2016年11月16日水曜日

甲南大学 灘本明代先生の特別講演:続きはKAITシンポジウム2016で

11月10日に甲南大学の灘本明代先生の特別講義がありました。タイトルは「ソーシャルメディアやWebニュースからの情報抽出」ということで、「インターネットから(の)情報」を「分析する・抽出する・補完する・創造する」と4つの点からご自身の研究について紹介してくださいました。
灘本先生の紹介
甲南大学の紹介。右下が大学のゆるキャラ「なんぼーくん」
 下記の4点が今回の講演のテーマです。
  • 分析する:BigDataから様々な情報を分析する
  • 抽出する:BigDataから様々な情報を抽出する
  • 補完する:足りない情報を補う
  • 創造する:Internet上の情報から新たなコンテンツを創り出す
講演の概要
「分析する」は、インターネット上のメディア毎の「おいしさ」表現の比較分析ということで、「シズルワード」に注目して、twitter、一般のWeb(Google検索)、Cookpadというメディア毎に分析した結果についての研究でした。
シズルワードの説明
「抽出する」は、顔文字の役割に着目したツィートの多次元感情抽出ということで、140文字という制約があるtwitterの投稿で、文字による感情表現と同時に顔文字による感情表現がある場合に、どのように全体の感情表現が変化するかの研究でした。
顔文字による感情表現
「補完する」は、言語間比較に基づくWikipediaの補完情報抽出手法ということで、多言語でのWikipediaの記事の詳しさに違いがある時に、足りない情報を他言語版から補う方法についての研究でした。
「創造する」は、Webニュースからの漫才台本自動生成に基づく漫才ロボットということで、与えられた「お題」から漫才の台本を自動生成して、ロボットに演じさせるという研究でした。残念ながら、ロボット本体は今回は来学していませんでした。今回は、ということは次回があります。


漫才ロボットの概要
漫才ロボット:アイちゃんとゴン太の動画での紹介
 灘本先生は、12/10(土)の「KAITシンポジウム2016-先進ICTが変える明日の生活-」で「先進ICTですべての人にお笑いを- お笑い漫才ロボットの開発 -」という招待講演とポスター(デモ)セッションで「漫才ロボットの実演 」を行なってくださいます。興味を持たれた方は、是非、KAITシンポジウム2016にご来場ください。
KAITシンポジウム2016に「続く」

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