このブログにも、本学の卒論や修論の完了に関する記事がいくつかあります。教員としては、来年こそは少しでも今年度よりも良くしたい、という気持ちを抱く時期でもあります。そのためには、学生だけでなく教員自身も前向きに色々なことに取組む準備が必要です。多くの教員が、情報技術関係の学会や技術セミナーなどにも参加して充電します。その一例として、私は、この時期、毎年、京都へでかけています。「京都大学ICTイノベーション」という催しに参加するためです。下の写真は、ポスター設置準備中の学生らの様子です。
私が参加し始めたのは、2009年2月からなので、今回で4回連続の参加です。1日だけですが、午後いっぱい、約70件のポスター発表があります。特徴として、このうち、約30件はオーラル発表があります。しかし、発表は1件5分に限られています。時間が短いので、要点を絞って話すことになります。この口頭発表を聞いて、気に入った研究については、ポスターの会場でじっくり質問したりできるという仕組みです。1件5分と言っても、休憩をはさんで約3時間に及びますが、聞いていてもあまり疲れません。ポイントだけ話してくれるからだと思います。
これ以外に私が感じたことは2つくらいあります。一つは、修士や博士課程の学生がほとんどであり、一部、若い助教の先生の発表もありました。現代風の若者の感性を感じるものが多いです。二つ目は、古典的な情報工学を含む幅広い分野が扱われていることです。すなわち、「リーマン多様体上の... 」という数理工学の問題から、「Javaのための漸進的型付け」というソフトウェア工学、「信憑性指向のWeb情報の検索」という社会情報学に関するものまで様々です。彼らに共通する(と感じられる)ことは、直接的に数理的手法を駆使していない場合でも、その基礎を持っているということです。
毎日、自分の大学の学生を見ているだけでなく、他の大学のまとまった学生発表を見たり聴いたりすることは、とても有意義だと思います。この時期、京都は寒いです。発表会の翌朝、ホテルの窓から、京都駅の構内をみたら、うっすらと雪化粧していました。下記の写真です。
0 件のコメント:
コメントを投稿