴書の写真を撮りに、近くのカメラ屋に行ってきました。
えっ?そんなの、スピード写真でいいじゃん!
って思う方もいるでしょう。私も、そう思っていました。
でも、履歴書の書き方マニュアルによると、
やはりプロの方に撮ってもらうのが良いようです。
見栄えが良くなるからですかね?
えーっと、これは後から先輩に聞いた話なんですが、
カメラ屋で撮ってもらったほうが、おサイフにもやさしいみたいです。
何度も取り直してくれるし、1回撮ると何枚でも現像してもらえるという理由で。

そんなこんなで、カメラ屋に入った私。

私「すみません、履歴書の写真を撮ってもらいたいんですけど・・」
店員さん「履歴書の写真ですね?奥へどうぞ」

案内されてビックリ!そこは別室ではなく、店内。
周りには、デジタルカメラやメモリーカード。そしてお客さん。

私の心「店員さ~ん、なんか注目浴びてるんですけど~」

心の叫びも届かず、黙々と準備を始める店員さん。

店員さん「じゃあ、ここに座ってください」
私「はい」
店員さん「あの、ネクタイ曲がってますよ!」
私「・・・・はい」

気のせいですかね?出来上がった写真、若干顔が赤いんですけど。
でも、さすがプロ!本物の1.2倍ぐらいカッコよく写ってます。
とても満足した私。

店内を出るときに見た「新人研修中」と書いてある名札。
見なかったことにします。


情報工学科3年 M.K

【授業紹介】後期ゼミがスタート 福井研究室~データ放送に挑戦~

※ この記事は本学広報誌「KAIT」No. 143 (2006年度秋号)からの転載です.

 後期のカリキュラムが始まりました。わが研究室でも3年生のゼミがスタートし、グループ研究に取組んでいます。テーマの選定を議論した結果、1つのグループはデータ放送の技術に挑戦することになりました。データ放送はデジタル放送の一つのサービスです。デジタル放送には、2000年から始まったBSデジタル放送、2003年の3大都市圏を皮切りに全国に展開中の地上デジタル放送、そして、本年4月に始まった携帯端末での受信を想定した「1セグ放送」があります。データ放送は、これらいずれの放送でも提供されています。

 デジタル放送の特徴は、なんと言ってもノイズの無い、放送局と同じ品質の映像と音声が楽しめる点にあります。ただし、受信が難しくなると、映像も音声も全く受信できなります。ハイビジョンをキーワードとする高品質の映像と音声のサービスに加えて、いつでも天気や最新のニュースなど、PCのWebページのようなコンテンツが提供されるデータ放送もデジタル放送の特徴の一つです。

 ホームページのコンテンツをHTML(Hyper Text Markup Language)で作成するように、データ放送はBML(Broadcast Markup Language)で制作します。BMLはもともとHTMLを拡張したXML(Extensible Markup Language)をベースに、放送の特徴である、子供からお年寄まで、誰でも簡単に操作できることを前提に、キーボードやマウスを使うPCと異なり、リモコンで操作できるように改良した言語です。

 ゼミでは、BMLの技術を習得すると共に、実際の放送サービスを分析するなどコンテンツを調査し、実験的なコンテンツの制作に取組みます。こうした取り組みを通じて、新しいサービスやコンテンツの開拓を目指します。

(情報メディア学科教授/福井一夫

■地デジとデータ放送のリンク集

2006年12月15日金曜日

第2回あつぎメディアコンテスト!

