2019年8月31日土曜日

国際学会(Pacific Rim2019)で発表しました - 中編 -


こんにちは、鷹野研究室修士2年の上村です。201982123日にかけて,同研究室の柴本さん,田中博研究室の川口君と共に,カナダのビクトリアで開催された国際学会「Pacific Rim 2019」に参加してきました。僕にとっては3回目の海外発表となった今回の「Pacific Rim」,通称Pacrimですが,開催が二年に一度のため,この学会には初めて参加となりました。また,北米大陸への上陸も人生初となりました。

発表論文「Phoneme Sequence Extraction of Learner's Pronunciation Errors for Foreign Language Learning


発表の様子

今までがっつり英語圏の国での学会発表はほとんど経験が無く,いつにも増して緊張した状態での発表となってしまいましたが,何とか練習通りにできたように思います。
最大の鬼門となったのはやはりQuestion timeでした。初海外発表時に比べれば,相手の質問への理解も対応も上達したように思いますが,それでもまだ聞き取りきれないことや,自分の言いたいことを上手く表現できないこともあり,何とも言えないもどかしい気持ちなりました...今回もそういった場面では鷹野先生に助けて頂き,指導教員の偉大さとありがたみを肌で感じました(笑)。それと同時に自身の英語力の低さを改めて実感しました...これからも勉強や海外の人々との交流を積極的に行っていこうと思います。


また,空いた時間を使い,ビクトリアを社会見学しました。まず、ビクトリアの名所の1つ,「The Butchart Gardens」です。当日はあいにくの雨だったのですが,それが功を奏したのか観光客の数が少なく,美しい花々や景色を伸び伸びと楽しむことができました。


Butchart Gardens訪問

ビクトリア州議事堂「The Legislative Assembly of British Columbia」です。The 海外という感じのするとても大きな建物で,夜にはイルミネーションでライトアップされ,まるで夢の国ディズニーランドに来たようでした(笑)。


ビクトリア州議事堂

今回の学会発表では,自分の研究内容についての質問やアドバイスを,規定時間をオーバーするほどたくさん頂きました。自分の研究が面白く意味のある研究であることを改めて実感することができ,自信にもつながりました。また、他大学の研究室の学生とも交流することができ刺激となりました。これからは修士論文に向けて,さらに研究を発展させていきたいと思います。

学会発表後


また,ビクトリアでは日本とは違った形の「人の優しさ」を感じました。僕達が街を歩いている時や食事をしているとき,ビクトリアやそこを訪れる人々にはよく「元気?」とか「大丈夫?」などの声をかけられました。また彼らはバスなどの利用する時,必ず運転手にお礼を言っていました。こういった「人同士の付き合い」は,今の日本では希薄になりがちな部分だと思います。こういった日本では感じられないことを,これからも大切にしたいと思いました。

後編につづく。

2019年8月30日金曜日

カナダ異文化海外研修生のビクトリア大学訪問とTanyaさん(from Microsoft)のご講演@UVIC

カナダ・ビクトリアにて異文化海外研修で824日より開始しています。
国際課真木様がアレンジをされた研修です。私は同じくビクトリアで国際会議があったため、半日ほどお邪魔させて頂きました。
 海外研修は、様々な学部学科から15名の学生が参加しており、Royal Roads大学(RRU)にて2週間行われます。下の写真でわかるようにRoyal Roads大学の建物の一部は、お城の外観でとても素敵です。学生はダウンタウン近隣の家庭にホームステイしているとのことです。



(私の帰国後)828日にビクトリア大学(UVIC)を訪問しました。昨年のKAIT国際シンポジウム2018の情報セッションにて、ビクトリア大学のKin Fun Li教授、Marinaさん、Arayaさんを招聘し、ご講演頂きました。真木さんは、国際シンポジウム以降も、彼らとコンタクトを取りつづけ、KAIT学生のためにアレンジをお願いし、今回の訪問が実現しました。このような繋がりは本当に貴重で、大切にしたいと思います。



