2012年2月7日火曜日

購入センサの検討(&その後の決定)

 某研究室では、脳波センサを用いた研究とその応用に取り組んでいます。先日のブログ(リンク)でも、「まばたきによる筋電位変化を用いたAndroid端末操作の提案と基本実証」というのがあったと思います。脳波センサとまばたきの関係は後日改めて行う機会を窺うこととし、今回は新センサの購入に関する話題です。

 世の中、どんどん進んでいくようで、新たなセンサが販売されました。その新製品のデモも研究室でしていただけるということでしたので、実際に研究室に来ていただき、説明をお聞きするとともにデモを見せていただきました。

来ていただいたのはThketという会社の方です(http://www.thket.com/)。まだ、設立したばかりの会社のようです。米国Neuro-Bridge社の脳波センサの国内販売代理店です。技術営業と技術の方、2名が来てくださいました。

黒いバンドの中に脳波センサが入っています。ヘアーバンドのように使えます。これまでのものはヘッドフォン型でした。タブレットPCで脳波データを取得、解析するデモです。Bluetoothでデータはタブレットに送信されますので接続ケーブルは不要です。以前のヘッドセット型のものに比べて、はるかに装着性は向上しています。
我々が取り組んでいる成果も見ていただきました。M1加藤君による“まばたき”による家電操作、今日はLEDライト、扇風機などを操作しました。もちろん、見ていただくだけではなく、当方のアイデアも説明しています。

 お話では、センサとPCの接続がうまくできず、断念する大学も多いということでした。そのため、センサとPC間の接続を含む開発ツールもこの会社から販売されています。

 研究室の教員が「できるはず(実際は理由のつかない相性の問題で接続できないときもある)」、「まだ、できないの?」、「不正行為以外は、何やってもいい」とか言っているうちに学生が自分の力で接続+その後の処理プログラムを作成しました。

4年生の木野君によるAndroid端末の操作。Android端末の音声合成機能やネット接続機能を駆使して、最新のニュースの読み上げなどを“まばたき”で実現しています。

 加藤君はC#で、木野君はJavaで実装しています。.net環境、Android環境の利用なので、そうなります(C++も考えられますが、ここでは理由は述べません(単に教員ができないだけ、とは言わないでください。他ができるように誤解されます))。
 脳波センサとまばたきの関係については、後日どこかで説明する機会を見つけたいと思います。今回の件が進捗したときが妥当かなと考えています。
 thketの方からは、過分なお褒めのお言葉をいただきましたが(学生よりも私が喜びました)、他の複数の大学で断念したことを自力でやったことに自信を持ってほしいと思います。

 最近は根拠のない自信を持つ学生が巷には多いようですが、地道な努力と実績を積み上げた根拠のある自信が今後の人生の糧となるのです。3月には二人とも学会発表があります。気を緩めることなく、頑張ってください。

PS)
検討するまでもなく、実際に当日ご持参いただいたものでインタフェースも確認できましたので、購入させていただきました。コメント、ありがとうございました。今後の展開を学生ともども心から期待しています。

3 件のコメント:

  1. 先日は有難うございました。
    ご紹介頂きました研究は自社に戻り、他の社員にも紹介させて頂きました。

    今後も弊社のセンサーを利用して多くの製品を動かして下さい。
    こちらも技術的サポート出来ますので何時でもご連絡下さい。製品化するお手伝いもさせて頂きます。

    今回見せて頂きました研究は弊社のサイトでも紹介させて下さい。
    次回は研究室の取材に訪問します。

    返信削除
  2. タイトルの日本語がおかしいです。
    「センサの購入検討」とか?

    返信削除
  3. 購入することはほぼ確定しており、どのセンサを購入するかを検討していましたので、表記題名とさせていただきました。

    返信削除