ロボット、ファクトリー・オートメーション技術とその他製造科学技術の発展に寄与することを目的に活動する財団法人製造科学技術センター(MSTC)の「平成22年度アイデアファクトリー」に松田先生の提案が採択されました。今後、松田先生は2年間にわたり、参加企業(オムロン(株)、(株)小松製作所、清水建設(株)、富士通(株))と共に、研究プロジェクトのリーダーとして研究活動を行います。
この公募へのテーマ提案は会員資格が厳しいMTSCの学術会員のみに限定されている格式の高いものです。企業ニーズ及び研究シーズに基づく提案であることが前提で、MSTC賛助会員である企業の投票により採択テーマは決定されます。その中で松田先生の提案が採択されたのは、先生の研究レベルの高さを示したものと言え、学科としても非常に喜ばしいものです。採択テーマ名は、「グリーンプロダクション基盤としてのデジタルエコファクトリ構築のための調査研究」で、現在大きな社会的テーマとなっている環境問題に大きく寄与できるものです。
この研究は、グリーンプロダクション支援・推進のための環境情報プラットフォーム構築に向けて基礎的な調査を行うことを目的としています(注:プラットフォームとは、皆が共通的に使えるシステム基盤と考えていただければよいかと思います)。具体的には、製品ライフサイクルの実現において中心となる場である生産段階に視点をおいて、関連する既存技術や国際規格などを調査し、これらを情報ツールとして利用する準備を行なおうとするものです。
松田先生談
「気楽に思いつきで応募したところ、思いがけず採択していただきました。キックオフ会議に際し、背負い込んだものの重さを初めて感じました。しっかりやらないといけないと改めて思っています。産学協同のプロジェクトですし、生産現場は大学にはありませんので、企業の方から現場のニーズをご教示いただく大変よい機会をいただいたと思います。これを生かして、実用性の高い使えるシステムの設計提案を目指したいと思います。」(注:ということで、さすがの松田先生も緊張を隠せないようです。)
キックオフ会議のもよう。ご挨拶中?の松田先生
メンバーは大企業のお歴々で専門家の方々。