2015年4月25日土曜日

測位航法学会での発表

 一週間のご無沙汰です。修士2年(M2)の村田君が測位航法学会で発表しました(あれは、昨日、そうです。424日でした)。この学会ではGPS(最近はGNSSGlobal Navigation satellite System)とより一般的な名称で呼ばれることが多くなりました)を中心とした測位(要するに位置検出)に関する研究開発が主に発表されます。ちなみに、GPSGlobal Positioning Systemのことで、米国のシステムです。

 GPSをやってんのかって? GPSで得られる位置情報を用いたシステムやアプリはやっています。が、GPSそのものはやっていません。もちろん、講義で原理は説明します。今回の発表は、屋内での測位に関するものです。

学会会場である東京海洋大学、越中島キャンパスです。学会の本部があります。この学会はこの大学の越中島キャンパスか品川キャンパスでやることに決まっています。ここで、我々は定期的に(そうでもないのが残念)発表しています。これで、我々の学会発表の目的が旅行ではないことが証明されました。


カメラの設定が悪く?暗い写真しか取れませんでした。学生に教えてもらって、しかるべくフリーソフトを入手して、何とか明るさを確保しました。ちなみに、発表タイトルは、
“非可聴音を用いた高精度屋内測位システムにおける多ユーザ識別に関する基本検討”です。スマートフォンのスピーカから人の耳では聞こえない音を出しますが、その音に各ユーザを示すための識別情報を埋め込んで、測位することの可能性をシミュレーションによって検証したものです。


朝、私が会場に到着したらすぐに、彼から「大変なことをやってしまいました。申し訳ありません。」という言葉がありました。何やらシミュレーションの条件設定を誤ったようです。私は動じません(立派です(^ ^))。実験ではないので、すぐに修正可能です。彼も修正箇所が分かっているので、PC上で直ちに修正して、無事発表しました。


・発表に奢ることなく、常に謙虚であれ。
・分からないことは、分からないとはっきり言え。
・単にできそうだ、見通しを得た、という状況で、できる、できます、とは決して断言するな。
・誤りは決して隠すな。きちんと事実を述べよ、伝えよ。

と学生には、言っています。今回はシミュレーション(パソコン内での計算による検討結果)なので、勘違いが一番怖いところですが、事前にその分野を専門にしている先生に説明し、考え方の確認をとっているので、うろたえなかったと言えます。何はともあれ、このような緊張感が彼を成長させると思います。卒研生の皆さんもそのような経験をしてください。

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