さて、UVICでのキャンパスツアーやMicrosoftTanyaさんのサイバー・セキュリティに関する講演を、Marinaさんがアレンジしてくれました。以下、真木さんからの報告頂いた内容から、Tanyaさんの講演についてご紹介します。
 Tanyaさんは、CSWY 2019にてHacker of the Yearを受賞し、現在はMicrosoft社にて Senior Cloud Developer Advocateとして勤務されています。今回は、KAIT学生のために、Marinaさんらが運営しているUVic Chapter of Women in Cybersecurityによる第1回企画のゲストスピーカーとして講演していただいたようです。


講演内容ですが、自身のサイバー・セキュリティに関する経験やマイクロソフト社にスカウトされるまでの経緯などを話して頂きました。ターニャさんはプログラマとして働いていた時に、ハッカー被害にあったそうです。その時に、ソフトウェアのミスを見つけて修復し被害を免れました。それ以来、いろんなソフトウェアのセキュリティをチェックし、その対応方法を考えて、発表していたそうです。それらの業績がマイクロソフトの人の目に留まり、仕事をオファーされたとのことです。しかし、まだまだ情報系も男性社会であると感じており、女性の仲間、または理解のある男性の仲間を増やすためにMarinaさんの会合に参加してくれました。


Tanyaさんの講演後、KAIT学生からも「現在C言語を学んでいるが、サイバーセキュリティの面からはどうなのか?」「RUSTならC言語と同じように使えて、セキュリティ面では何倍も強いのでおススメ」「女性の社会進出に必要なことは?」など様々な質問が出ました。

大変興味深く、有意義な講演であったようです。

UVIC見学がをアレンジ頂いたMarinaさん、Arayaさん、Kin Fun Li教授、および素晴らしい講演をして頂いた Tanyaさん、そして、UVic Chapter of Women in Cybersecurityの皆さんに感謝申し上げます!


KAIT学生のみなさん、真木さん、サイバーだけでなく、現実のセキュリティにも気をつけて、いろいろな体験をしてきてください!


実験は夏休みこそ?

学内は確かに静かです。授業がないので、院生も自分の研究?に没頭!!!しているようです。その様子を覗いてみました。

レール、すなわち模型列車を走らせるルートを設定しているようです。

模型列車の上に置かれているのは、スピーカとそれをコントロールしているRaspberry Piですね。
Q)何の音を出しているのかって?
A)Good Questionですね。ドローンの飛行音を出しています。ドローンがこのレールの位置を飛行する状態を模擬するためにやっています。
Q)ドローンから直接出せばいいんじゃないかって?
A)Good Questionですね。ドローンを指定した経路で操縦・自動制御したとしても、それを保証できる測定装置はありません。また、その飛行の再現性は確認できません。レールという制約のある経路上で列車を走行させることが、一番容易にドローンを指定経路で飛行させたことと等価になります。

と、いうことで、ドローンの飛行軌跡をドローンの飛行音から検出、評価しているようです。うまくいったんでしょうか?うまくいったら、レールと同じ形の軌跡が得られるはずですね。

こちらは、暗くて見えません。まだ、明るいだろうと軽い気持ちで見に行ったのですが、もう暗くなっていました。驚きです。夏は、確かに終焉を迎えています。うーーん。悲しい!!! RTK-GPSの〇〇を確認中のようです。

小中高の皆さんは既に夏休みは終わったと思います。大学は、もうしばらく休みです。でも、研究室の院生にとっては、今が一番自由な時間がある時期とも言えます。卒研生も同じですが・・・。自分の興味のあることに集中して取り組める有難い時期ともいえると思います。この努力が何らかの形で結実することを、私、祈ってます♪♪♪。

