2017年3月28日火曜日

情報処理学会で発表してきました.-1名学生奨励賞受賞-


I科では3月は多くの学生が学会発表をします.中でも情報処理学会は大きな学会の一つです.また,今年は納富研の赤木さんが,「文章の書き分けに着目した言語運用能力の評価方法の検討」というタイトルで発表し,みごと学生奨励賞を受賞しました.おめでとうございます.

さて実際に行った学生さんの報告です. 原文そのまま(一部修正)です.

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I科3年,清原研究室の古川です.
この度情報処理学会全国大会の見学に行って参りました.私にとって初めての学会参加でしたので,発表者でないにも関わらず大変緊張していたことを覚えています.先輩の報告も含めて報告いたします.




































参加当日,まずは弊研究室の先輩の発表から始まり,他の研究室や興味のある分野の発表などを聞いて回りました(詳しい発表の内容は他の研究室の方の感想を参照していただきたいです).
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赤木先輩の感想
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情報処理学会の言語・音声セッション(学生)において,「文章の書き分けに着目した言語運用能力の評価方法の検討」というタイトルで発表し,データに基づいた定量分析が行われており将来性にも期待とのことで,学生奨励賞をいただくことができました.
 これまでに学会発表を数回経験してきましたが,最も難しいのは質疑応答です.今回参加したセッションでも,他の方の発表として「教育システムの情報推薦機能にWord2Vecを応用する発表」があり,Word2Vecの仕組みと教育の関係性に関する質問で,学生側が回答に苦慮する場面がありました.研究に利用した理論・ツールの仕組みを理解しておくことは当然ですが,同時に質問者の意図を理解し,専門分野の違う質問者でも分かるように丁寧に回答する必要があります.このような専門的なコミュニケーションを経験できる機会はなかなか無いと思うので,学部生・院生問わず積極的に学会に参加すると良いと思います(特産品を食べる機会もありますし).
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田所先輩の感想
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2年間様々な場所で研究の発表を行ってきました.初めての時と比べると,今回の発表は堂々と自信を持って発表でき,成長をしっかりと感じることができました.学会発表を行うのは大変ですが,やればやるほど上手くなるので,たくさんやることをおすすめします
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岡田先輩の感想
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IPSJ79全国大会に参加してきました.私は3回目の学会発表でしたので,あまり緊張はしていませんでしたが,逆に中途半端な慣れのせいで準備が疎かになっていたかもしれません.
今回の会場は名古屋大学でした.私の発表は「学習の可視化と動画教材の活用」というセッションに分けられましたが,大きな大会で参加人数も多いということもあり,自分の研究と合わせると面白いんじゃないか,という研究をしている方も多くいらっしゃいました.セッションの奨励賞は惜しくも受賞することはできませんでしたが,発表後に座長の方が声を掛けてくださり,研究についての技術的な質問やお褒めの言葉と応援をいただきました.外に出て,自身の研究発表をしたり,他の人の研究発表を聞くというのは非常に有意義な経験になるため,後輩の皆様もぜひ学会発表を目指して研究を頑張ってください.
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梶原先輩の感想
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今回、私が学会発表に参加して感じたことが2つあります。1つ目は、自分が知らない技術、知識がまだまだ多くあることです。私は、認証技術という分野のセッションに参加しました。研究を行う前に、私は認証について様々なことを調べ、学びました。ですが、今回の発表者全員、違う技術を使っており、その中には知らないものもありました。様々なことを調べたつもりでしたが、まだまだ勉強が足りないと思いました。今回のセッションで自分の研究に取り入れたいと思ったのは「検定」です。データのノイズを除去するために使う技術で、自分の研究にも取り入れたいと思いました。
学会発表に参加したことも楽しかったのですが、観光や打ち上げも楽しかったです。今回は名古屋に行ったので、味噌カツやひつまぶしなどのおいしい食べ物を食べたり、名古屋城に行ったりしました。発表後の打ち上げは疲労もありましたが、達成感の方が強かったです。そのせいか、よくお酒が進みました。学会発表に行く前は、不安から行きたくない気持ちも少しありましたが、今は参加してよかったと思います。自分の研究は決して周りの方と比べて劣っているものではなかったと思っています。
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柏木先輩の感想
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発表会場は、大学の講義室で、神奈川工科大学の講義室よりも狭かった。
卒研発表の時よりも、発表を聞きに来る人が多く、様々な大学の教授や学生がいて、
すごい厳しいツッコミ(質問)をされるのではないかと、始まる前はとても緊張した。
発表する学生はみんな緊張している雰囲気だった。なので、逆にそれを見て緊張がほぐれた。
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日野先輩の感想
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会場は卒研発表と同じくらいだったが、それとは比べものにならないくらい人が多く緊張しました。
ただ、自分なりに発表はしっかりとできたと思います。
専門的?なことだったので聴講者からあまり質問が出なかったのが少し寂しかったです。
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矢澤先輩の感想
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3日間ある日程の中で、私は2日目の午前中に「AR/DR/VRと計測データの可視化」のセッションに参加し、発表をしてきました。セッションには全部で8名の参加者がいて、その中で私は4番目の発表となりました。
今回私は、「モーションセンサデバイスを用いた仮想空間内での英単語学習教材の提案」というテーマで発表を行いました。
元々あがり症なのと学会自体初めてなこともあり、発表直前まで動悸が凄かったのですが、いざ始まってみると自然と緊張がとけ、スムーズに発表が出来ました。質疑応答は、評価実験の内容に関する質問やVRの技術的な部分への質問等色々な角度からの質問をしていただいて、多少答えが詰まってしまうこともあったのですが、1年間自分が取り組んできた研究テーマということもあり、自信を持って応答出来ていたと思います。
大学生活自分が行ってきた事を人前で発表する事が出来たのは、今後のための良い経験であり、良い思い出となりました。
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初日は15時半に終了ということで名古屋市を少しだけ観光し,そのまま打ち上げの飲み会へ….八木研の先輩方とも合流して楽しく打ち上げをしてきました.また,途中からは大塚研のOGの方が駆けつけてくださいました.
清原+八木研
納富研


 翌日は各々興味のある発表の聴講をしました.弊研究室の先輩方はこの日にお帰りになったため,夜は私と同期の二人で名古屋市を観光しました.

 最終日は朝から一般セッションへ参加しました.やはり学生セッションとは異なり内容も分かり易く,議論も学生セッションと比べて盛り上がっていました.また,私が聴講していたセッションでは神奈川工科大学の鈴木先生も参加しており,新鮮な気分で聴講させていただきました.


さて,最後はIPSJ-ONEです.こちらは情報処理学会の数ある研究会の中から推薦で選ばれた方々による発表ということで,噂によれば非常に面白いとのこと.最終日ということで少し疲れながら本当なのか?といった気分で聴講してきましたが…



こちらがオープニング前の画面なのですが,まず演出から雰囲気が異なり,これまでの学会とは全く違うような発表でした.内容も専門でない人でも楽しめるように本当にすっきりとまとまっており,疲れも忘れて聴講することが出来ました.

というわけで,初の学会参加は無事に終了しました!
帰りは名古屋駅まで学会帰りの人だかりをすり抜けて新幹線へ,中では同期と今回の学会やIPSJONEの感想を話しながら帰路につきました.
私も来年度からは研究に就きます.その時どのような研究をしていくのか,どのような発表をしたら分かり易いのかなど,勉強になったと思います.研究所学者として今後頑張りたいと思いました.


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