我々、メディア展運営委員会は、その名の通り、メディアコンテンツの展示会を運営する神奈川工科大学、学生の集まりです。

 発足したきっかけは、同大学の「メディア学科」学生が、「夢の実現プロジェクト」と言う、大学のプロジェクトに申し込んだところから、スタートしました。その目的は、同大学にて、コンテンツ制作を学ぶ場を得た学生達の、作品発表の場を作り出すこと。また、応募されてきた作品を観覧し、学生達の創作意欲や、モチベーションを向上させる事を念頭に置き、日々活動をしています。

 当委員会の代表的な展示会に、「あつぎメディアコンテスト」があります。これは、厚木市や各会社の協賛を得て開催している、メディアコンテンツの公募展で、昨年からスタートし、国内最大級の公募展を目指して、絶賛運営中です。

 今年も引き続き、プロ・アマを問わず幅広い層からの作品を募集しており、今年度のテーマは、「嘘」と言うことで、見る人を「あっ」と驚かせたり、「これは、騙されたな」と感心させたりするような、思い切り嘘をついた作品を集めています。

 募集内容は、課題テーマとして静止画作品と、自由テーマとしてメディア・様式自由の作品を待っています。どちらも、コンピュータで製作された、未発表の作品であることが、必要です。更に詳しいことは、http://www.media.kanagawa-it.ac.jp/~mediacontest/ に記載されていますので、興味がわきましたら御参照下さい。

(情報メディア学科3年生/森直貴)

夢のはじまり

私達メディア科ではゲームや音楽を始めとするメディアについて様々なことを学んでいます。1年では数学や英語などの基礎科目が多いのですが、中には実践的なものも学んでいます。

その中のひとつのメディア実践講座は、Flashを使って簡単なアニメーションやゲームを作ったり、3DCGのモデリングソフトを使って家や人間を作ったりといった、実際のゲーム製作と同じことをやっています。この講義の中では実際のテレビ業界やゲーム会社の裏事情の話をしたり、コンテストの映像を流したり、みんなの作品の上映をしたりと楽しい時間でもあります。

音楽論という講義では、音楽の基本的な和音やリズム、コード進行などを中心に学んでいます。基本的には座学だけですが、たまに講義の時間に実際の音楽を聴いたりするので、楽しく飽きずに勉強することができます。

また、情報関係の以外にも多くの講義があります。自分探しの心理学という講義は、自我同一性の確立、対人関係の自分、自己の発達課題など、自分という人間はいったいどういう人間なのか、それを心理テストなどで分析します。ここで自分の新たな一面を見つけることができるかもしれません。


情報メディアリテラシで作った作品


(情報メディア学科1年生/川口貴之)

【参加報告】CEATEC JAPAN 2006に情報メディア学科が出展

※ この記事は本学広報誌「KAIT」No. 143 (2006年度秋号)からの転載です.
通信と放送、そして映像・情報・コンテンツの融合が進むデジタルネットワーク時代を反映して、「デジタルコンバージョンが変える、社会・生活・ビジネス」をテーマとした、アジア最大の最先端IT・エレクトロニクス総合展「CEATEC JAPAN 2006」が10月3日から7日まで、幕張メッセにおいて開催されました。出展社数は約800社であり、約20万人の来訪者がありました。その中に、産学の連携・交流をめざした「産学連携パビリオン」があり、情報メディア学科は昨年に引き続き出展しました。




■出展内容

①「時間管理機能を有するトークンを用いたディジタルコンテンツ配信システム」(速水治夫教授)
CEATECでは多くのコンテンツ配信が出展されていましたが、他に時限性を持つものへの前向きな対応は無く、本システムは関心を呼びました。
②「直交レンティキラー板を用いた3次元表示システム」(谷中一寿教授)
一般の印刷物と変わらない明るさであり、市販品で構成できる簡易な3次元表示です。
③「光学式モーションキャプチャを用いた身体動作計測」(小島一成助教授)
顔表情の計測や手指動作計測などへの応用について研究成果を開示しました。
④「データベースを用いた形態素解析システム」(大学院生・三枝優一さん(速水研究室))
インターネット上の新語・若者言葉への対応が容易で、解析速度が改善されるなどの効果があることを示しました。

■出展により大きく成長する大学院生

速水研究室大学院1年生・三枝優一さんは卒業研究で開発した「データベースを用いた形態素解析システム」をさらに改良して出展し、連日会場で説明とデモンストレーションを行いました。初日にNTTの研究者がこの出展項目を出展一覧から見つけてピンポイントで見学に来ました。長所も認めてくれましたが、欠点を端的に指摘してくれたので、彼はちょっと落ち込みましたが、新たな課題が提示されたわけです。その後も、多くの見学者との交流があり、有益だったようです。