2019年8月27日火曜日

7/28(日)オープンキャンパスが行なわれました。

報告が遅くなってしまいましたが、今回のテーマは、「見る、聴く、作る、体験する。」です。
7/28(日)は天候に恵まれ、今回のオープンキャンパスは、「見る、聴く、作る、体験する。」というテーマで、情報工学科では、3つの研究室の公開と、プログラミングの基礎体験が行われました。また、個別相談コーナーで相談を受けつけました。
1.大学概要ガイダンス
「大学の紹介ビデオ、学部学科の紹介、卒業研究の重視、大学評価結果、世界で活躍できる人材育成プログラム」などを説明しました。
2.AO入試・推薦入試ガイダンス
「高大接続、入試改革、本学のアドミッションポリシー、AO入試の注意事項、推薦入試の内容、自己推薦入試、インターネット出願」などを説明しました。
3.系統別ガイダンス(情報工学科)
「情報工学科の教育研究対象・情報工学科の特徴、4つの系統と職種の対応、教育研究の基本方針、高校の専門との関係、カリキュラム体系、就職活動支援と就職状況、学生の学会発表、特に力をいれている点」などを説明しました。
4.高校1・2年生対象「大学基本講座」
「大学の教育内容、授業形態、学生生活」などを説明しました。
5.保護者対象説明会
「学費、奨学金、キャリア支援、就職状況、学生サポート」などを説明しました。
6.一般・センター方式入試ガイダンス
「大学定員管理の厳格化、高大接続、入試改革、2019年度入試結果、2020年度入試変更点(一般A日程・一般B日程)入試選考方法と特徴、センター方式入試(A日程・B日程・C日程入試)の選考方法、スーパサイエンス特別選考、一般センター方式入試成績上位者の得点、インターネット出願」などを説明しました。
7.学科別相談コーナー(情報工学科)
「AO入試の種類と自分に一番適しているAO入試は何か、高校の苦手科目があるけど大学の授業についていけるか、普通科の高校生でなくても大学の授業についていけるか、学費はいくら掛かるのか、準備するパソコン、レクチャーレポート方式の受験方法、情報3学科の違い、スポーツ情報科学コース、数学Ⅲと物理は高校で勉強しておかないといけないのか、授業についていけるか心配」などの相談に答えました。
8.体験講座
スクラッチ(Scratch)を使用したマウスによるゲームの作成に挑戦しよう。プログラミングの基礎を体験できます。
9.研究室公開
清原研究室: 「自動運転時代の高度交通システムの研究」
木村研究室: 「情報技術・画像処理技術の基礎から応用までの研究」
川喜多研究室: 「モノのインターネット(IOT)の実現にむけて」
オープンキャンパスにご興味を持たれた方は、ぜひ、次回以降にご参加ください。

2019年8月25日日曜日

国際学会(Pacific Rim2019)で発表しました - 前編 -

本学科の学生3名が、カナダ ビクトリアで行われた国際学会(Pacific Rim、略称PacRim)で発表しました。PacRimは、IEEE Pacific Rim Conference on Communications, Computers and Signal Processingの略称で、IEEE Victoria Section and the University of Victoriaが主催している、2年ごとにビクトリア大学で開催されている国際学会です(リンク)。ビクトリアは、“花の都“とか、”Garden City“と言われるだけあって、街の中は花がいっぱいで、とくにこの季節は快適な気温で、とても爽やかです。

 この学会に鷹野研の修士2年の上村君、修士1年の柴本さん、当研究室の4年生の川口君が参加、発表しました。本記事は、頭出しということで、最初に発表した川口君が寄稿してくれました。
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情報工学科4年の川口です.
8/21~8/23にカナダのブリティッシュコロンビア州ビクトリアで開催されたPacRim(Pacific Rim)2019で、学会発表をしてきました.


