2011年10月13日木曜日

第8回情報工学科アンドロイドの会を行いました

第8回i-Androidの会が本日(2011-10-12)ありました。今回も、約21名(学生約15名+教員約6名)が集まり、プレゼンテーションと活発なディスカッションが行われました。90分の予定をやや超過して、18:25に終了しました。いつもと違う向きからとった写真をまず載せます。 本日のプレゼンテーションに関して簡単に報告します。


(1)福田圭祐君「AR技術を用いたAndroid向け待ち合わせアプリケーション」
初対面の人々の間でも使える待ち合わせ用のアプリケーションの開発を進めています。Google Latitudeによる、グループへ登録した人々の位置情報共有機能と、AR技術による画像表示を組み合わせています。今度の学園祭において、来場者を対象にした、基本的な実証実験ができるように進めて行くとのことです。たいへん楽しみなソフトのようです。
(2)和田雄太君「情報登録型周辺情報提供システム」
すでに関連するアプリケーションがいくつか公開されていますが、必ずしも個人にとって重要な情報が提供されるとは限りません。自分の好みや希望を登録しておくと、その時の位置情報と関連づけた有用な情報を提供しようとするものです。日々の暮らしを明るく便利にするソフトとして期待されます。
(3)加藤正樹君「CEATEC JAPAN 2011出展報告」
18万人が参加したこの技術展に出展した報告です。加藤君らの田中博研究室の展示には約500名が訪れたとのことです。展示に向けた準備段階、当日の現場での設置と撤収、来訪者の反応(ポジティブ、ネガティブ両面の)を含めた具体的な説明がありました。苦労も多かったわけですが、学生時代にこのような経験をしたことはとても貴重です。また、今後、他の研究室が同様の出展を行う際の重要な情報が示されたと言えます。たいへんお疲れさまでした。
(4)木野純貴君「まばたきによる筋電位変化とAndroid端末の音声合成機能を利用したシステム」
まばたきのパタン(どのような間隔で開いたり閉じたりするかの)に応じて、テキストを選択し、それをAndroid端末で音声にするデモが披露されました。新規性のある研究です。今後、体が不自由な人が、まばたきで、希望のジャンルのニュースを選択して見るなどの応用を目指します。一般の人がヘッドマウントディスプレイを使う際のキーボードに変わる入力手段としても使える、とのコメントもありました。
(5)山本富士男会長「App Inventor for Androidの可能性を探る」
Androidアプリケーション開発は、今後の卒論、修論でも重要な位置を占めるでしょう。しかし、これには、Javaプログラミングが必要です。しかも、Androidの場合は、独特のリソースの管理や実行環境を持つことに起因した難しさが加わり、初心者にとってのハードルは高いようです。そのような状況で発表された、Google App Inventorは、システム側で用意されている種々の機能ブロックを組み合わせるやり方で、所望のアプリケーションを開発させます。今回、5つの簡単な例題を基に検討しましたが、今後、さらにアプリケーションを作成して適用性を確かめます。

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