2017年12月19日火曜日

HCGシンポジウム2017 参加報告

 M1の小澤君とB4の森下君が発表した学会の報告をしてくれました。発表風景の写真に写っている聴衆に大きな差があります。小澤君の発表は、最終日の最後のセッションということです。まぁ、仕方ないですね。発表の内容の差ではないので、念のため。
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情報工学科4年の森下と情報工学専攻1年の小澤です。
20171213()~15()3日間にかけて、石川県金沢の金沢歌劇座で開催されたHCG(Human Communication Group)シンポジウム2017リンク)に参加しましたので、その参加報告を致します。

森下の発表は13()でしたので、12()に前日入りをしました。
 

金沢駅

イルミネーション


駅構内にあった「ひゃくまんさん」

ホテルにチェックイン後、すぐにスマホとiPadを手に駅周辺の探索に出かけました。駅周辺はイルミネーションがきれいでクリスマスツリーなども飾られていました。中でも「ひゃくまんさん」はお土産にもなっているくらい人気?(筆者は初めて見ました)で駅のお土産屋さんの入り口に大きなひゃくまんさんが置いてあり、つい写真におさめてしまいました。

---1日目---


金沢歌劇座

こちらが今回のHCGシンポジウム会場の金沢歌劇座です。金沢駅から徒歩30分かかりますが、バスを利用すると15分で着けるうえ、最寄のバス停から徒歩1分で到着できます。なので、体力に自信のない森下は迷わずバスの利用を決めました。


HCG立て看板の前にて

前回参加した研究会では立て看板がなく、今回はあるかとドキドキしていましたが、歌劇座に入ってすぐに見つけました。

 発表の様子1
発表の様子2

「非可聴音を用いた情報伝送機能を具備する高精度屋内測位手法の提案とその評価」というタイトルで口頭発表を行いました。セッションとしては「音声」セッションで、音を用いて支援を行うことを目的とした発表が多かったです。
感想としては、普段自分では考えられないような方法についてのコメントを頂くこともでき、アウトプットすることで、自分の研究をより良いものにできるいい機会になると思いました。発表では、練習で忘れてしまったアニメーションの動作や、言葉詰まりはあまりなく発表できたと思います。ただ、もう少し聴講者の方を向く回数を多く出来たらと反省もありました。
インタラクティブ発表のセッティング


インタラクティブ発表の様子
 
こちらはインタラクティブ発表の様子です。HCGではインタラクティブ発表というポスター発表を行うことができます。さらに機器の持ち込みも認められているので、私はデモ動画を流す用のタブレットと実際に使用している送信機を持ち込みました。

口頭発表では技術的な質問が多かったのですが、インタラクティブ発表ではその技術をどこに使用・展開していくのかの質問が多かったです。違う専門からの視点で質問やコメントを頂くことが出来、良い経験にもなりました。

ちなみにこのインタラクティブ発表には表彰があるのですが、私は恐れ多くも6票の投票を頂きましたが、賞には選ばれませんでした。

ただ、このインタラクティブ発表ではうれしいこともありました。説明した人の一人が、私がコアタイム外で居ない間に、「このポスターの発表すごい面白いから」とその人の知り合いに説明をしてくれていました。さらに、写真まで撮っていってくれました。この出来事をたまたま自分のポスターの様子を見に行った時に目撃でき、その光景が何よりの喜びでした。

1日目で森下の口頭発表、インタラクティブ発表は終了しました。なので、2日目以降は聴講と軽い観光をしました。


---2日目---
2日目はインタラクティブ発表まで森下は金沢観光に向かいました。その様子は番外編として、違う記事で報告いたします。この日は小澤先輩のインタラクティブ発表がありましたのでその様子を報告します。

(小澤のインタラクティブ発表感想)
情報工学専攻1年の小澤です。HCG2017という学会で発表してきました。今年は金沢の金沢歌劇座という場所で開催されました。

HCGは口頭発表(通常の発表)だけでなくイントラクティブ発表(ポスター発表)というものを行うことができます。またインタラクティブ発表では、発表者同士がお互いの研究内容を聴きにいきます。そして「この研究は良い」と思ったものに票を入れます。最も多くの票を得た人は賞状が贈られます。異なる分野の研究内容の多くは理解できませんでしたが、普段触れない知識について知ることができ、良い刺激を与えてくれました。

インタラクティブ発表の様子


(森下のインタラクティブ発表聴講感想)
インタラクティブ発表では深層学習に関するポスターを見て回りました。やはり画像や文章に関する研究が多かったですが、私たちが次にやろうとしている音に関する研究もありました。深層学習というよりは、そのために複数音源を分離させる音声分離をメインに研究していましたが、複数の音が混在している中から必要な音のみを取り出す技術は今後私たちも必要になると考えました。

 
2日目終了後に懇親会がありました。懇親会では特集テーマセッション賞とインタラクティブ発表賞の表彰も行われました。場所は金沢歌劇座から徒歩15分ほどの東急ホテルで行いました。
 

懇親会会場
 
 懇親会料理
 

ホテルのビュッフェと同じような料理で我々学生としては満足できる内容と量を食べることが出来ました。

---3日目---
最終日に小澤の口頭発表がありましたので様子を報告します。

(小澤の口頭発表感想)
イントラクティブ発表に続いて口頭発表についての感想を述べます。

私は「障がい者支援」というセッションで「手話認識」について発表しました。これまで何度か学会発表に参加させていただきましたが、今回の発表した会場は今までの中で最も大きく少々面を食らってしまいました。ただ、発表日が最終日の最後のセッションだったため人がそこまで集まらなかったのが少々残念でした。

私が参加したセッションの中で千葉大学の教授の方が発表した内容が衝撃的でした。「会話ロボットを用いた失語症者向け絵カード呼称訓練システム」というタイトルで、研究内容も素晴らしいのですが、他の会社と協力して実際に「ActVoice Smar」というアプリケーションを世に出している(実用レベル)ことに驚きました。我々の研究も実際に多くの人が手に取っていただけるように今後も精進していきたいと思います。

口頭発表の様子 
 
(森下の聴講の感想)
1日目と3日目に聴講を行いました。印象としてはどの発表を画面を見ている人はほとんどいなく、聴講者をしっかりと見て発表していました。さらに発表中もただ話すだけではなく、軽い笑いを入れてたりと、退屈しない工夫がされていて参考にしたいと思いました。
HCGは色々な分野の研究発表を聞くことが出来、普段自分が考えないような発想を聞くことができるので大変ためになる研究会であると感じました。
以上がHCGシンポジウム2017の参加報告です。

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他の大学の先生や学生と議論できたようで、何よりです。そのような経験を多くつんで、相手の言っていることをしっかりと理解する、自分の考えを正しく伝える、という社会で必須な能力を高めていってください。もちろん、今後の課題の設定にフィードバックすることも忘れずに。
 

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