9月30日(8日目)
情報工学科のとある教員です。すっかり報告がご無沙汰してしまいましたが、この日くらいから作業に余裕がなくなってレポートどころではなくなっていたのでした。記憶を呼び起こしてお伝えしようと思います。(記事の更新がなくなったせいで、一部の読者に心配をかけてしまったようです。読んでくださるだけで有難いのですが、応援感謝いたします)WSCは公道を一般の車両と混じって走行するタイムトライアルなので、厳しい車両検査に合格する必要があります。日本国内でいうと『ラリー:Rally』が同様にナンバー付車両(すなわち車検に合格している前提)を用いて公道で行われる競技です。ソーラーカーは市販車とちがうので、例えば後方視野、警笛の音量、方向指示器の視認性などの項目に合格する必要があります。また、それ以外にもソーラーパネルの面積やバッテリーの容量などのレギュレーションに違反していないことをチェックします。
この日の作業は、翌日の朝一からスタートする車検(前半)に合格するよう、KAIT SPIRIT号を完成するところまでもっていかなければなりません。ところが、どう見積もっても残りの時間では完成しそうにありません。
監督自ら必死で作業しますがウインカーもブレーキランプも付いていません! |
作戦会議(皆の顔が暗い・・・) |
車検の順番を遅くしてもらう交渉がうまくいかなかったので(言語の壁とかではない)、作戦会議です。結論は、所定の時刻に会場にいないようだと失格になるおそれがあるため、できるところまで作業してダメだったら再車検に賭けるというものです。車両の積み込みや運搬があるので、残された時間はおよそ15時間です。どこまでいけるでしょうか。
背中から鬼気迫るものを感じます |
時計の針に着目 |
写真では伝わりにくいのですが、この時期のダーウィンは暑いです。夜中でも全然涼しくなりません。疲労、害虫(後述)と相まってメンバーのストレスはマックスです。しかし時間は止まってくれないので、手を動かすのみです。夜が明けてきました・・・
つづく
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