発表論文:「Basic investigation of sign language motion classification by feature extraction using pre-trained network models

[発表について]
私は、国内でもまだ学会発表を行っていないのに、初めての海外での学会発表に参加させていただきました。(ちなみに海外に旅行等に行ったこと・飛行機に乗ったことがありません())

 PacRim2019に向けて、夏休み返上で発表練習を先生と共にしてきました。初めは、英文を単語毎に話してしまっていました。先生のアドバイス通りに英文の意味を理解し、単語毎の繋がりを考えながら発表練習しました。また相手に聞き取りやすいように発音をしっかりすることを意識し、発表練習を15回以上することで及第点ですが、上手く発表できるようになりました。(個人での練習を含めると30回以上は発表練習しました。)

8/21の初日に私は発表しました。自分の発表までの待ち時間中、緊張のあまり気分が悪くなりました。そんな状態の中、ついに座長に自分の名前を呼ばれました。今まで練習したことを思い出し、練習通りに発表することを意識しました。始めは、落ち着いた状態で発表が出来ていたのですが、英単語を間違えて発音してしまったことを期に焦ってしまい、噛んだりするようになりました。それでも私は、先生にアドバイスされたことを思い出し、英文を間違えずに話す・英単語の発音は意識し発表を続けました。

発表を終え、質疑応答の時間になりました。質疑応答は、先生が私に代わって質問に答えていただけました。(:学部生の場合は、私も協力します。修士は任せます。)質問者と先生との会話が全然理解することが出来ませんでした。先生には、感謝の言葉しか出ません。(自分一人だったら、失神していたと今でも思います())

今回の発表を通して、自分がいかに中学・高校で英語の勉強をサボって来たかが身に沁みました。また、他大学の日本人学生が英語で話せているのを見て、現代では英語が出来ないことは恥ずかしいことだと感じました。

鷹野研究室の柴本さんの発表を見て、発表・質疑応答を全て一人でこなしている姿は、さすが大学院生だなと感じました。(今までの人生、のほほんと過ごしてきた自分が恥ずかしいです)。同じく、鷹野研究室の上村さんの発表を聞きたかったのですが、運悪く発表時間が私と重なってしまい、見ることが出来ませんでした。

[発表後のBanquet]

発表後Banquetは、Inn at Laurel Pointで行いました。会場場所は港にあり建物の前はきれいな海の景色が見れました(自分がこんな良い場所に来ちゃっていいのかなと思いました)。発表者の方と交流する場ではあったのですが、英語で会話することが出来ないため、自分から話しかけることが出来ませんでした。折角英語に触れる機会があるのに、無駄にしてしまったことが後悔しています。

料理では、豪華な食事でバイキング方式でした。私は、3回くらいお代わりをしました。(また、先生に色々言われてしまいそうですが())。(:写真はあまり魅力的ではないですね。実際はもっと・・・)

[カナダに見て感じたこと]
 カナダに来て感じたことは、カナダの人は優しい方が多いと感じました。滞在場所のホテルの方も質問・疑問に親切に答えてくださいました(話していたのは、私ではなく先生ですが、)

また、気温が低いことに驚きました。日本は夏という感じの気温ですが、カナダは今冬なのでは?と錯覚するぐらい涼しいです。それ以外では、発表前日の空いた時間に先生と共にカナダの街を散歩しました。(:この時期は9時過ぎまで明るいです。)クジャクなど放し飼いされていることに驚きました。また、ダウンタウン側の海を見に行き潮風がとても気持ち良かったです。また、カナダの大きな大聖堂の前で写真を撮りました(自分に知識がないため、建物の名前が分かりません。:日本でいうところの県庁ですね)


時間を見つけてButchart Gardensに行ってきました。自然を体で感じることができ、体の疲れが癒されるように感じました。午前中雨が降っていたのです、午後からは晴れたため花がより綺麗でした。

OHP作成・発表練習を頑張って来たおかげで(:それだけではなく、先輩からの引継ぎ内容を十分に理解し、自分なりに取り組んできたためです。今後がさらに期待されます(笑))、心に残るいい思い出が出来たと思いました。