来場者に一生懸命説明をする、大学院生の三枝優一さん


他の大学の先生も「学生をCEATECへ出展させると元気になって帰ってくる」とおっしゃっていました。三枝さんも「そんな波を感じます。うまく説明できないのですが、ただ夢みがちなだけかもしれませんが、行ったことで世界が広がったような、夜が明けた様な妙な感覚があります。今日から講義再開。また次に向かって走り出しますかっ。」とWeb日記に書いております。夏休み以来の出展準備、会場での連日の熱演というタイトなスケジュールをこなさせたわけですが、出展を勧めた教授としても嬉しい限りです。新たな課題へのチャレンジで益々成長することを期待しています。

(情報メディア学科教授/速水治夫

【参加報告】国際会議報告~画像技術の学会ICISに参加して

※ この記事は本学広報誌「KAIT」No. 143 (2006年度秋号)からの転載です.

今年5月、米国ニューヨーク州ロチェスターで、4年に一度開かれる画像技術の学会「International Congress of Imaging Science (ICIS)」が開催されました。この学会は画像技術全般を扱う学会ですが、特に写真技術や映像技術に関する研究が盛んなことでも有名です。幸いにもこの学会に参加する機会に恵まれましたのでその報告をしたいと思います。

会場となった都市ロチェスターは、Eastman Kodak Company(イーストマン・コダック社)、Xerox Corporation(ゼロックス社)など光学関連の研究機関が多数存在する「光学の街」です。特にフィルムやカメラなどで有名なイーストマン・コダック社は、このロチェスターに本社があり巨大なビルを構えています。また、その創設者ジョージ・イーストマンの当時の邸宅が「ジョージ・イーストマン・ハウス」として一般に公開されています。


イーストマン・コダック本社ビル(米国ニューヨーク州ロチェスター)


今回の学会では、イーストマン・コダック社といった光学関連企業、地元のロチェスター工科大学(Rochester Institute of Technology)、また、日本からは富士フィルムなどからの発表が多くありました。写真技術を中心に発展してきた学会ですので、画像の取り込みや写真印刷に関する研究が多いのですが、現在ではデジタル映像コンテンツに関する研究も盛んです。特に目を引いたのは、立体表示技術に関する研究でした。よりリアルに、より自然にという画像技術の進化は、平面的な表示技術から立体表示技術にと変わってきていることが感じられました。

(情報メディア学科講師/春日秀雄

2006年12月14日木曜日

独自技術症候群

こんにちはT.Sです。
さて、今回は昨日読み終わった本の話をしようと思います。

今回読み終わった本はこれです。

この本はN助教授が何ヶ月か前に貸して下さった本なのですが、他に読んでいた本があるなどの理由からなかなかまとまった時間が取れず、通学中のバス内などでゆっくりと読み進めていた本です。N助教授は「原書がずいぶん昔に書かれた本で、内容は古いけど一度読んでみて、その後で何度かパラパラとめくってみてくれる感じで良いから」というような事を言って貸してくれました。

その時、僕は「そのまま借りパクになってしまってもいいですかね?」と冗談で言ったのですが伝わったのか伝わらなかったのか「大丈夫、もう一冊持ってるから」と言ってくれました。この本は見た目は非常に薄い本でページ数も索引まで入れても148ページしかありません。そのため、その時の僕は正直、一回読むまでにここまで時間がかかるとは思っていませんでした。

さて、前置きがが長くなってしまいましたが内容についてです。この本の原書は1996年、つまり10年ほど前の作品となります。そして訳書である日本語版の初版は2001年なので5年前に出版された本ということになります。コンピュータの進歩はすさまじい早さだったため、内容として古いはずだと思うのは当然でした。しかし、この本のすごい所は「考え方が今にも通ずる」と思えた事です。

