今年も開催することが決まり、本日、ウェブページをオープンしました。
今年は、5年目ということで、原点回帰。コンテストの目的に立ち返って、プログラムを少し変更して臨むこととなりました。
まず、コンテストの目的。
IT夢コンは、全国の中学生・高校生・高専生(3年生以下)を対象に、IT(情報技術)で実現できる未来の社会や新たなサービスなどに関する「夢」を語ってもらうコンテストです。コンテストを通して、中学生・高校生・高専生のITに対する理解や興味を高め、創造力・問題発見能力・コミュニケーション能力を高めることを目的とします。
さらっと読めてしまうこの目的、でも、全てを実現するようなプログラムにするのは、なかなか難しいですよね。しかし、「難しい、難しい」と言っていても先に進まないので、今年は以下の変更を加えることにしました。
1)テーマの設定
2)ポスターセッションの実施
3)創造力学びの振り返りの実施
それぞれについて、どんなことを意図し、計画しているのか、(できるだけ)わかりやすく説明したいと思います。
1)テーマの設定
従来の夢コンでは、「ITを活かした夢」ということ以外には、特段テーマを設定してきませんでした。審査をしていて感じていたのは、この「夢」のとらえ方で、作品がだいぶ変わるということでした。大辞林(第三版)によると、「夢」には、6つの意味があるとなっています。本コンテストに関連しそうなものでは、(2)将来実現させたいと心の中に思い描いている願い、と、
(3)現実とかけはなれた考え、実現の可能性のない空想、
の二つがあると思います。意見は分かれるところではあると思うのですが、ここで(3)的に「夢」をとらえたものは、概ねアイディアの深掘りが十分でなく、書類選考を突破することができません。そこで、まずは、(2)として夢をとらえていただきたく、具体的に考えられるようなテーマを設定することとしました。
また、これも審査をしていて感じることなのですが、準決勝に進出できる応募作品は、応募前の段階で十分議論したり、また、関連する取り組みなどを、よくよく調べた跡が見受けられたりするということです。それに対して、残念ながら、書類審査で落選してしまう応募作品は、議論や調査が不十分な印象がありました。
このように、いわば、準備不足になってしまうことの一因として、テーマが幅広すぎることがあるのではないかと考えました。テーマで幅を少し絞ることで、より深い議論ができるのではないかと考えたのも、テーマを設けた理由の一つとなります。
深い議論は、コミュニケーション能力を向上するのにも役立ちますし、ご指導をいただいている先生方にとっても、生徒のみなさんが行き詰っている際に、より具体的なアドバイスができるようになるのではないかと期待しております。
ちょっと長くなりそうなので、次回に続きます。
うーーん。まさしく、新機軸と言える新たな施策の提案ですね。
返信削除身内を褒めることはおかしなことですが、「味方ながら、あっぱれ!!」という感じです(よく聞くのは、「敵ながら、あっぱれ!!」ですね。)
テーマの設定では、「より夢に集中し、形として見えることにつながる。具体的な方法の検討までアイデアと議論を深めることができる」と思います。ポスターセッションも、みなさんの交流をより活発化することにつながるはずです。そして、振り返りの実施、素晴らしいですね。ご自分自身の振り返りが十分ではなく、その自己反省?に基づいたものなのでしょうか?(^ ^)。いずれにしろ、このコンテストに参加する生徒の皆さんの成長、そして、情報技術やその利用への興味を高めることが我々の目標でもあり、喜びなので、この新機軸を大いに支援したいと思います。