[最後に]
今回、海外での学会発表という貴重な経験をさせていただきました神奈川工科大学様にお礼を申し上げます。この経験を生かして、今後の研究に励んでいきます。

)パスポート置き忘れ事件?、トランク紛失事件?などがありましたが、大きな影響がなく、帰国できそうです(今、ビクトリア空港のチェックインが完了したところ)。バンクーバでの帰国便に乗るまでは油断できませんが、まずは、ミッションをやりとげた川口君にお礼を申し上げます。


PS)
指導教員追記1)
研究室の立場として、先輩が取り組んで現卒研生(川口君のこと)が引き継いだ内容を、定期的に関連学会に参加、発表していく必要があります。川口君が研究室配属以来、熱心に取り組んでくれた成果がこの発表につながりました。教員の信頼がないと、外部発表はできません。夏休み返上で頑張った彼は、被害者とも言えます(笑)(もっとも9月に実家に帰るとのことです)。出張準備と出張の過程の中で多くのことを感じ、また体験し、少なくとも今後の彼の意識と行動に何らかの影響を与えたことは確かだったと思います。今後の発展と大きな成長を心から期待しています。川口君(彼のご両親)もHappy、研究室・学科・大学も(もちろん私も)Happyとなるといいですね。

指導教員追記2)
ビクトリア大学は、カナダの名門大学の一つ。キャンパスも自然というかいい雰囲気にあふれています。大学内のパーティ会場に行く途中の中でのショット。彼らにとって、記念のショットになることを願っています。あの頃も、仲間と頑張っていたなと・・・






2019年8月19日月曜日

あつぎジャズナイト2019に神保彰さんと神奈川工科大学が出場

今年もあつぎジャズナイトが開催され、神奈川工科大学のJAZZ研究部が出場します。そして、今年は神保彰さんも出場するようです。
あつぎジャズナイト2019のポスター
神保彰さんを、僕が知ったのは、カシオペアのメンバーとして加入したときです。若い人は、ドラム・トリガー・システムを使った、ワンマンオーケストラの方で、知っているかもしれません。
出場者名の個所のアップ
神保彰さんは22日の最後、神奈川工科大学は23日の最初にそれぞれ出場予定です。詳しい情報は、以下のリンクも参考にしてください。
毎年、できるかぎり、こっそり神奈川工科大学JAZZ研究部を見に行き(見に行くようにし)、応援しております。今年も頑張ってください。

2019年8月17日土曜日

明日18日はオープンキャンパス -準備完了-

世間は明日までが夏休みかな? 明日はオープンキャンパスで、研究室公開を命じられています。私が命じられたことは、そのまま学生にスルーパスをします。受け手はパスを受けられたでしょうか? と、いうことで・・・

準備は完了した、ということで、記念撮影を敢行。途中の段階でいいから、動いているものを見せろ、という依頼というかオーダーというか厳命を行いました。説明だけでは、高校生諸君もつらいと思います。モノがないとイメージが湧きません(私の場合。抽象的な概念は理解できません(´;ω;))。




準備途中の写真を何枚か・・・ホワイトボートを2つ並べている理由は分かると思います。そうなんです。臭いものには蓋、ではないですが、見苦しい舞台裏を隠すための方法です。これも一つの知恵と言えるでしょうか?

明日も暑くなりそうです。自分が汗を流して(頭を絞って)頑張って取り組んでいることは、高校生にとっても魅力的に見えるはずです。高校生も鋭い感性を持っていると思います。高校生を魅せるようにやってください。


2019年8月12日月曜日

懐かしき来訪者 - 3年前の研修生のAhmad君 -

2016年の9月から3か月間に渡って、本学情報工学科で技術研修を行ったAhmad Radwan Fauzi君が、3年ぶりに研究室を訪ねてきてくれました。当時は、インドネシアのスラバヤ工科大学の学生でした。今は、北大の院生です。彼のご両親が学会で東京に来たので彼も東京に来て、そして本学に足を運んでくれました。

