先日、天井の復元工事の記事をアップさせていただきました(リンク)。
いよいよ、天井に超音波センサを取り付ける工事です。
何のためのセンサかって? Good Questionです(聞いてほしかった質問です)。超音波の受信の時間差から、超音波の発信位置を割り出すためのセンサです。音波の伝わる速さは光に比べて遅いので、安価なマイコンでもその時間差を取り出すことができ、複数の時間差から連立方程式を解くことによって、発信位置(x、y、z)が求められます。
その測位プラットフォーム構築のためのセンサ取り付け工事のもようです。
専門の工事業者の方と取り付け位置のマーキングを行っているところです。
同上。超音波センサを34か所、赤外線LEDも34か所に取り付けます。作業は、朝8:30からスタートしました。秋山君は、朝6時ごろ家を出たそうです(私もです!!!)。
ついでに天井裏の風景。ここに、超音波センサの受信機(たばこケースくらいの大きさ)を置きます。空調の配管や各種電線があって、時代劇に出てくる天井裏とは全く違います(人も容易に歩けません)。
研究室総出で作業に協力します。取り付け場所のナンバリングシールの貼り付けなども必要です。よりによって、研究室で最も重い菅谷君が脚立に登らずとも・・・と思うのは、私だけではないと思います。確かに彼は今年1年で大きく成長したと言えますが、物理的にも大きくなりました(来年度は修士課程1年。期待度はますます高まります)。
取り付けた超音波センサ(左)と赤外線LED。さすがに、プロが主体に行うと出来栄えもきれいです。
右上の天井から出ているケーブルがパソコンに繋がることになります。各センサからの受信信号をパソコンで受けて、パソコン内で測位計算、要するに位置の計算をします(連立方程式を解きます)。単純な連立方程式ではないことを、担当の学生の名誉のために?申し添えます。
こう見るとなかなか壮観です。このセンサの取り付け方法は、去年修士課程を修了した須永君(リンク1、リンク2)のアイデアです。このように、毎年毎年の地道な学生の取り組みによって、研究や環境が発展していきます。先輩の努力を新たな卒研生が継承、発展させるという正の循環を絶やさないことが、研究室の責務でもあります。
本測位プラットフォームは修士2年秋山君の才能、努力と忍耐?の賜物です。彼が構築したこの広域屋内測位プラットフォームの上で、有用な応用システムやアプリケーションの花を咲かせることが、私を含めた来年度の卒研生のミッションとなります。また、このブログで報告できるように頑張っていきたいと思います。
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