2017 IEEE Pacific Rim Conference on
Communications, Computers and Signal Processing(PacRim2017)(21017年8月21日(月)~23日(水)、カナダ・ビクトリアで開催)において、大学院情報工学専攻修士課程1年の築地勇人さんと情報工学科4年の岡安優奈さんが、Best Paper Awardを受賞しました。
本会議は、30年ほど前から隔年でビクトリアで開催される会議で、今回は60件ほどの発表(すでに以前の記事で述べましたが、内容によってCommunication、Computerそして、Signal Processingの3つのトラックに分けられました)から各トラックごとに1件のBest Paper Awardが選ばれ、表彰されました。なんと、この中の2件、すなわちComputerとSignal Processingのトラックで、本学の2名が選ばれました。
Conference Chairであるビクトリア大学教授 Kin Fun Li先生と表彰式を兼ねたパーティにて(要するに、宴会の中で賞が発表、表彰されました)
Computerトラック:築地勇人君
Knowledge
Extraction from Creators of Presentation Slides on a Slide Sharing Service作成された発表スライドの中の出現単語と、そのスライドの他ユーザからの評価情報に基づいて、スライド作成者が持つ専門知識の特徴抽出を行う方法を提案、評価しました。最終的にはユーザが欲しい情報を持つ人物を推薦するサービスの提供を目指しています。
Signal Processingトラック:岡安優奈さん
Performance
Enhancement by Combining Visual Clues to identify Sign Languageスマートフォンにも実装されている光学カメラを用いて、いつでもどこでも手話翻訳ができるシステムの実現を目指した研究です。本会議では、カメラから得られる情報から新たな特徴量を抽出し、これらを組み合わせて手話の動きを従来に比較して、よい高い精度で認識できる方法を提案、実証した結果を発表しました。
厚かましくも?一緒に写りこむ教員2名。学生も嬉しいですが、教員の方がもっと嬉しいかも知れません。
受賞とともに贈られた記念品。2013 Fine Gold
Coin 300th Anniversary of
Louisbourg
というタイトルでの解説書も添付されていました。カナダの歴史を示すもののようです。
2件ともに論文査読も含めた総合的な評価による結果です。賞を受けることは、不断の努力が認められた、という喜びもありますが、やっていること、すなわち日々取り組んでいることの価値や意義が認められた、ということでもあります。これは学生だけではなく、教員にとっても励みになることです。いずれにしろ、学生の頑張りがなければ、受賞はできません。ここに心から彼らに感謝したいと思います。
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