例えば本書では仕様書を完璧にしようとするよりは世の中に流動的な流れがあることを理解し、今分かっている範囲での仕事をこなすためにできるだけ早い段階でのプログラムの試作を訴えている部分があったりするのですが、これは現在でもスパイラルモデルと肩を並べて「プロトタイピングモデル」として開発手法の中で立派に生き残っています。この考え方も僕の記憶の中に強く残ったのですが、それ以上に衝撃的だったのは「独自技術症候群の話」です。

独自技術症候群というのは「既に存在している物に対してであっても、自分の技術に置き換えようとしてしまおうという衝動に駆られ、それを実行してしまう人」のことです。そういった人達を本書では「再び車輪を開発する」と皮肉を言っています。それを語ったうえで既に存在しているものを活用して有効的に開発を行う方法について触れるのですが、これが僕にとっては凄まじい衝撃でした。何故なら僕も独自技術症候群だからです。口癖として「概存ものを使う有効性は分かるよ?だけど僕はそういうお手軽さみたいなのに甘えたくないね」などと大層なことを言っていたのですから。もっと重症な頃は「お手軽ライブラリなんて使わない」(Windowsの大変有効なライブラリのお世話になっておきながら)という考え方を本気で持っていた時期もあり、この事実はさらに僕の心を深く抉りました。

今でもソースは自分で書ける人でありたいと考えますし、再開発でないのなら新開発の方になりたいという欲求はもちろん消えませんがこの言葉で出会うことで幾らかその危険性、愚かさに気づくことができました。しかし、本書の例では「自分ではソートプログラムもろくに書けないのに大成功を収めた人の話」などが載っていますが流石に全て人のコードの組み合わせで仕事をするというのは納得がいきません。しかし、他者の技術を有効に取り入れ自分の技術に固執しない、という考え方の重要性はしっかりと心に刻み込みました。

最後にこの場を借りて、この本を貸して下さった、N助教授へ御礼を言って終わりたいと思います。

本はもう少し御借りしますがいつも様々なチャンスを与えてくれたり、文句一つ言わずに長話に付き合っていただき、本当にありがとうございます。なかなか成果を出せませんが、とても楽しい時間を過ごさせていただいています。今度また面白い本を紹介して下さい。

感謝はするが本は返さず新たに要求、印刷物固執症候群のT.Sでした。



情報工学科1年 T.S

2006年12月12日火曜日

師、疾走する?

こんにちは、T.Sです。

さて、突然ですが師走と言う言葉をご存知でしょうか。陰暦においての12月を指す言葉です。今回はそんな師走の話です。

この「師走」という言葉は実は当て字であるという説が有力らしく、「師匠がある場所へ思いを馳せる」という意味の「師馳」や年が終わると言う意味から「年果つ」がなまった、などの様々な説があるそうです。正確な意味は誰も知らない、それが師走です。

そんな中、僕が中学生だった頃、この言葉に対してもっと別の捉え方をした国語教員のT先生がいました。T先生は「師匠が走って逃げ出すぐらい忙しい月なんだよ」と言っていました。その当時の僕は師走について全く知識を持っておらずそれを鵜呑みにしました。

しかし、良く考えてみるとなるほどと思う気もします。年末と言えば仕事収めでどこも大忙しですし、中学生、高校生などはこれから、熾烈な受験戦争本番に足を踏み入れます。それ以外の人達も今年の後始末と言う意味で課題は増え、試験が迫り、自宅、学校では大掃除まであります。これは確かに「先生方(師)さえも逃げ出したくなるほど忙しいのでは?」と思うと何故だか「思いを馳せる」なんていう綺麗な言葉よりもしっくり来る気がしてしまいました。

僕はこの考え方が結構好きなので事実がどうであれこの言葉をあえて「師、疾走または失踪する」という認識にしておきたいと思います。正しい理由がわからないんだから自由です。

皆さんも12月はいろいろ忙しいと思いますが来年までもう一頑張りです。皆さんやるべき事から失踪せずに今年を乗り切りましょう。
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情報工学科1年 T.S