2012年10月14日日曜日

学生から添削指導を受けました

研究室への卒研生配属の時期になりました。これは、現3年生が来年度に所属する研究室を決める手続きです。基本的にどの大学でも大差はないと思いますが、本学情報工学科では、各研究室の教員が研究内容や指導方針を紹介する資料を作成し、学生がそれを見て希望研究室を決めるというものです。もちろん、授業などでの教員に対する印象も大きなファクターを占めているはずです。当然、研究室によって希望者数の差が出ます。

 私も学生募集のための研究室紹介の資料を作成しました。重要なことは、“よく書けた”と自己満足することではなく、実際にそれを見る学生が研究室を希望したくなるように書かれているか?ということです。このため、研究室の学生に見てもらって、添削指導を受けました。


私の書いた資料をチェックしているM2の加藤君と卒研生の菅谷君(加藤君は今年度で修士課程修了(順調にいけば)、菅谷君は来年度は修士1年です(大丈夫かな?(笑))。遠慮なく、赤ペンを入れています。いつもとは逆の立場です。普段のことを“根に持っている”わけではないことを信じます(信じたいです)。

 いずれもごもっともなご指摘でしたが、ちょっと気になったので、同じくM2Ak山君に意見を聞きました。

私:これ、ちょっときつくないか?学生が来づらくならないかな。
Ak山君:○○・・・・・・・・・○○
(具体的な発言音声は失念しました)
(上記発言の私の解釈)そのようなことで来づらくなる学生は、研究室に来てもらわなくてもいいのではないでしょうか?きちんとした責任感のある学生に来てもらうことが重要です。そのためのフィルターになります。→まことにごもっともな発言です。

 彼の発言の意図を正しく把握しているかは、確証が持てません(その意味で匿名にしています。でも、たぶん、OKでしょう)。「見えるものを見ているのではない。自分が見たいものを見ているだけである。」という意味の発言を聞いたことがあります。自分に都合のよいように聞こえているだけかも知れないけど、まぁいいや。

 彼は穏やかな発言の中にも、言うことは言います。私は、「こんなんじゃ話にならない」という表現で卒研生に言いますが、彼は、「○○では、残念です、とか、○○では、残念なことになります」という穏やかな表現を使います。が、私の発言より効果的なようです。

 希望学生がいなければ/少なければ、彼らの責任ということで、もう1年ご奉公してもらいたいです(笑)。どのような結果になるかは分かりませんが、彼らの添削内容は正しいので、それに従うことにしました。希望者多かれ、と切に願わずにはいられません(相変わらず、大げさ)。過去の実績から、それは全く期待できないだろう、という正しい指摘はご勘弁ください。

PS)
 今回に限らず、学生に添削というか、チェックをしてもらうことは日常茶飯事です。例えば、学内のサーバ設定に対する依頼とか。正規のルートを通す必要があるので、私が行いますが、具体的内容は学生の方が詳しく、「おい、これでいいんだっけ?確認してくれ」という感じです。その機会に私も十分に理解して覚えればいいのですが、学生の説明をバッファに入れるだけで、依頼したらすぐ揮発してしまいます(オヤジです)。会社では、近くに知っている人間がいるものですが、大学では学生が卒業してしまうので、この点は大変と言うかつらいものがあります。

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