平成24年10月27日,信州大学工学部(長野県長野市)において,電子情報通信学会教育工学研究会が開催され,大学院情報工学専攻2年の上枝俊太さんにより「学校における個人情報流出事故対策のためのUSBメモリ貸出システム」という題目で研究発表が行われました.
やや薄曇りでも爽やかな秋空の下,いざ発表会場へと向かいます.会場となった信州大学工学部は長野駅よりバスで10分程の場所にあり,広い敷地の中のイチョウ並木は鮮やかに色づいておりました.
今回で5回目の学会発表ということもあり,落ち着いた堂々とした発表を行いました.質疑応答の時間では,情報セキュリティの暗号化がご専門の信州大学の先生からコメントがあり,システム実装上の有益なご指摘がありました.また,宮城大学の情報セキュリティを教えておられるという先生からもコメントをいただき,システム設計上の今後の課題がひとつ増えました.座長である北陸先端大学院大学の先生からは,USBメモリの活用上の更なる工夫点などご指摘いただきました.
大学院情報工学専攻2年生の上枝さんは,「私は情報・工業・数学の高校教員免許を取得しており,高校教員を目指して鋭意努力中です.今回の研究発表は,修士論文テーマにもなっていますので,自分が将来勤務する学校には,こうした情報セキュリティの確保を支援するシステムの導入がなされると良いのではないかと考えています.システム設計と実装および評価を段階的に進めていますが,反省点が多々ありますので,今後,改善を図りたいと考えています.」と今後の抱負を語ってくれました.
長野駅前にて |
信州大学構内にて |
学会の研究会において進捗状況を報告することで,自分の研究に対して多くの方々から質問やコメントをいただくことができます.日ごろ,研究を進めている段階では,自分では気付かなかった根本的な部分などに鋭いご指摘が入ることで,その問題に気付かされることがあります.教育的な配慮からの指摘やコメントも多数あります.そうした多くの研究者や学会関係者に支えられて,学生は一歩ずつ成長していくものだと言えるでしょう.
これから研究をまとめるための準備に入ります.来年の1月の末頃には修士論文が完成していることでしょう.自分でも充分満足のできるものを目指して欲しいと思います.
参考URL
・電子情報通信学会教育工学研究会:http://www.ieice.org/ken/program/index.php?tgid=ET
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