2016年11月26日土曜日

研修生Ahmad君の発表会

 8月下旬から本学科の研究室で、第4種研究生として3ヶ月に渡って研究を行っていたAhmad君(来日直後の様子はこちら:インドネシア スラバヤ工科大学 4年生)の発表会が去る24日に行われました。

研究テーマは、
Reality Comparison for Walking/Running in Virtual Reality System Using Inertia Sensor
です。センサ取得データの処理(歩行、走行状況の検知)からVRVirtual Reality:仮想現実)システムの設計と構築、そしてVR用コンテンツの作成と最終的なVR性能の評価、というものです。そんなにたくさん出来るのか?というご指摘はReasonableです。しかも、コンテンツとして、StreetViewの利用、360度カメラを用いた実際の撮影動画、そしてUnity Asset Storeからの購入した3Dモデルを用いたものを準備してくれました。


プレゼン開始前に、司会者の紹介を聞いているAhmad君。緊張はしていなかったと思いますが、表情は真剣ですね。

院生、卒論生を中心に多くの聴講者が集まってくれました。Ahmad君が大学4年生ながら、こうして単独で、しかも異国の研究室で取り組んでいる彼の姿に、聴講した学生諸君は何かを感じてくれ、そしてそれが、彼らの何かのきっかけや振り返りにつながるものと信じたいです。



堂々とした発表した。発表内容やプレゼンの出来は、私がいうのも何なのですが、非常に立派というか、学部生のレベルを超えていました。

 
聴講した学生から多くの質問が出ました。一部の日本語は、Ahmad君のBuddy(世話役)を務めたM2の海老原君が通訳しました。Ahmad君の言いたいことは、私よりも海老原君の方が聞き取っているようです。“耳”が進化したようです。
 
学部長である松本先生から修了証書を受け取るAhmad君。松本先生も彼の仕事ぶりや人柄の良さを認識し、英語に関する仕事を依頼していました。



最後に全員で記念撮影。一部顔が隠れている人がいますが、ご容赦ください。



 彼は非常に多くのことに挑戦し、確実に結果を残してくれました。使用した実績がなく、確かに使えるのか?というようなものも使えることを実証してくれました。この領域の専門家で聴講してくださった井上先生も、3か月での成果に驚いていました。彼の成果の上に、多くの新たな成果を研究室として積み上げていくことが重要だと思います。バトンをつなげる、たすきをつなげる、に国境はありません。改めて、彼の努力と成果に、心から敬意を表したいと思います。

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