過去の夢コンの写真を挿入しながら・・・
これは、初回(2011年)のとき、要するに初めて特別審査員として本学に来てくださった蒼あんな、れいなさんが本学と本学科の要職を長年努められた重鎮の山本先生に表敬訪問されたときの1枚。
さて、本論に入ります。意義について考えるということですね。要するに、Win-Winの関係とか三方よしということを示したいと思います。
■応募、参加する高校生、中学生の立場で
(1) 考えてみる機会、きっかけを得る。
情報技術だけではなく、解決しようとする社会問題や身近な問題があります。情報収集とその理解を通して・・・・
(2) アイデアを出し、それをまとめる機会を得る。
重要なことは、単にアイデアを出す、ということではなく、仲間とのやりとりを通してアイデアの深化や多方面からの考えを取り込むことですかね。加えて、応募書類(提案書)やプレゼン資料をまとめることは、・・・・
(3) 大勢の聴衆の前で、考えを披露する。
同じ学校のメンバーではなく、全国の学校から集まってきた生徒さん、教育委員会の先生や企業研究所員、本学の教職員、学生の前でのプレゼンは、・・・
確かにこれらを通して、「ITに対する理解や興味を深め、創造力・問題提起能力・コミュニケーション能力を高めることができると思います。もちろん、真剣に真摯に取り組んで、という前提条件がつきますが・・・
■参加する高校生、中学生を指導する先生の立場で
(1)生徒に目標設定させることができる。
体育系のクラブと異なり、文科系では大会が少なく、活動している生徒に具体的な目標設定をさせることが難しいとも思います。その意味で、このコンテストは、目標に向かってメンバー全員が、・・・・
(2)能動的授業の素材になりうる。
生徒に知識を与えることは、授業の基本です。一方で、最近は生徒が自ら学習し、能動性の育成と発揮、そして参加型、個別型がキーワードとなるアクティブラーニングが話題になっています。これに対応する・・・・
(3)全国から集まる教員との情報交換の場にもなる。
県単位、地域単位での情報交換は十分かと思います。でも、遠く離れた地域の先生方の交流、情報交換は、意外と・・・コンテスト終了後の記念写真。初回は(も)なんのかんの、大変でしたよね。大変ならやらなければ・・・ということではないですね。我々の苦労よりも、外部に対して寄与できるものがあることが重要です。
■主催する本学の立場で
コンテストを運営する実行委員、とくに実行委員統括の負荷は大変重いものがあります。プロジェクトマネージャーともいえるでしょう。また、全ての応募作品に、審査結果とともに教員のコメントを2件つけて返却しているので、情報学部の全教員にそれなりの負荷があります。もちろん、予算確保や教育委員会その他外部機関との調整を担当する事務職員の方々の負担も小さくありません。それでも
(1)大学としての高校、中学教育への支援と協力
我々の知識やノウハウ、見識が少しでも、生徒さんたちをエンカレッジですれば・・・・
(2)高大連携や社会へのささやかな貢献
高校教育へのお手伝い、大学を近くに感じる、進学を考えている生徒さんに大学のイメージをより具体的に考える機会を・・・・
最後に、参加してくれた生徒さん、その指導にあたられた先生へのアンケート結果1)を紹介させていただきます。当方へのお気遣い?はあるにしても、一定の効果を挙げていることは確かですね。応募してくれた生徒さんよりも、指導してくれた先生のほうの評価が高いです。これは個人的には嬉しいです。大人にわかってもらえれば・・・という感じですね。
生徒さんへのアンケート結果
参考文献
1)稲葉達也他、“IT夢コンテスト2016実施報告”、ITを活用した教育研究シンポジウム2016、p47-50
今年は7回目の開催。2011年の初回の写真には、なつかしさを覚えるくらいになりました。実行委員の皆様方のご尽力に感謝。私自身もずっと応援しています。
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