2022年4月5日火曜日

自動運転ラジコンカーレース KAIT Racer GP を開催(2022年3月25日)

 2022年3月25日に、附属図書館の4階閲覧室で、第1回 KAIT Racer GPが開催されました。このGP(グランプリ:Grand Prix)は、「学生が自ら製作した車両・人工知能・運動制御による性能を競うことで、情報科学と工学との融合を学ぶ場を提供し、産業の新たな発展に資する人材を育成する」ことを目的に、AI(深層学習)が走らせる自動運転ラジコンカーレースです。第1回ということで、参加したチームは、自動車システム開発工学科3チーム、情報ネットワーク・コミュニケーション学科2チーム、情報工学科2チームでした。ラジコンカーは、車体が「ラジコンカー(タミヤ TT-02)」を使っているのためで、実際の「運転」は、車体に搭載したシングルボード・コンピュータ NVIDIA Jetson nano が行います。NVIDIA社が公開している JetRacer を基に本学で、ハードウェアとソフトウェアを増強した車両 KaitMV を用いて、競技を行いました。競技は、決められた時間内(3分間)に周回コースを単独走行して、周回数を競いました。

参加7チームの勇姿

 車体前方に取り付けたカメラからの画像をJetSonで認識し、事前に学習したモデルを基に左右への旋回量・加減速量を判断し、ステアリングとアクセルを制御します。この制御を毎秒30回行い走行します。1/10のサイズのラジコンカーなので、かなり高速で走行させることが可能です。画像認識に「AI」の技術の深層学習(ライブラリはPyTorchを使用)を利用します。既存のハードウェアの上で、ソフトウェアの開発がメインとなります。とは言え、コンテストとしては車体の「優雅さ」と「美しさ」を評価するコンクール・デレガンス賞(Concours d'élégance)もありました。

レースの様子

 結果は、自動車システム開発工学科のチームが優勝でした。とは言え、情報工学科の宮崎研究室のチームが、「走りが安定していた(丁寧にプログラムが作成されていた)」ということで審査員特別賞をいただきました。
宮崎研のチームが審査員特別賞

今後の開催が期待されます。

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