G空間と言っても漠然としていますが、要するに測位技術(位置の検出、GPSが代表例)や地図情報、それらを組み合わせたシステムやサービスに関する展示会です。GoogleMapsは多くの人が利用していますし、カーナビなどは大きな市場をすでに形成していますね。
国土地理院さんも出展されていました。国土保全や防災、災害対策の上で、測位や地図情報、それをベースにしたシステムは今後ますます重要になると思います。
あるところで自宅付近の詳細地図を購入したら、おまけとして“地図力かこもん”という本をいただきました(こっちの方が値段は高いです)。“地図力検定試験”という試験があり、その過去問です。「やってみませんか?」ということでしたので、帰宅後、問題を見てみました。以下のような問題が出ていました。
問 GIS(地図情報システム)で用いられるラスタデータの説明として適切でないものを次から選べ。
(1) ラスタデータで作られた画像は、拡大していくとぎざぎざが現れる。
(2) ラスタデータは、写真などの画像を表すのに適している。
(3) ラスタデータは、ネットワーク解析を行うには扱いにくい。
(4) ラスタデータからベクタデータには変換できるが、逆は不可能である。
問 近年世界地図に、外国地名を現地発音に合わせて表記することが増えている。次の都市(1)~(4)のうちから、現地発音と最も異なるものを一つ選べ。
(1) フィレンツェ
(2) ムンバイ
(3) マルセイユ
(4) メキシコシティ
難しいですね。答えは、ともに(4)です。まさしく、この領域は文理融合の領域と感じました。測位やシステム構築は理系分野ですが、地図情報やその有効利用は社会学的な観点からの検討が不可欠です。
その他、伊能忠敬ではないですが、歩測体験もありました(私もやりましたが、参加賞しかもらえませんでした)。50m超を歩いて1.9m程度の誤差でした。他にも体験型の展示がありました。大学の展示もあり、いろいろ参考になりました。
今回のような展示会は頻繁に行われており、土曜日も開催されているものは、基本的に(土曜日であれば)招待状や入場料は必要ありません。また、企業の一般向けの見学会や工場見学の人気も高いようです。これらは、アミューズメントパークと異なり営利を目的としているものではなく、一般の方への理解や啓蒙を目的としているようです。いろいろ刺激になることも多いので、興味のある分野の展示会や工場見学に参加されるのもいかがでしょうか?私は沖縄のサトウキビから砂糖をつくる工場をいつか見学したいと思っています(小学校2年生のとき、練乳工場を見学したことはいい思い出です)。
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