10月8日(16日目)後半
修理に1ヶ月以上の時間を要したわけではなく、新年度が始まって続編を書く時間がなかなか無くて・・・とか全て言い訳です。すみません。
アリススプリング(Alice Springs)までは破損したKAIT SPIRIT号をトレーラーに載せての移動でしたが、メンバーの半分は打ちひしがれていました。先輩の代からオーストラリアを夢見て何年もかけて準備し、やっとのことでスタートラインにたどり着いたのにレース序盤で車両が大破してしまったのだから。
ここで監督による慰めというか激励の感動演説がありました。私は先導者の運転だったので無線で聞いていましたが、けっこう長いものだった上になぜか英語だったので(後日談:英語にすれば怒り中のメンバーに刺激が少ないと考えたらしい)要約すると以下のような感じです。
メンバー各位へ、監督より。
今日は非常に強い横風によって、不運にもアッパーカウルが反対車線を越えて吹っ飛び、
ソーラーパネルとキャノピの破損によって走行不可能な状態になってしまった。
しかしここに至るまで、指令車からずっと見ていたSPIRIT号は実に美しかった。
そして力強い走りだった。
だから君たちは自信をもって良い。ここまでよくがんばった。
しかし落ち込んでいる場合ではない。私はSPIRIT号が死んだとは決して思わない。
修復は十分に可能であると信じている。
アリススプリングスに着いたら、すぐに作業を始めよう。SPIRIT号を見捨ててはいけない。
以上
(まあちょっと脚色していますが)映画だったら感動シーンなのですが、監督の思惑通りメンバーにはそれほど伝わらなかったらしく、半分のメンバーはアリススプリングスに到着しても車から降りる気力すらない状態でした。
修理が必要なのは、太陽電池・キャノピ・配線 |
予備のキャノピが役に立つとは! |
私も修復は不可能ではないと感じていたので、とにかく動けるメンバーで大至急宿を確保し、
大手術が始まりました。再び元気に発電できるようになりそうだと見込みが出てきた頃には
死んだように落ち込んでいたメンバーも徐々に復帰し、全員一丸となって修理が終わりました。
太陽電池を切り貼り |
この日も徹夜で作業となりました |
見た目はちょっと傷物になってしまいましたが、KAIT SPIRIT 復活です。
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