2018年7月4日水曜日

6月30日 博士論文の公聴会が開催されました.



6月30 博士論文の公聴会が開催されました.

 先週の土曜日(6月30日)に大学院博士後期課程の小林恵太さん(情報工学科 木村研究室所属)の博士論文公聴会が開催されました.
 博士論文は大学院に進学したからといって出せるものではなく,数年間におよぶ研究を複数行い,その成果である論文を外部に発表し,それらの論文を1つの博士論文にまとめる,という途方もない作業が必要になります.
 今回のテーマは「画像の局所的構造に着目したディジタル画像拡大の研究」です.簡単に言うと,画像の拡大をする際にエッジや細部信号を保持しながら任意の倍率に拡大する方法を提案したというものです.通常の拡大処理ではどうしてもエッジや細部はボケてしまいますので,ボケないように元の信号を保存したまま拡大するにはどうしたらいいのか?という研究です.最近ではディープラーニングが流行っていますが,論文としてまとめるにはこのような数理的に計算する処理で解析的に行うことが必要となります.


 当日は26名の聴講者の方が来場され,小林さんの論文発表を聴講しました.発表は約50分間行われ,論文の意義,各方法についてなどが発表されました.


  発表の後は質疑応答の場となります.質疑応答は時間無制限で会場からの質問が無くなるまで行われます.質問もかなり専門的な質問であり,中々難しい内容なのですが,小林さんは的確に全ての質問に答えていました.質問時間も約30分程で会場からの質問も無くなり,これで公聴会は終わりです.


  その後審査の先生方(博士論文の場合,審査委員が5人もいます!)が集まり,論文・公聴会の様子などを鑑みて博士の学位に相応しいかどうかの審査をします.学士の学位の場合は大体大学での単位を取れば学士号が取得できますが,博士号はやはり厳しい感じがします.

 公聴会に参加して頂いた皆様,そして審査の先生方,会場の準備や後片付けをお手伝い頂いた研究室の学生諸氏に感謝して,土曜日の公聴会は終了しました.
 これからも小林さんの今後の活躍を期待したいと思います.

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