Androidアプリケーション開発環境として、このブログでも、MIT App Inventorを何度か取り上げています。(その使用経験を論文として国際会議でも発表しました。)これを多くの学生諸君が使いこなすならば、自分自身の研究や趣味や仕事に非常に有用と信じています。
ところで、このMIT App Inventorは、常時MITのサーバに接続して使うものであるため、ネットワークの遅延や障害の影響を受け、不便に感じることがありました。そのことから、大勢の学生を対象とした情報工学実験などでは、ちょっと使えないなあ、と思っていました。
ところが、朗報があります。これまでも、App Inventorのソースからビルドして、自分のサーバにインストールして使えないこともなかったのですが、その手順が結構面倒なうえ、MITのApp Inventorに比べて、バージョンがかなり古いという難点がありました。それを解決してくれそうなものが公開されました。つまり、MITのApp Inventorと同等のものを、非常に簡単なインストールで、自分のマシン(ノートPCやUSBメモリでも!)で動かせるものです!すばらしい!
早速、試してみました。MIT App Inventorで作成した下記の2つのアプリケーション(クラウドデータベースTinyWebDBやリスト処理などを含む)が、完璧に動きました!これなら、多くの学生諸君が、ネットワーク環境の無いところでも使えて非常に便利。そうなると、情報工学実験に取り入れることも十分視野に入ってきました。
以下に、実際の動いたアプリケーションの設計画面の一部を示します。
画像を拡大していただくとわかるのですが、左上のロゴ部分が、「AI Live ... 」となっていて、「MIT App Inventor」とはなっていないところに注目!
AI Live Completeのインストールについて、ご教示下さい
返信削除AI Live Completeのインストールについて、ご教示下さるようお願いします。
返信削除下記の指示に従えば、インストールは簡単にできると思います。
削除http://sourceforge.net/p/ailivecomplete/wiki/Summary/
なお、そこにも書かれているのですが、Javaのキャッシュを抑止しないと動かないようです。
appinventorで気圧の値を取り扱っていますがどのようにして値を取得したんでしょうか??
返信削除御教授お願いします
Ai2 Live Completeも、オフィシャルMIT Ai2版も、現時点では気圧(Pressure)を直接取得する手段は提供していません。そのため、以下の2つの方法があると思います。
削除(1)気圧取得するだけの小さなJavaプログラムを作成し、それをApp Inventor のActivity Starterから起動する。その場合、返値の取得はやや難解なので、最近App Inventorに備わったfile機能を使って、AndroidのSDカード領域にテキストファイルで気圧値を読み書きするのもいいでしょう。
(2)それ以外の方法として、このAi2 Live Completeの作者のホセインさんが、有償バージョンで気圧を直接扱える機能を提供していますので、それを使ってもいいでしょう。ただし、ホセインさんのバージョンは、MITのオフィシャルバージョンとはだんだん異なっているので、ちょと考えものですが。ホセインさんのバージョンで、気圧を得るのみの小さなApp Inventorプログラムを作成すれば、Activity Starterから起動する場合に親和性は高いです。
お早い返信、ありがとうございます!
削除ご参考にさせていただきます
ここまで詳しく御教授していただきありがとうございました