世間は「大学は春休み」と思うのでしょうが、大学の研究室に春休みはありません。4月からの新学期に備えた準備、充電期間でもあるのです。食堂の開店前の仕込みの時間が重要なことと同じ(アナロジー)です。某研究室では、4月からの新体制のための居室レイアウト変更が敢行されました(まだ、敢行中ですが)。
まずは、いったん研究室の机などを廊下やラウンジ等に出します。よく実験スペースとして利用しているラウンジに仮置きした状況です。赤や灰色のテープは実験時のものです。
このようなことをすると、よく働く学生、そうでもない学生、研究室にも来ない学生に分かれます。教員はこのときは企業の管理職の如く?学生の様子を何気なく見てしまいます(これでも私は某企業で20年以上サラリーマンをやってました(今もサラリーマンですが))。いやらしいことでしょうか?
床下にネットワークケーブルを敷設しています。研究室内回線、学内接続回線、プロバイダ接続回線など結構複雑です。当初は私が設計、監理をしていましたが、今は設置サーバも複数台あり、複雑になったため(この理由は?)学生がやってくれています。図面通りになっているか確認しています。もちろん、無線LANも使っています。
今日は土曜日。私が命じる(お願いする)までもなく、彼らが自主的にやっています。いつもの修士2年のS君は結婚式とのことです(もちろん、友人のです。本人のはずはないです)。
ネットワーク設計と敷設、机や実験機器の最適配置(先輩、後輩の座席の微妙な位置関係も考慮する(笑))など単純なようで、決して単純な作業ではありません。仲間同士の協調作業も必要です。このようなこともいい訓練になるのです。作業は来週も続きます。明日、日曜日は休みます。
大学の悩みのひとつは、次年度の卒研生への研究の引継ぎが難しいことです。優れた卒研をやっても、2月末になると就職先近くへの引っ越しや、卒業旅行などがあり、もう大学へは来なくなってしまうからです。ですから、少し早めに、現在の卒研生と次年度の卒業生がいっしょになって、次年度の準備ができるとよてもよいのですが... この研究室ではそれを実践しているようです。
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