2010年12月8日水曜日

スペインでの学会発表

スペインでの学会発表

 静岡県立吉原工業高等学校出身で、情報工学専攻所属の羽田くんが、スペイン南部のコスタ・デル・ソル(太陽海岸)の街、マラガにあるマラガ大学で学会発表しました。この学会のテーマは、「現在の状態を把握し、その状態に応じたサービスを提供する」ことです。専門用語を使うと、ユビキタスコンピューティングのコンテクストアウェアネスです。羽田くんの研究および発表内容は、超音波を使った室内測位です。GPSでは10m程度の誤差が出てしまいますが、このシステムを使うと10cm程度の誤差に抑えることが出来ます(100倍の精度!)。発表タイトルは「Investigation and Demonstration of Local Positioning System using Ultrasonic Sensors for Wide Indoor Areas」です。

 羽田くんは国内で研究発表したことはありますが、海外は、行くのすら初めてだそうです。発表会場は、400人は入りそうな場所でした。羽田くんは、「会場が広いせいか聴講者の数の割に人数が少なく感じ、さほど緊張することなく発表を行うことができました」と大物の片鱗を垣間見せる感想を述べていました。

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マラガ大学情報学部の建物  400人くらい座れる発表会場

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    羽田くんの発表を撮影している人        発表の模様

 発表後、熱心な聴衆3,4人から、個別に質問を受けたそうです。質問内容は、「遮蔽物があるときは?」、「コストは?」などでした。おそらく、実用的な側面に興味があり、自分の研究に使えそうかどうかを知りたかったものと思われます。

 日本からの発表は、羽田くん以外は1件で、大阪大学の女性でした。
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大阪大学の女子学生

 最後に羽田くんの言葉を掲載します。「工業高校出身ということも有り英語の勉強はあまりしておらず、大学に入ってからも英語に関する講義はほとんど受けていませんでした。そのため、今回の海外発表はとても不安でした。この時になり、英語を勉強する大切さを痛感しました。」

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