日本語はペラペラになっていました。もっとも本人曰く、「語彙が足りない」ということでしたが、十分に感じました。ちなみに、3年前にこちらに来たときは、英語はNativeレベルでした。

研究の一方で、仲間とベンチャー企業も立ち上げているとのことです。確かに、実行力、行動力は折り紙付きです。まだ、スラバヤ工科大学の学部生の時に、本学の国際課に働きかけて、こちらに単身で研修に来たくらいですから。

帰る前に改めて記念撮影。この暑い時期にもかかわらず、コートを持参していることは
さすがに南国出身ということですね。もっとも、電車の中など冷房が効きすぎて、我々でも寝込むと凍死するかも、と感じる時もありますね。

頑張っているようで何よりです。このブログの検索窓に“Ahmad”と入力すると多くの記事が出てきます(リンク)。大きな存在であったことが分かります。また、彼自身がブログ記事(力作なので、読んでください)を執筆してくれたこともよかったです。

若い人から刺激や知識を受けて、私自身も成長できることを彼から実感しました。研究室のメンバーとともに彼と過ごした日々が懐かしくも充実していた、と改めて感じます。受け入れは、決して楽なことばかりではありませんが、得るものも多いです(特に学生にとっては)。このような事例を多く作り出していくことができれば、と思います。


2019年8月9日金曜日

学内電力見える化システムのPCを更新しました

学内の使用電力見える化システムは、平成24年、すなわち2012年に開発、その年から運用を開始、今も継続しています。Windows7のサポートが来年の1月に終了することもあり、最新のOSを搭載したマシンに変更しました。

この電力見える化システムは日立産機システムさんの使用電力情報収集システム「H-NET」に連動しています。したがって、このH-NETを搭載しているマシンの更新と同時に行いました。修士2年の門倉君が面倒を見てくれました。

 
現場の写真です。地下の一室です。以前の部屋に比べるとはるかによい環境です。なにせ、空調が入っています。

H-NETの開発側の岡部さんと協力して行いました。先に、H-NETの更新を行い、その後、電力見える化システムの更新、接続確認という流れで実施しました。

単なるマシンの入れ替えだから、簡単だろうって?問題が生じなければ、簡単に終わりますね。でも、細かな設定を確実に再現しなければならないです。1か所でも設定を失念していると・・・。ドキュメントがしっかりしていれば、問題ないだろう、とは正しいです。日立産機システムさん側は問題ないことは明らかです。一方で、当方で開発したシステムは・・・・。当時の開発者の小林君がちゃんとやっていましたが・・・(リンク)。確かにちゃんとドキュメントを残してくれていました。GREATです。

岡部さんがいてくれて、安心してできました。当方側の確認ができるまで、一緒に立ち会ってくださいました。お礼を申し上げます。これで、まずは一安心です。

2019年8月6日火曜日

お別れの時を迎えました ―― Time to Say Goodbye ――

月日が経つのは早いものです。530日に来たタイ王国チュラロンコーン大学の研修生ですが、85日の朝、帰国の途につきました。

言いたいことというか、表現したいことは多々あるように思えます。が、まだ、想いが熟していないようです。文言が出てきません。もう少しの(発酵の)時間が必要かと思います。でも、ブログは後から書こうと思うとタイミングを逸する、というのも事実です。ここでは、単なる写真のアップになるので恐縮ですが、チュラと我々の思い出の一コマとしてアップします。




梅雨の期間が長く、日本の夏の経験ができないのでは?と心配したのですが、梅雨も明けて、3日(土)には、本学学生と厚木の花火大会も見に行ったとのことです。最後に日本の暑い夏も体験してもらえて嬉しいです。そして、全面的にサポートしてくれた国際課の皆様に心からお礼を言いたいです。

別れはつらいですが、この余韻はしばらく詠嘆の形で続きそうです(個人的な感想です)。